森の大百科事典

種子生産

戻る  2004.10


球果の採取
 写真は、ヒノキの種子を採取するために作られた採種園です。採種園は、地域で形質の良い個体をいくつか選び(精英樹)、それらが均等に受粉するよう配置して造成されています。
 枝先に袋がたくさんかけられていますが、カメムシから種を守るために5月に取り付けました(写真は昨年)。
 採種園では、樹高が高くなると球果が取り難くなるので、3m程度の高さで幹を切ってあります。
 球果は、ブドウのふさのように鈴なりなる年もあれば、今年のようにチラホラしか付いていない年もあります。種子の採取は、おおむね10月から行われます。
 球果は、もぎ取ったり、切り落として採取します。
 コンテナボックスには、ヒノキの球果が入っています。

 年によって豊作、凶作があり、今年は凶作にあたりました。

球果の乾燥
 採取した球果は、球果の中から種子を取り出すために、乾燥棚に入れ、自然乾燥をします。
 乾燥棚には、採種園毎に分けて入れます。 
 自然乾燥を行うことによって、種子の後熟を促しています。

■スギの球果
 スギの枝先に黒い球果が付いています。
 この球果は、昨年の春に受粉し、秋にタネが実ったものです。既にタネは、球果から脱粒しています。
 地面に落ちたタネのいくつかは発芽しますが、成木まで生長するものは極々まれです。