森の大百科事典

日光東照宮ほか(栃木県)

戻る  2004.9


日光東照宮
■石鳥居
 日光東照宮の石鳥居です。高さ約9m、柱の太さは(円周)は3.6mで、石の鳥居としては日本一高く大きいそうです。
 鳥居の間に見えるのが、表門です。
 日光を漂う/石鳥居
■神厩舎
 表門を抜け、左に曲がると神厩舎があり、ニュージーランドの首相と農林水産大臣から贈られた光波号と言う白馬がいました。神厩舎は、馬つなぎ場であり、馬役人の詰所だそうです。
 長押の上には、猿が馬の安全を守るとされたため、8個の神猿が彫られています。
 写真の猿は、人生の崖っぷちに立っている仲間を励ましています。
■上神庫
 神厩舎の反対側には、お祭りの道具類を収蔵する三神庫があります。
 その内の上神庫には、2頭の象の彫刻が飾られています。良く見ると、耳や尾は実物とは違うので、想像の象だといわれています。
■大石段
 御水舎で清め、銅鳥居をとおり、大石段を上ったところからから振り返りました。
 には、外様大名が奉納した燈篭が並んでいます(この左が上神庫)。は徳川家光が植えたコウヤマキ神厩舎内番所銅鳥居です。
■陽明門(ようめいもん)
 銅鳥居をとおり、石段を上ると、陽明門があります。
 の「東照大権現」の額は、後水尾天皇の宸筆(しんぴつ/天子の自筆又は筆跡)だそうです。
 の龍の彫刻は「目貫の龍」と呼ばれ、一本の木を彫ったものだそうです。両脇には、頭が龍で、足が馬のひづめの龍馬と言われる想像の動物が彫られています。
 には、中国の子供たちがじゃんけんや、竹馬などで遊んでいる姿が彫られています。
 には、中国の聖賢(儒教)、仙人(道教)などの故事が巧みに彫られています。で囲んだところでは、囲碁をしていました。
■唐門
 手前が唐門、その奥が本社です。
 唐門は本社に入る正門であり、白塗りの清楚な感じの建物です。
 唐門の屋根(1)は、山形の曲線を描く破風(唐破風)になっています。屋根の前後(2)には恙(つつが)が、左右(3)には鰭(ひれ)を切った龍が飾られ、本社を守っています。説明では、龍が逃げ出さないように、龍の鰭を切ってあるそうです。
 正面(4)には、舜帝(しゅんてい)朝見の儀が、一本の木をくりぬいて彫られています。他の面にも、七福神などが彫られていますので、忘れずにチェックしましょう。
 唐門の柱や扉は、東南アジアから輸入した、紫檀、黒檀、鉄刀木(たがやさん)などの銘木を寄木細工したものだそうです。

日光山輪王寺(りんのうじ)
■日光山輪王寺三仏堂
 内陣には、名前のとおり日光三社権現本地仏と東照三社権現本地仏の二組の三仏が安置されています。
 日光三社権現本地仏は、阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音の三体です。拝観料を払えば、高さ8.5mの三仏に対面することができます。現在の三仏堂は、徳川家光によって建て替えられたもので、漆塗りのケヤキ柱は木材と思えないほど硬く、かつ、ツルツルに輝いていました。
 輪王寺は、日光山のお堂、本院(本坊)、支院などの全体をさしています。
■日光に見る山岳信仰神仏混淆(習合)
 山岳信仰−垂迹(すいじゃく)神−本地仏
 女峰山−田心姫(たごりひめ)命−阿弥陀如来
 男体山−大己貴(おおなむち)命−千手観音
 太郎山−味耜高彦根(あじすきたかひこ)命−馬頭観音

 権現:仏菩薩が仮の姿で現われたもの
 お堂:仏をまつる建物
 坊 :僧侶のいるところ
 支院:同一境内にある小寺
■大猷院
 徳川家光の墓所である大猷院(たいゆういん)は、日光山輪王寺の支院の一つです。
 大猷院の拝殿に行くには、仁王門、二天門、夜叉門をとおり、写真の唐門へと進みます。東照宮を訪れても、大猷院まで足を伸ばす人は少なく、杉木立に囲まれ落ち着いた時空間を醸しだしています。
 私たちは東照宮の唐門をとおることができませんが、大猷院では唐門から拝殿に進めます。
 金、黒、赤色で彩色された本殿は、東照宮に負けずに輝いています。
 大猷院二天門の背面には、風神と雷神が配置されています。
 その昔、風神と雷神は、千手観音の家来(眷属/けんぞく)である二十八部衆との戦いに敗れ、仏教に帰依したそうです。風神は背中に風袋を背負う青鬼、雷神は小太鼓を輪にめぐらせ両手にバチを持つ赤鬼です。
 風神と雷神のおかげか、大猷院の回りの杉木立は立派な森林となっています。
 なお、二十八部衆は、仏法を守護する神(護法神)です。よく知られている四天王も護法神です。その他には、八方天、十二神将、十六善神などです。