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エビとカルキ


エビに対するカルキの害は、魚の比ではないので、
しっかり除去しないとエビの飼育は難しくなります。
後述する「汲み置き伝説」のウソも、エビには覿面に効いてしまいます。
ハイポやカルキ抜き剤の「薬物」的な部分を恐れて、添加量を少なめにするのも同じくダメです。
特に魚を飼っていた人は要注意です。
魚を長くやっていた人が、当初うまくエビを飼えなかったりする理由は、
水道水のカルキの軽視が身に付いているからでしょう。(自分然り)

CRSの稚エビなどは、足し水している目の前で、くるんくるん皮が剥けてイチコロ。
比較的強いヤマトやミナミでも半日から一日はぐるぐる泳ぎ回ります。
いちいちカルキを抜くのは、少々面倒臭いので、手を抜きたくなる部分でもありますが、
手を抜いた分は、エビに負担を掛けることになります。
自分が楽した分、エビが苦しむのは、気分良くないものです。

エビ水槽に、プラナリアとカルキは、一切入れないほうがいいです。

カルキについて、楽しく学べるサイト
『金魚と水草Spla@ash!』http://www6.ocn.ne.jp/~chamber/
水質1カルキ抜き
※この中にも登場する“ミズミル”は、お勧めアイテムです。ph計よりカルキ計!
※『ミナミヌマエビのたまご日記もオモシロイです。

 

汲み置き伝説のウソ

よく、水道水にはカルキ(塩素)が含まれているから、
換水には、水道水を一晩汲み置き、塩素が抜けた水を使う、と云いますが、
これは、とんでもない大間違いでした。
水棲の生き物を飼う「基本中の基本」の部分に、
こんな巨大なデタラメが横たわっているようでは困りますね。

『PureWater』http://www.taropi.com/
塩素とは!?編
※“汲み置く”事に大きな意味が無いことが良く分かります。

「日光の当たる屋外に汲み置く」の最後の“汲み置く”だけを守っても、カルキはなかなか抜けません。
屋内の日陰で一晩(12時間)汲み置いただけでは、カルキはほとんど抜けませんでした。
蛇口の外にあるのか、水道管の中にあるのかの違い程度です。
塩素の量にもよるでしょうが、一昼夜(24時間)汲み置いても抜けないと思います。
そんな言い伝えを信じて水換えすると、エビが皆で水槽内をぐるんぐるん回ってしまいます(^^;
屋内だと三日三晩汲み置いてやっと検出されなくなるくらいです。

我が家の場合、半透明な食器タライに水道水10リットルを入れて日光下(太陽が高いほど有効)に放置。
日焼けが確実なカンカン照りの晴天だと、なんと1時間で「ミズミル」で計測されなくなりました。
薄日も差さない曇天の日でも3時間で検出されなくなりました。
恐るべきUVパワー。(屋外プールの塩素維持は大変だろうなあ)

※窓ガラス越しの太陽光ではほとんど抜けませんでしたから、やはり働くのは紫外線のよう。

“汲み置く”ことではなく、“直射日光に晒す”ことが重要なんですね。
“汲み置く”意味は、日光に充分に当てる時間のことを指していたものが、
一人歩きして、一晩汲み置けば塩素は抜ける、になってしまったという事のようです。
丈夫な魚の水槽の水を水道水で四分の一換えても、影響があったとは感じないですし、
カルキという見えないものが相手ですから、仕方が無いといえば仕方が無いですが・・・
「ミズミル」のような手軽に塩素量を把握できる製品が無かった時代の遺物ですね。

真昼(正午前後)の直射日光を使うと、
「ミズミル」で塩素が検出されなくなる水が短時間で大量に作れました。
晴れた日に塩素をしっかり抜いて、それを汲み置くのが合理的・・・となります。
しかし、エビ飼育のお勧めアイテム「ミズミル」ですが、
これでカルキが無いと表示されても、エビは調子を崩すことがあります。
「人間がおいしいと感じる水」を示す計測器ですから、それ以下の検出量を期待する事はできません。
どれくらい日光に晒せば、エビに安心な水になるかですが、
うちの水道水は、天気の良い日の早朝から夕方まで置けば使えました。
曇天や雨の日を含めた場合でも2日〜3日置いたものはまず間違いなく問題ナシでした。

※上記は一例です。
塩素が抜けきらない水を使ってエビや濾過バクテリアにダメージを与えない様、
使用する水道水のカルキ量の推移を知っておく事は重要でしょう。
季節や地域差も大きいと思うので、カルキ計や試薬で計測してみることをお勧めします。
(必要以上のカルキ抜き剤を使う事も防げます)

「ミズミル」を使った独自の感触ですが、全部の表示灯が点灯した場合でも、
カルキがまだ残っている場合と、ほとんどない場合では、
点灯するスピードが違う気がします。
どちらも最終的には全部点灯しますが、
・ゆっくり点灯していく場合は、やや塩素は残っている。
・パパパパッと点灯する場合は、ほとんど残っていない。
と、まあ、勝手に判断して換水しています。
案外当たっているのか、問題(エビの行動の変化)は発生していません。
※電池の消耗具合、計測環境、端子の汚れ具合などにも依ると思いますが・・・
屋外の直射日光に2〜3日当てた水は、パパパパッと点灯します。

※塩素を除いた水は悪くなりやすい、とも云われますが、
腐るほどの栄養は溶けていないだろうということで、屋内の日陰に適当に放置。
たまにユスリカの巣ができてたりしますが。。。



『■ GOOD AQUA ■』http://homepage2.nifty.com/solecism/オススメ!
ツボの壺」⇒「水道水の塩素対策を極める
※こちらのサイトでは、アクアリウムで語られる“言い伝え”を積極的に検証しています。
塩素に限らず、他の項目も読破しておく事をおすすめします。


2004/10/24 


2005/03/12 更新


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