ハコベ(繁縷)
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Last updated on 2006/03/26



 小鳥が好物にしている軟らかい草で、ヒヨコグサ、スズメグサなどの俗称もあります。英名はチックウィード(ニワトリの雑草)だそうです。漢名の「繁縷」は、茎が糸(縷)のように繁る外見に由来しているのでしょう。

 (写真はクリックすると大きくなります。)


2006/03/28


2006/03/28


2008/03/25

 敗戦の混乱が一段落した昭和30年(1955)ごろ、我が家では、縁(えん)の下にニワトリを飼って、一家で食べる卵を調達していました。当時卵は貴重品でした。飼育係は小学生の私でした。学校から帰ると、この草を集めて包丁で刻み、米ぬかと砕いた貝殻を混ぜて水で練り、ニワトリに食べさせていました。あのころの農家では普通のことでした。

 春の七草のひとつで、おひたしや和え物、サラダなどにして、人間の口にも入ります。やわらかく、淡白な味です。また、催乳(母乳の出がよくなる)や浄血、利尿などの作用があるとして、民間薬としても用いられます。乾燥して粉にしたものに塩を加えて「ハコベ塩」と呼び、歯ぐきの出血や歯槽膿漏の予防に、歯磨き粉としても使われます。

 日本全土の、畑といわず道ばたといわず、いたるところに生えます。春から秋の末まで、ほとんど1年中、小さな白い花が咲きます。花びらは5枚ですが、深い切れ込みがあるので、一見10枚あるように見えます。

 日本で普通に見られるのはミドリハコベとコハコベの2種です。ミドリハコベはコハコベより少し大きく、全体が緑色をしています。コハコベは全体が小ぶりで、茎が紫色がかっています。写真は実家の畑(兵庫県相生市)で撮影したコハコベです。
 


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