森の大百科事典

バオバブ

戻る  2004.4

 この木を知ったのは、吉田繁(写真家)さんのホームページ「地球/最後の巨木たち」を見たときでした。
 
 巨大なたる型の幹と、その頂から枝を伸ばしている姿は、変わっているとしか言いようがありません。一目見ると忘れることはできません。写真の木は、オーストラリアのものですが、かなり細めです。迫力ある姿は、吉田繁さんのホームページを見ることをお奨めします。
 この木は、サン=テグジュペリの童話「星の王子さま」にも登場する
バオバブ です。バオバブ属は、アフリカ(1種)、マダガスカル(8種)、オーストラリア(1種)の半乾燥地帯であるサバンナにに分布しています。
 サバンナでもこれだけの大樹が育つには、次の機能があるからだそうです。
1 樹皮の下でも光合成
 まず見て感じるのは、幹の大きさに対して葉の量が少ないことです。これは葉からの蒸散を最小限に抑えるためでしょう。
 しかし、葉の量が少なくてもこれだけの大樹になるのは、不思議です。バオバブは、樹皮の下にも葉緑素があって、全体で光合成を行っているそうです。
2 幹は貯水タンク
 幹を輪切りにしたものです。直径は1m以上はありました。材は柔らかく、スポンジのような感じがしました。輪切りの隣に乾いた木切れが見本に置かれていましたが、持ち上げると大変軽かったです。
 バオバブは幹が巨大な貯水タンクの役割を果たすそうで、マダガスカルでは約10トンの水を蓄えている例もあるそうです。