森の大百科事典

原木市場

戻る 2004.3


 山で伐採された森林所有者の木材は、原木市場に運ばれます。原木市場は、森林組合連合会や民間会社が販売手数料により経営されています。木材の取扱量や価格が上がれば経営は良くなり、下がると悪くなります。森林所有者から良い木材を沢山集めるため、原木市場同士も競争しています。
 原木市場に持ち込まれた木材は、自動選別機に乗せられ、末口の大きさ毎に分けられ、土場に並べられます。一つの木材のかたまりが取引される単位であり、椪(はい)と呼ばれています。

■土場
 写真は、スギやヒノキの丸太を取引する原木市場です。丸太が置かれているところを土場と言います。
 土場では、丸太を搬入、搬出するトラックが出入りし、丸太を移動するフォークリフトが縦横無尽に走り回っています。
 山から運ばれた丸太は、所有者・直径毎に分別され、土場に並べられます。この一つのまとまりを椪(はい)と言います。
 写真の椪の樹種はスギです。心材がきれいな赤色をしています。右側の椪は20〜22cm、左側の椪は24〜28cmの大きさで、中目丸太と呼ばれています。
 買い方(製材所など)は、この椪毎に入札額を決めます。中目丸太からは、主に板類が作られます。

■スギ優良材
 原木市場の事務所前に、その市で一番の目玉になる丸太が並んでいました。
 大きさは、末口の径が約50cm、長が4mです。丸太の材積は末口二乗法によって求めらるので、約1立方メートルとなります。
 0.5×0.5×4=1
 こうした優良材は、1本毎に値段がつけられます。中には見栄えを良くするために、末口側を高くしてあるものもあります(右写真)。これらは「根玉選木」と呼ばれています。
 これらの木材がいくらで売れたかはわかりませんが、高値では1立方メートル当り9万円で落札されたものもあります。

■ヒノキの相場に異変が・・・
 静岡県森林組合連合会天竜営業所は、天竜林業地に位置しています。ここでは毎週木曜日に、木材の競売が行われています。
 右のグラフは、3m柱材の平成16年9月上旬から12月上旬までの木材市況です。青はスギ、赤はヒノキで、▲は高値、■は安値です。
 スギは新材が出始め価格が上向きになっています。しかし、ヒノキが11月下旬ころから値下がり始めした。台風23号による風倒木が市場に出回り始め、相場を下げているとも言われています。