森の大百科事典

おが屑

戻る  2005.1

おが屑
 製材工場では、木材を鋸(のこ)によって切断します。鋸の厚さ分は、細かい木の粉となって排出されます。この粉を、おが屑(くず)、おが粉(こ)、のこ屑などと呼んでいます。
 おが屑は、おおよそ1年間に5百万立方メートルが排出されています。その用途としては、約70%が家畜の敷料、4〜10%がキノコの培地、6%がオガライト・オガ炭となっています。

オガライト
 オガライトは、おが屑を圧縮して成型したものです。木材に含まれているリングニンが、接着剤となって固まっています。接着剤などの添加物は含まれていない、木質100%の燃料(人工の薪)です。オガライトを水に漬けておくと、もとのおが屑に戻ってしまいます。
 家庭の風呂の燃料として使われていましたが、今ではガスや電気に変わってしまいました。その名残りで、お米屋さんで販売されていることがあります。
 工業用としては、製鉄所で使われているそうです。
 オガライトは楽天でも販売されています。15kgで819円です。
オガライトの製造
 使い込んだ古い機械からオガライトが押し出されています。真ん中の穴から蒸気が噴き出しています。
 見る見るうちに、蒸気の間隔、オガライトが伸びてきました。
 左側が少し下がっているので、オガライトは自重で自然と折れます。
 折れたオガライトは、左側を走るベルトコンベアーで運ばれます。

オガ炭によるSL走行実験
 静岡県の大井川鉄道では、2月9日に新金谷駅構内で、オガ炭でSLを走らす走行実験を行い、成功したそうです。今後は、駅間での走行実験を行うとのことです。
 大井川流域は、スギやヒノキの森林資源が豊かな流域です。そうした流域を走るSLが、化石燃料ではなく、木質バイオマスエネルギーを使うことは素晴らしいことだと思います。
 一方、実用化への課題として、火力の維持、コストなどが挙げられています。
 静岡新聞 バイオ燃料走行実験成功 実用化は課題山積 大鉄SL
 中日新聞 『オガライト炭』導入へ期待 大井川鐵道が国内で初実験>
 朝日新聞 おがくずでシュッポッポ/大井川鉄道

 写真は、オガ炭を燃やしている蒸気機関車の釜の中です。シンポジウムでスクリーンに映し出された写真を、会場の席から撮影し、必要なところを切り抜きました。

 オガ炭によるSL走行実験(大井川鉄道)は駅構内だけでなく、実際の線路を使った走行実験も行われました。石炭に比べコストが高いこと、準備や圧力を上げるに時間がかかること、黒い煙が出ないのでSLファンが寂しがることなどの課題が紹介されました。
 夢のあるプロジェクトですので、是非実現して欲しいと願っています。