第八回(臨時)総会決議(案)

地権者の工事停止仮処分提訴を支援し、住民集会を開き、

埼玉県知事・国土交通省と話し合い、確認書と住民の新し

い提案による円満妥結で工事協定を結ぶ道をひらきましょう。


2002年10月5日

埼玉新都心道路公害をなくし住みよい町をつくる会

                                     会長      山口義夫


一 第七回総会決議と確認書新解釈通知、工事強行の新しい動きについて

 5月19日に第七回定期総会を開催してから4ヶ月余を経過しました。この間、第七回総会決議が述べているように首都高速道路公団と埼玉県新都心建設事務所から突然、埼玉新都心開業を迎えるに当たっての東西中央幹線道路、大宮産業道路、高速大宮線の暫定整備についての確認書の勝手な新しい解釈通知と話し合い打ち切り、工事強行の動きが強まりました。その動きについて、第七回総会決議は次のように述べています。

 

  4月末、埼玉県新都心建設事務所長と首都高速道路公団事務所長から工事説明会を5月10日にしたいとの突然の申し入れがありました。5月1日、連絡会事務局が話し合い、5月7日に北袋地域六団体の代表が話し合い、松下裕県会議員が立会い、山本政道弁護士も出席しました。

それにしても平成11年6月15日と10月2日に住民代表と埼玉県新都心建設事務所長森口隆吉、首都高速道路公団埼玉工事事務所長高木武康両氏が「埼玉新都心街開きにあたって調印した確認書」をご破算にして形だけの説明会を行って工事を強行することは許されません。松下県議の斡旋で「確認書の立場でさらに誠意をもって話し合いを続ける」ことを相互に認めて5月24日、再度代表者会議による話し合いを行うことにしました。それまでに北袋二丁目の高速道路の地下出入り口と排気塔を300m見沼田んぼの中に移動させるためにどれだけの工事費が余分にかかるのか、その積算の根拠を明確にして回答してもらうことを要望しました。私たちはシールド工法をつかえばそんなに余分の費用はかからない。特にその結果新都心駅開業によって上昇している上の土地の利用等を考慮に入れれば返って黒字になるのではないかとさえ考えております。

埼玉県知事が、東京都知事と国土交通省の外環道路の都市計画変更の英断と、小田急線高架化事業取り消しの教訓に学んで都市計画を変更して下さることをお願いする次第です。

  私たちは埼玉県知事に対する新しい要望書を作成し、近日中に新任の埼玉新都心建設局長交渉を行うための準備をすすめていますが、その中には次の諸問題を組み込むことも重要です。


としてその要望書の中には、「産業道路問題」「中央幹線道路問題」「新都心駅東口開発問題」
「埼玉新都心に流出入する車輌台数を減らすために必要な措置問題」「地権者の要求を守る問題」を組み入れる必要があると述べています。

 そして、「都市計画は変更できる。埼玉県知事に対する要望書をつくり新都心建設局長交渉を実施しましょう」「三菱問題その他多面的な要求を出しあってすみよい町をつくりましょう」とよびかけています。

 

二 首都高主催「大宮高速線等事業概要説明会」継続開催問題

  しかし、「埼玉県知事や新都心建設局長交渉は、もう少し待って、当面の当事者である埼玉新都心建設事務所長、首都高速道路公団埼玉工事事務所長との話し合いを煮詰めて行きたい、その上でどうしても話し合いがつかなければ、県知事・局長交渉を行いたい」という意見が自治会長の中にあり、実現しないうちに、首都高速道路公団主催の「大宮高速線等事業概要説明会」が開催されました。ところが彼らは、2時間の会場で1時間30分余の文書を読み上げることを中心とする説明を行い、質問、意見の受付を会場の都合という理由で12分で打切り、その直前に開かれた住民集会で採択された「住民の新しい提案」についても回答せずに閉会しようとしました。そのために住民の怒りを招き、継続開催を約束してその日の説明会を終了しました。その席上、新任の佐藤省三首都高埼玉工事事務所長が、「住民の新しい提案が技術的に可能かどうか検討するために1ヶ月が必要」と発言したので、1ヵ月後の9月9日に継続開催することを住民代表が要求し、「その日程の件についてだけは検討させてほしい。数日中に返事する」との都木信也埼玉県新都心建設事務所長の約束を信じて住民は帰宅しました。

  6月14日、「首都高・埼玉県新都心事務所より、事業概要説明会は終了したものとしたい。

9月9日は6団体代表との話し合いとしたい、という申し入れがあった」と6団体事務局責任者の吉田実・北袋二丁目町会長から山口義夫・住みよい町をつくる会々長に連絡がありました。

 「事業概要説明会の継続開催は住民集会での約束だからあくまで実行しなければならない。事業概要説明会継続開催の際の話し合いを実りあるものにするために住民代表の話し合いを先に行って準備することはよい」として、その他については8月26日の代表者会議で相談することにしました。

 

三  8/8 住民集会で採択された住民の新しい提案と方針

 その間に、住民の新しい提案について松下県会議員が鈴木埼玉県副知事と相談したところ、「その提案が技術的に可能なら、そのことで円満妥結して工事に入ることがよい、そのために努力する」という回答がありました。  8月8日の住民集会で別紙の報告文書が採択されました。その中で示されている住民の新しい提案とそれを実現するための方針は次の通りです。本総会で承認をお願いします。

 

@    北袋二丁目地内の高速大宮線出入り口は現計画のままとする。そこから掘割で高架をたち上げるために生じる町の分断、排気ガス、騒音等の公害については最大限の技術的対策を講じ、掘割に蓋かけを行い、これまでの生活道路を保障する。

A   排気塔は見沼用水を越えたところに建設し、トンネル内の排気ガスは排気道で送り込むようにする。首都高速道路公団は最高技術を尽くして、産業道路、中央幹線道路、新都心内排気塔などとの複合汚染、騒音公害等を防ぎ緑とやすらぎの空間をふやして地域環境を守る。

 私たちは首都高速道路公団が住民の環境を守る要求を無視し、新しい住民の提案を受け入れず一方的に工事強行することを許しません。彼らがそうするならば、埼玉県知事や公団理事長と直接話し合い、確認書にもとづいて工事停止仮処分の提訴をはじめ、あらゆる可能な方法でこれを阻止します。そのために住民集会と署名も必要になります。

高速大宮線新都心東側工事を凍結しやめたらどうかという意見もつよくなっています。国民の中には道路公団の赤字、国や県の大赤字が公共事業の濫費から生まれていることを批判し、これ以上の高速道路建設の凍結を要求する声もつよくなっています。

8月中はお盆の行事等もあり、話し合いや住民集会開催も困難ですが10月末頃までに住民集会を開いて、それまでに話し合い解決の道を開きたいと存じます。

  団結して、高速大宮線事業概要説明会に出席し、よく話し合って住民の新しい提案による円満妥結の道をひらきましょう。

 

この住民の新しい提案について、8月26日小松田精吉工学博士を訪問して相談しました。8月28日、小松田博士より住民の提案は技術的に可能であり、環境を守るために必要であるとの見解と図面が送られてきました。北袋6団体代表者会議の出席者はその報告を聞いて喜びました。

 

五  9/2文書回答

  9月2日、吉田宅で、北袋6団体事務局会議をひらき、以上の経過を検討した結果、都木埼玉県新都心建設事務所長に首都高の頑なな態度を改めるよう努力をお願いすることになり、新都心建設事務所を訪ねて相談しました。ところが、都木所長は丁度正式回答案ができ上がったところだと云って、別紙の9月2日付文書回答を示し、すでに埼玉県知事からもこの方針でいくようとの指示が出ているので私たちにはどうしようもない、と述べました。翌日、9月3日、佐藤首都高事務所長が文書をもって事務局折衝に出席し、正式回答を行い、事務概要説明会はすでに終了したとの判断にたって、9月20日に工事説明会を行い、10月着工することで、9月9日、住民代表の了承を得たい。住民代表の了承が得られなくても、住民に直接通知し工事説明会を開催する、と述べました。9月9日、住民代表との交渉の席上、この工事説明会は9月19日北袋一丁目、9月20日北袋二丁目、それぞれ高速道路予定地より40メートル以内の住民に通知して行うことが明らかになりました。

 

六  新しい大きな矛盾を引起した工事説明会

住民代表はこれに反対して9月17日、継続して話し合うことになりました。9月11日代表者会議をひらき、9月17日交渉の際別紙のように文書で、9月2日文書回答等に対する反対意見と要望を明らかにして代表が捺印して提出し話し合い、工事説明会の内容についても反対の態度を明らかにした上で、事前説明会を聞くことにしました。9月17日交渉が行われ、9月 19日、9月20日の工事説明会が行われましたが、首都高と埼玉県新都心建設事務所の強引で一方的なやり方は新しい大きな矛盾に直面することになりました。

工事説明会が、高速道路予定地から40m以内の住民にのみ案内して行われたことに対して、案内を受けなかった住民の怒りは深く、これをもって近隣住民に説明を行ったとしないでもらいたいという意見が相次いで寄せられています。工事説明会の内容も図面を示して口頭で行われ、工事による住宅破損の場合の損害補償や工事時間、工事中の通行方法など重要な問題がよく聴きとれず、文書で示してほしい。工事による住宅破損は金銭補償となっているが、原状回復を基本とする損害賠償にしてほしい、工事に入る前に住民代表と工事協定を文書で締結してほしい、等の要望が相次ぎました。特に、8月8日高速大宮線等事業概要説明会を継続開催することが住民との約束になっていたのに、それを一方的に終了したものとして工事説明会をひらき、工事以外の質問や意見は受け付けないとする首都高に対する怒りは激しく、事業概要説明会を継続開催することについて相談して公団が後日回答するということになりました。

 この中で、あくまで住み続けることを求める地権者の土地建物に対する取り扱いが明示されず質問を受けて「囲いをして工事を進める」という一方的な回答を行い、工事による大きな破損被害を受けることが明らかな事態となっていることが判明しました。

 住み続けることを求めている地権者は、住民代表の新しい提案で話し合いがつき、円満妥結により工事協定が結ばれるなら、北袋地内の代替地に移転してもよいが一方的な工事強行についてはあくまで反対し、確認書にもとづいて工事停止仮処分提訴を行わざるを得ない、と言っています。この地権者の工事停止仮処分提訴を支援して、住民の新しい提案による円満妥結で工事協定を結ぶ道をひらく必要があります。

 

  一方的回答では済まされない多くの問題があります

9月2日回答文書では、いつの間にか、高速大宮線だけでなく産業道路等の事業概要説明会も終了したことになっています。産業道路、中央幹線道路の四車線化については、その必要性と公害問題、生活道路、通学路保証等について充分話し合うことになっています。前任者との約束になっている、中央幹線道路と産業道路T字交差点部分に土壌空気浄化装置をつけることや、平和台マンション前の通りの産業道路と中仙道交差点を分離帯で閉鎖せずに信号を残すこと産業道路通過交通の地下化など話し合いの付いていない問題は多く、一方的な回答で済まされる問題ではありません。  

高速道路排気塔の位置移動問題はもとより、高速道路高架立ち上り部分の覆工問題をはじめ、産業道路、中央幹線道路、公園、コミュニティセンター問題等話し合いをつけなければならない問題は多く残っています。これらの問題を解決する上で現場事務所長等の思慮の足りない傲慢な、公共の奉仕者としてふさわしくない態度が住民との合意を形成する上で障害になっています。私たちは交渉担当者の交替問題も含めて、埼玉県知事、新都心建設局長、副知事、国土交通省等との話し合いを行うことが必要になっています。そのために住民集会をひらき、署名を集め、ポスター、ビラ、ニュース等を発行し、各方面の協力をおねがいする必要があります。その中でも、埼玉新都心開業に際しての暫定工事確認書の合意事項の一方的解釈変更を許すことはできません。 

八  よびかけ 

以上の立場に立って、私たちは当面次の取り組みをよびかけます。

(1) 地権者の工事停止仮処分提訴を支援し、住民集会をひらき、埼玉県知事、国土交通省と話し合い、各界に実情を知らせ協力していただき、確認書と住民の新しい提案にもとづく円満妥結による工事協定を結ぶ道をひらきましょう。
(2)   埼玉新都心に関連する再開発公害をなくし、住みよい町をつくる

ための大宮南地区14自治会の署名運動とさいたま市民要求総行動

に参加しましょう。
 (3) 10月14日首都圏道路問題交流会、10月29日東京公害判決日

行動、11月9・10日第28回道路公害反対全国交流集会(京都)に

参加しましょう。

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