ウラジロ(裏白)
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 当地(兵庫県相生市)の山に普通に生えているシダ類で、葉の裏が白いことから「裏白」と呼ばれています。お正月の縁起物で、しめ飾りに付けたり、鏡餅の下敷きなどに使われます。また軽くて丈夫な葉柄は、籠や盆を編む材料にもなります。シダ類なので、花は咲きません。写真は2000年11月30日に天下台山で撮ったものです。

 私は小学生の頃から、正月飾り用のウラジロを採りに天下台山へ入っていました。同山には、あちこちにウラジロの群生地があります。日当たりが良く乾燥した場所のウラジロは、葉の表面が日焼けで黄色くなっていたり、葉先が巻いているものがほとんどです。このような状態のものは正月飾りには向いていません。正月飾りには、左右対称の葉が先端まで欠けずに揃っていて、表面がみずみずしい緑色で、葉先が巻かずに伸びているものが好まれます。そんな状態のウラジロが育つ場所は限られています。自分が採る場所は遊び仲間にも教えませんでした。

 ウラジロは他の多くのシダ類と異なって、明るい乾燥した場所に好んで生えます。また日本では東海地方から南の暖地に多く、東京都以北では非常に少ないそうです。ウラジロと同じような場所に生えるシダ類にコシダ(小羊歯)があります。コシダはウラジロに似ていますが、ずっと小形で、葉の分岐の仕方に差があります。下の右端の写真は、比較のために、コシダとウラジロの葉を、枯死したコシダの上に並べて撮影したもので、自然の状態ではありません。 

(写真はクリックすると大きくなります。)


表と裏の比較


群生地


コシダとウラジロ


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