自然に学ぶ

 

兵庫県立尼崎小田高等学校の理科の実験内容をご紹介します。

本校では理数コースと普通科の理系クラスの生徒を対象に2年生で1年間、実験講座を実施しています。

実験講座とは5人の理科の教師が分担し、約10名程度生徒を受け持ち、生徒の興味関心を尊重してテーマを決定し、約1年間継続して実験研究をします。実施日は基本的に水曜日の6限目に実施しますが、実験内容によっては連続実験したり、夜までかかったり、宿泊して野外実習に行ったりもします。

平成11年度の実験内容は以下のとうりです。

☆イカの解剖と発光バクテリヤ

 イカを解剖し軟体動物のつくりをしらべた。イカの表面についている発光ハクテリヤを分離し培養し た。そして培地上で発光が確認できました。

☆土壌微生物の分離とその役割

 自然界の分解者である微生物を実際に確認するため、身近の土壌を採取して観察した。いかに多くの 種が分布していることが分かった。

☆尼崎の田んぼ

 だんだん少なくなってきている郷土の自然である田んぼの生態を調べビデオに記録した。春から秋に かけての生物種の変遷がよく分かり、貴重な自然が残っていることを感じた。

☆呼吸について

 もやし、コムギ、トウゴマ、エンドウ、貝割れ大根の発芽種子について呼吸商をもとめる実験をし  た。吸収する酸素と放出する炭酸ガスの体積比を実験でもとめることで、何を呼吸基質として利用 しているかが、わかった。

☆発砲スチロールについて

 大量に使用廃棄されているポリスチレン樹脂のリサイクルの可能性を追求した。アセトン、ベンゼ  ン、クロロホルム等に溶かし注射器から再製した。リサイクルの難しさと重要性が分かった。

☆再生紙

 ゴミ問題を考えるために再生紙の作り方を実験した。牛乳パック、雑誌、新聞紙などからいかに白い 紙を作るか、塩素系漂白剤の使用方法を追求した。

☆アルミニウムの再製

 気が遠くなるほど大量に捨てられるアルミは、製造に多大の電力を使っている。エネルギー問題を考 える上でも、より簡単な再生方法がないかを探した。ルツボで加熱融解しインゴットを得た。

☆酸性雨について。PHと電気伝導度測定

 9月から3月にかけて一雨ごとについて、PH計と電気伝導度計で測定した。顕著な酸性雨はなかった が冬期、電気伝導度が大きくなる即ちイオン総量が多くなることが分かった。

☆酸性雨について。硝酸イオン、硫酸イオン、塩素イオンの測定

 硝酸イオンはサリチル酸ナトリウムのニトロ化による呈色、硫酸イオンは硫酸バリウムの沈殿生成に よる比濁、塩素イオンはチオシアン酸水銀との反応で生じたチオシアン酸イオンと鉄イオンとの呈色 で測定した。いずれもspectronic20で比色した。冬期、いずれのイオンも多くなることが分かっ  た。

☆手作りエレキギター

 木やアルミ板や鉄クギなどを使って、同じものはひとつとない世界でただひとつの手作りエレキギタ ーを作りました。アンプもかまし立派な演奏ができました。

☆電波の性質と送信器のしくみ

 送信器を自作し実際に送受信の実験演示を実演し、電波の性質を調べました。オッシログラフも使い より具体的に波形等を知ることができます。

☆音の研究

 フーリエ級数という数学を駆使し音声を具体的に分析しました。最近話題の光ファイパーをもちいて 光通信機を作成し実験実演し、その原理をわかりやすく説明することができました。

 

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