環境会計用語の解説

あ行

・アカウンタビリティ

 一般的に「説明責任」と訳されています。もともと企業会計においては「会計責任」と訳されていました。しかし今日の社会状況に沿って、もう少し広い意味で用いられる傾向があります。そこで使われるようになったのが「説明責任」です。

 まず会計責任は、企業は株主等から資金を預かるため(受託)、預けた(委託)株主等に対して、その運用過程、成果等を報告する義務があるというものです。一般的にこのような報告は、財務的な数値による報告で行われてきたため、「会計責任」と訳されていたと思われます。しかし環境会計に関して言えば、企業経営が地球環境にまで大きく影響することが認められるようになったため、報告する情報が会計的なものだけでは足りないようになってきました。記述的な報告等も増えてきました。それで「説明責任」と訳されることが多くなったのでしょう。しかしこの訳は、ただ一般的というだけで、他の考え方もあるようです。

 環境会計では、企業を社会の一員と考え、企業経営において地球環境を何らかの形で利用するからには、株主だけではなく、我々市民にも説明するべきであると考えられるようになってきました。この説明する責任がアカウンタビリティなのです。環境問題に関するアカウンタビリティは、「環境アカウンタビリティ」「グリーン・アカウンタビリティ」等と呼ばれています。

・オゾン層の破壊

 この問題の中心は、オゾン層に穴をあけてしまうというフロン(この中でも問題なのは、R-11やR-12の特定フロン)の問題です。すでに出回っている特定フロンを回収することと、これらに代わるような代替フロンへ転換することが中心的な課題となります。

 

 

 

か行

環境会計

 環境会計とは、「環境に関連する情報(たとえば企業の環境に関する活動状況や環境に与えた影響等)を認識・測定し、それを外部や内部の利害関係者等に伝達するような一連の行為」です。(國部、1999、p.2参照)しかし、この分野にはいまだはっきりとした通説はないと言われています。したがって各論者によって見解も異なっています。たとえば、仮にも「会計」と名のつくものである以上貨幣単位を用いるべきであると言われる研究者や記述形式等の貨幣以外の単位までも考慮すべきと言われる方もおられます。環境会計は、まだまだ試行錯誤の段階だと思われるので、少し広い意味で、作成される方々や利用される方々にとって最も有用な環境情報に関する一連の行為(上述の)であると言えるでしょう。

グリーン・コンシューマー

 一言でいうと環境に配慮した製品(包装容器を使わない商品やリサイクル商品等も含まれます)を購入する消費者のことです。また、買い物するときにスーパーのビニール袋に商品を入れるのではなく、買い物の度に専用の袋を持っていく人等もグリーン・コンシューマーと呼んでもいいでしょう。このビニール(たとえば塩化ビニール)袋は、焼却時にダイオキシンを出すといわれています。環境問題の対策として、このような個人レベルの取り組みは非常に重要だと思います。環境先進国の状況をみてみると、国民個人個人が当たり前のように環境対策に取り組んでいるようです。倫理の問題だと思いますが、国民一人一人の環境への配慮は、国民性のレベルの高さを示す指標の1つになるのではないでしょうか。

グリーン・インベスター

 グリーン・コンシューマーが環境に配慮した製品の購入を対象としているのに対して、グリーン・インベスターは企業に投資する際に通常の投資のような収益性や安全性だけではなく、環境保全への取り組みをも考慮に入れた投資者のことを指します。このことは「気になる記事」の中で新聞記事を取り上げましたが、企業の中にはすでにたいへん大きな影響を受けたところもあります。

グリーン・インベストメント

 投資をする際に、企業が環境保全にどこまで取り組んでいるかを考慮にいれて行うことです。その主体としては、たとえば社会的な投資信託や年金基金、教会、学校、労組等の非営利組織および個人などがあります。(國部、1999、p27参照

 

さ行

・サステーナビリティ 

 「地球環境の持続的な維持」という意味です。ここでは社会が経済的な発展を優先するのか、地球環境の保護を優先するのかという二者択一の問題が発生します。これらをうまく調和させようとする概念が「持続可能な発展(Sustainable Development)」です。さらにこのことを個別企業に当てはめると、企業は自社の利益を第一に考えるか、社会の一員としての立場を優先させるかという矛盾の統一体(山上、1996、p3参照)となります。

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

・ライフサイクルアセスメント(LCA)

 これは、ある商品に対して、生産から廃棄処分までには、なんらかの環境負荷をもたらすので、環境負荷を評価する場合には、すべての段階を考慮するという考え方です。いわゆる「ゆりかごから墓場まで」について着目した概念です。

・リサイクル(Recycle)

 省資源対策のひとつで、再資源化を意味するものです。ほかには再利用する(Reuse)やごみを減らす(Reduce)等があり、3Rと呼んでいます。リコーグループのように、Refuse(ごみになるものをなるべく買わない)とReturn(購入先に戻せるものは戻す)を加えて、5Rとして少資源活動に取り組んでいる企業もあります(リコーグループ環境報告書、1999)。

  

わ行

数字

アルファベット