森の大百科事典

ス ギ

戻る  2004.5

雄花(おばな)
 スギの枝の先端に雄花がたくさんできています。
 雄花は7月ころからでき始め、夏の日射量が多く、雨が少ないと雄花ができる量が増えるそうです。昨年の写真が無いので比較できませんが、今年はかなり多そうですよね。
 雄花の花粉は、10月下旬から作られます。一つの雄花の中に、約40万個の花粉が作られるそうです。

 雄花が咲く(花粉が飛び出す)のは、来年になってからです。
 写真は、11月9日に撮影したスギの雄花です。9月に撮影したものと比べると、今にも開花しそうな雰囲気です。
 開花したスギの雄花です。揺すってみましたが、花粉は出てきませんでした。
 雄花は枝先に付きます。雌花は枝の元に付きます。
 枝先を取り、軽く触れると、雄花がバラバラになりました。

 雄花が無くなった枝先には、小さな葉が付いていました。

新葉
 スギと聞くと花粉症がひどく敵視している方もいらっしゃると思うが、「お山の杉の子」に歌われているとおり、日本人の生活に欠かせない樹木だと思います。
 林道を走っていたら、スギの新葉に出会いました。一年経った葉(緑の濃いところ)は先端が針のように尖っており、ふれるとチクチクしますが、新葉(緑の薄いところ)はとても柔らかかったです。
 スギの新葉の塊りを摘んでみました。とても柔らかくて、みずみずしかったです。
 葉の塊りと書きましたが、針状の小さな葉が重なり合っています。これが、伸びながら、らせん状に開きます。

山住(やまずみ)スギ
 静岡県水窪町の山中に、山住神社はあります。山住神社は、和銅2年(709)に伊予国の大山祗神社から大山祗神を移し祭ったのが始まりと伝えられています。
 山住神社の境内に、2本のスギが並んでそびえています(写真は社殿側のスギです)。このスギは、奈良時代に御神木として植えられたもので、樹齢はおよそ1250年と言われています。
 その後、江戸時になると幕府御用材の乱伐が著しくなり、それを憂えた23代当主で宮司の山住大膳亮茂辰(やまずみだいぜんのすけしげたつ)は、元禄9年(1696)に伊勢からスギ、ヒノキの苗木を運び、延べ36万本の植林を行いました。
 植林されたスギやヒノキは、明治になってから伐採され、東京の木材市場で高い評価を受けたそうです。
ねじれたスギ
 写真は、日光山輪王寺(りんのうじ)大猷院(たいゆういん)の境内の立派なスギ林です。
 スギは日本特産の常緑高木で、語源は「直木(すくき)」です。語源のとおり、天に向かって真っ直ぐ伸びていますが、その中の一本にねじれているスギを見つけました。

手入れの遅れたスギ林
 45年生の富士山麓のスギ林です。
 1ヘクタール当たりの本数を数えたら2,500本ありました。1度は間伐が行われたようですが、その後は手が入っていないようです。胸高直径は17cm、平均樹高は15mです。収量比数を求めると0.9でした。

落ち葉
 1月中旬、普通に手入れされているスギ林に行って、1m×1mの範囲の落ち葉を集めて帰ってきました。袋を開け、似たようなもの毎に分類すると写真のようになりました。左から、葉と枝、樹皮と球果、枝と葉、枝です。スギの場合は、枝が枯れて、葉を付けたまま落ちていました。。
 重さは、約1.5キログラムでした。

スギヒラタケ
 名前のとおり、スギやマツなどの針葉樹の倒木や、切り株にでるようです。スギ林に出る数少ないキノコの一つです。
 食べることができるので、豚しゃぶの鍋に一緒に入れました。写真のスギヒラタケは他のグループの方が採ったもので、私たちは一つしか採れませんでした。したがって、誰が食べたかはわかりません。
 透き通るような白さは、気品を感じます。

 みそ汁、炊き込みご飯、鍋物、てんぷら、グラタン、ホイル焼きなど