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風ボタル カリフォルニアへ 5
風ボタルは眠らない
風ボタルは、カリフォルニアのアルタモント.パス大風車群の中をさまよっていた.
見渡す限り風車の波、7000基以上の風車の景色が広大に拡がってているはずだが、
アルタモント.パス≪高い丘≫たちにさえぎられ全てを見渡すことはできない.
いったいどうして、こうも、風車が多いのか。本当は、風ボタルは知っている.
では、風ホタルさん教えて下さい.
はい、そもそもはですね、
カーター政権、1978年に遡ります.アメリカのエネルギー政策のターニングポイントと
なるパーパ法 PURPA法 公益事業規制政策法 に端を発します.
エネルギーの安全保障政策から電力の多元化を狙ったPURPA法の特徴は、発電業者が
風力やソーラーなど再生可能エネルギーを発電して売ろうとしたとき、電力会社は、それを
買わなければならない≪買電≫が義務付けられたことなのです.
これを機に、電力市場に新発電業者が参入してきたのです.
かならず、売れると分かっているのですから、比較的軽投資で済む分散型エネルギー
に参入する新発電業者はいると想定されました.しかし、問題はいくらで買い取ってくれるかです.
それら分散型エネルギー=再生可能エネルギーで発電した電力を、もし電力会社が自社で
発電するか、他の供給源から購入したらいくらになるかというコストが基準になりました。
これをアボイデッドコスト≪回避可能コスト≫いいます.
石油や天然ガスをベースとするアボイデッドコストは変動します.新規に投資する事業家としては
そこにリスクがあります.
ここでカリフォルニア州の公益事業規制委員会は、アボイデッド価格を年次右上がりで
長期契約を電力会社に義務つけたのです.この背景はオイルショック後で資源の希少価値化
という考えががありました.
あわせて固定資産税の50%減税措置(連邦政府の措置と併用)をとったのです.
カリフォルニアに風力発電建設の為の金が集まり始めたのです.
その後、州の予想とは逆に石油価格は下落し、実際のアボイデッド価格は下がったのです.
ここに至り風力発電建設はいっそうの投資メリットをもたらし、建設ブームが到来したのです.
電力が投資、投機の対象になったのです.一般の株式投資家のように小金もちの投資家が
風力発電建設に投資するようになったのです.
米国ではイテンセンティブという言葉が政策にも良く用いられます.それは対価のメリットからみた
動機付けといってよいでしょう。
以上ざっとお話しましたが、カリフォルニアに風車が多いのは、風の国のロマンだけではなく
人間的な経済的操作が絡んでいることによるのです.
何はともあれ、このインセンティブ政策のおかげで、カリフォルニアの風力発電設備は
飛躍的に増大したわけです.
しかし、このとき、電力が投資の対象になったこと、そして卸売り市場が形成がされたことは、
同時に後のカリフヲルニア大停電を誘引化するガンの初期段階を生みだしてしまったといえるのです.
No6へ 続く
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