ガンコ山ツリーハウストップ   風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4  No5 
                                
                                                    No6

                               風ボタル カリフォルニアの州都へ
                                  風ボタルは眠らない   No7

          
             時刻は午前2時を過ぎている。 
             風ボタルはシエラネバダ.ビールのボトルを片手にスイングしていた。
             今日のバンドはなかなかのものだ。風ボタルは昨日も、ここに来て、シェラネバダを片手に弾けていた.
             しかし今日のはいい。 
             カリフォルニアの州都サクラメントのバーにいた、シェラネバダの酔いと共に身体の奥深く、それでいて、
             血を通して、指先の末梢までリズムが運ばれて来る.風ボタルの身体は、再び電力が蓄えられたように
             激しくスイングし始めた.
             今日はさすがに、身体のバッテりーが減っていたところだ。
             
             サクラメントに来た任務の目的は、公営のサクラメント電力公社のディマンド.サイド.マネジメントの調査と
             カリフォルニアの電力政策を一手にになう、カリフォルニアエネルギー委員会の再生可能エネルギーの
             普及プログラムについて、調査することであった。
             サクラメント電力公社の市場政策の説明を受けた後、電力のその筋では有名な、原子力発電所ランチォ.セコ
             の見学に行った、ここでようやく、ガンコ山にフォ―ドのハンドルを譲り、アメリカに来て、初めてわずかだが
             眠りに落ちた.ランチォセコには、サクラメント電力公社の職員が同行してくれた.
             この人はヤンキーっぽくなくUKふうのひげを生やした、姿勢の良い威厳のある紳士技師であった。
             この人は、ハンドルを握るガンコ山に道の指図をするときに、「ライト」 「レフト」 ≪ストレート≫と簡潔に言う.
             ガンコ山は電車の運転士のように「ライト!」 「レフト!」 ≪ストレート!≫と復唱し、フォードは正確に
             ランチォセコに向かっているようであった。
             
             ウトウトした浅い眠りから醒めてみると、ランチョセコが小さく見えてきた一方、この二人がおかしなこと
             をしていた.
             誰かが何かを質問したようで、この威厳のある紳士がライト ーその通りと応えた、と、とたん
             となりのガンコ山が、≪ライト!≫と復唱し、突然ウィンカーを右に出し、フォードは右に傾き始めた.
             と今度は、冷静な威厳紳士が、取り乱し慌てふためいた.運悪く、二俣に近づきつつあったフォードが
             彼の脳の指令と反対に傾いたのを みて、「レフト!レフト あー GO  ストレートだ」と、復唱ロボットの
             ガンコ山に理解不能の指令を出したため、フォードは右でも左でもない真中に向かってしまった。
             風ボタルが「左」だという日本語を発し、ぎりぎりのところで、フォードは二俣の一方にすぺり込んだ.
             だってライトって言ったのに、...ガンコ山は、いじけて運転していた.

             ランチョ.セコが近づいてきた.
            世界ではじめて、住民投票により、廃炉になった原発ーランチョ.セコ ≪渇いた牧場≫−   
                                                       No8ソーラー帝都サクラメントに続く

             

             
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                                                 No6