森の大百科事典

間 伐 (かんばつ)

戻る  2004.5

人工林の間伐
 写真は、明るく、気持ちの良い森林です。立木の中を良く見ると、倒れている木の幹と枝葉が見えます。
 森林の年齢は切り株の年輪を数えることで判りますが、この時は数えるのを忘れました。しかし、写真の人工林は、立派に成林していることは間違いありません。
 この人工林を全て伐採(皆伐:かいばつ)してしまうと、また一からやり直さなければなりません。しかし、今の木材価格だと再投資するだけの儲けはありません。
 そこで、人工林の一部を伐採(間伐)する方法によって、収入を得る人たちが増えています。写真は、枝葉を付けたまま乾燥させている状態で、葉付き乾燥と言います。木材に含まれる水分が少なくなったら、集めて、原木市場などに運搬します。
間伐はカタキに頼め!
 森林所有者にしてみれば大切な財産ですから間伐(かんばつ)は必要とはわかっていても、そう易々とは伐ることはできません。
 間伐を請け負った人にしてみれば伐る本数が少なければ、仕事は楽になります。また、時々森林所有者から「伐りすぎた」とクレームがつくこともあるので、どうしても控えめになるようです。
 「間伐はカタキに頼め!」とは、「精神的に思い切って間伐をするくらいが、ちょうど良い状態の間伐になる」と言うことです。

間伐材の漁礁(漁礁)
 写真は間伐材を組み合わせて作った漁礁です。これを海に沈めます。木製の漁礁はフナクイムシなどが生息しやすく、その虫を食べに魚が集まるようです。
 間伐材の漁礁は、沿岸の漁場を豊かにする働きがあるとともに、手入れの遅れている森林の間伐を進めることにも役立ちます。


 緑の森から宅配便 

間伐材からバイオリン
 中央には、曲線に沿って切り抜かれた板があります。
 左の人は、細い板をハサミで切っているようです。

 さて、何を作っているのでしょうか。

 
《お断り》 この写真は私が写したものではありません。また私が作っているのではありません。

答えは、間伐材を使ってバイオリンを作っています。
 世界でただ一つのマイバイオリンの完成です。

 間伐材を使ったバイオリン作りは、静岡県天竜林業高等学校の森林科学部の活動として行われました。