サルトリイバラ(猿捕茨)
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Last updated on 2001/12/30 


 大きな丸い葉をつけるツル性のイバラで、天下台山にもたくさん生えています。踏み分け道を歩くと、手足や衣服を引っかけられて難渋することがあります。「猿捕りイバラ」とはよく言ったものです。花は4〜5月に咲き、淡緑色で目立ちません。果実は直径約1cmの球形で、晩秋に赤く熟し、食べられます。

 下の写真はいずれも天下台山で撮ったものです。左上は「雄花」、その他は「果実」です。

 (写真はクリックすると大きくなります。)


2001/04/17


2000/12/20


2000/12/20


2000/12/20


2001/12/27


2001/12/27

 私はこのイバラを見ると、子供のころ、祖母が作ってくれた「イバラモチ」を思い出します。カシワモチと全く同じ中身を、カシワの葉の代わりに、このイバラの若葉で包んだものです。ご近所や店頭で見かけたことはなく、当時は「祖母の創作だろう」と思っていました。後年、日本各地に同様のモチがあることを知りました。若葉のかすかな香気が移って、ひなびたおもむきがあります。

 根茎には抗腫瘍作用があり、民間薬として使われます。サンキライ(山帰来)と呼ぶ地方もあります。重い病気にかかって山に捨てられた老婆が、この根を食べて元気を回復し、山から帰ってきたことから「山帰来」という名が付いたといわれています。但し書物によると、本当のサンキライは別にあって、中国産の同属植物だそうです。


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