森の大百科事典

磨き丸太

戻る  2005.4


北山林業
天然絞り丸太
 通常年輪は同心円にできますが、極稀に波うった年輪ができるスギがありました。そうしたスギを選抜したのが天然絞り丸太です。天然絞り丸太は、模様のでき方によって、数種類があります。
 天然絞り丸太の主な産地は、京都府の北山林業です。かつての天然絞り丸太は、和室の床柱などに使われ、大変な高価格で取引されました。そのため、挿し木で増殖をしたのですが、今では供給量が多くなり、価格は安くなってしまいました。
人工絞り丸太
 京都府の北山林業地です。
 北山林業は、30年から40年をかけて、スギの床柱を生産しています。床柱は表面に枝が出ていると商品にならないので、常に枝打ちが行われています。北山林業では、この枝打ちを鎌で行なっています。常に枝打ちを行っているので、真っ直ぐに伸びた樹幹の上に、樹冠(枝や葉)がちょっこと載っている姿が特徴的です。

 写真を良く見ると、樹幹に何やら巻きつけられています。これは人工的に絞り丸太を生産するために、竹やプラスチック製の「ハシ」と呼ばれるものを針金で巻きつけたものです。この作業は伐採する2年前に行ないます。職人の技によって、表面に天然絞り丸太と同じような凹凸ができます。

その他
 磨き丸太は、北山林業(京都府)と吉野林業(奈良県)が主産地です。写真は、天竜林業(静岡県)で生産されている磨き丸太です。
 上面に背割りがされています。背割りは、丸太が乾燥することによって、表面が干割れしないように行ないます。
 磨き丸太の条件は、幹の断面が真ん丸であること、幹が真っ直ぐ伸びていること、幹から枝が出ていないこと、幹表面の光沢が良いことです。そのために、十分な手入れを行ないながら、森林が育てられます。
 手をかけた森林はとても美しいです。