森の大百科事典

クリ(ブナ科)

戻る  2004.10

クリの葉(10月)
 近くの里山で、クリを見つけました。
 クリは、落葉広葉樹で、高木になります。雑木林を構成する樹木の一つです。
 細長いクリの葉が、枝から交互に出ています。
 葉の縁には、葉脈が突き出した針があります。
 足元を見るとクリのイガがたくさん落ちていましたが、中身はどれもありませんでした。
クリの幹
 若いクリの樹皮ですが、色は灰色で、浅い裂け目が縦に少し入っています。

クリの果実
 「秋」と言えば「栗」も連想します。写真は8月下旬に岩手県で撮影したクリの果実です。
 クリの実は、鋭い針で覆われたイガ(殻斗)の中に数個入っています。
 果実が熟すと、イガが割れてクリの実が顔を見せます。写真の果実は、実が熟す前に落ちてしまったようです。

 「行く秋や 手をひろげたる 栗のいが」 松尾芭蕉

 銘菓 栗きんとん本家すや
 熟したクリの球果です。

三内丸山遺跡(青森県)
 この左隣には、3個づつ、2列に配置された柱穴が、屋根に覆われて保存されています。そこから縄文時代のクリ材が出土しました。青森県では、ここに建物があったと想定して、写真のとおり復元しました。しかし、屋根については、わからないことが多いので、復元を見合わせたそうです。
 6本の柱はロシア産のクリ材だそうです。根元の直径は約1mもあります。その他の部材も青森県産のクリ材を使用しています。
 クリ材は、弾力性に富み、狂いが少なく、腐らず、湿気にも強く、大変優れた木材です。近代では枕木として使われ、日本の発展を支えてきました。

 (株)小林三之助商店