ボタルアメリカに行く  ツリーハウストップ  ガンコ山100%自然エネルギーの森          

                               
アメリカグリーンエネルギーの旅
                          1話 カリフォルニアへ
                      
                      ある日風ボタルはアメリカに旅発った。
               自然エネルギーの政策を推進するあるNPOの派遣要員としてアメリカに行く
               のである。
               ギュウギュウ詰めのユナイテッド航空に積まれて着いたところはカリフォルニア州
               の大都市サンフランシスコ、ここから車と飛行機という火石エネルギーの塊を
               駆使して、アメリカ大陸グリーンエネルギーの旅が始まるのであった
               正確な旅の目的で言へば、
               「アメリカのグリーンエネルギー政策はでうなっているのか?」を調べる旅だ。
               これももう少し詳しく言えば、アメリカ合衆国連邦政府の政策ではなく、
               カルフォルニア州のグリーンエネルギー政策であり、最前線でアメリカのグリーン
               エネルギー政策を推進している人々に会い、それを可能にする技術とは何かを
               調査することである
               アメリカエネルギー政策調査の旅をしながら、「グリーンエネルギーとは何か」を
               考えることですすめていきたいと思っている。
               確かに外国のエネルギー政策に関する調査をして、これはもう一度グリーンエ
               ネルギーなるものの、あり方を考えてみることは必要だぞと感じた次第である。

               広いアメリカ、これから行こうとするところはこのサンフランシスコから、

               カリフォルニア州の州都であるサクラメント、再びサンフランシスコ、そして
               飛行機でコロラド州の州都であるデンバーへ。そこから車で4時間のコロラド
               ロッキー山脈の懐に抱かれるアスペンという小さな町である。そこから再び
               デンバーという行程である。
グリーンエネルギーをもとめる旅が始まる。
                      何百何千キロ移動するなどというのは考えない。日頃の運転の腕前を考えれば
                      デカバンのレンタカーもキープライトも怖くない。突入あるのみ。
                      早速フォードに乗って出発だ。何処へ?10時間のすし詰めから開放され気分爽快
                      西も東も分らないが、インターに突入、となりのガンコ山はもっと西と東が分っておらず
                      役に立ちそうも無い。
                      そのうちジャイアンツのスタジアムがでてきて、ガンコ山は嬉しがるだけでで相変わらず
                      ナビッていない。でも別に気にしない。
                      なんとかなるもんさ
                                                                          続く
                           トップ   風ボタルの学校


            風ボタルアメリカへ 1    風ホタル アメリカへ   2     ガンコ山ツリーハウストップ
                                 風ホタルは眠らない

          やってきましたサンフランシスコ、右も左も分らず、とにかく映画でみた坂の町をゲッタウェイ.
         といっても若者にはわからんでしょうが、ハイウェイをゲタで走るわけじゃじゃないが、とにかく、目指す、
         本日のお宿、ハンドレードユニオンホテルに、ご到着。わー、立派なお部屋、が、しかし男3人ベッドは
         2個、エキストラベッドはめんどいので、この日からガンコ山と同じベッドで10連泊か〜
         早速、ツーリストインフォメーションで尋ね、あの有名な、カリフヲルニアの大風車群 
         アルタモンテ.パスを目指す.
         ところで、アルタモンテ.パスにどうやって行くかを尋ねるのには、普通にアルタモンテ.パスといったのでは、
         教えてくれないのでご注意、スペイン系の単語を言う時は、まず深呼吸するなりいきなり、顔をしかめ、
         口から泡を飛ばし、Rをまきこんで上目遣いに相手をにらんで、思い切りデカイ声でやっと理解してもらえる
         ことが分った.
         あとで.バーに行って、ご機嫌のバンドを聞きながら、バーテンダーに、ビールを注文したが、さっぱり
         通じない。
         ビールの銘柄はシェラネバダ、そう、例の法則で、シエーラRッネバーダッとバーテンダーが見本を見せて
         くれた。 歌舞伎の大見得を切るようにしなくちゃ。
         ハイウェーイをヨセミテに一直線、のはずがいきなり逆方向、金門橋へ、サンフランシスコをドライブ観光して、
         もう一度、アプローチ、フォードの特有のステアリングの悪さを気にせず快調に飛ばす。向こうの丘に
         小さく小さく 風車が、、、、、、      
                        つづく                                                                                                         

                

             ガンコ山ツリーハウストップ    ガンコ山研究所   風ボタルアメリカへ1  風ボタルアメリカへ2

                                風ボタルアメリカへ  3
                                  風ボタルは眠らない
              
            
                           見えてきたアルタモンテ.パス ウィンドファーム
              アルタモンテ.パスとはスペイン語で(高い丘)の意だそうだ。
            この日は「カリフォルニアの青い空」のイメージとはだいぶ違う。
            低く垂れ込める雲の切れ間から太陽の光がその(高い丘)を黄金色に染める光景に息を飲む
           オー、大地の空気を裂くように回転しているではないか、ついに来たぞ!風の王国に!
          一つ二つ三つ点々と、、数えられない無数の風車が迫ってきている。
          風キチの風ボタルの心はいやがうえにも高まり、フォードのハンドルを握る手も忘れ、
          テジカメをまさぐりながら、傍らのガンコ山に、撮って!撮って!と叫んでいた.早く!
          えっ?!とオロオロするガンコ山、おまけにデジカメの使い方が分らん、だと.
                
            
           こうなったらままよ、胸の高鳴りを抑えられず、風車の群れにドンキホーテよろしくフォードを
           突進させる。 
           
           蜂の飛ぶ音に囲まれていた.この広い大地にこの音しか聞こえない。
           ガンコ山が何か言っているようだが、そっちの方がこの地球上の生物の音とは思えず、体に
           受けつけない。
           無数の風車が、風きり音を発し、共鳴し擦れ合う蜂の羽音、それは風ボタルにしかわからない
           言葉なのだ。この音を、この言葉を聞く為に来た。 人間的生物の音を発するガンコ山がやかましい.
           しかし、その雑音も風ボタルの心からは追い払われてきている.
           心に染み渡る、そしてその音はついに風ボタルの全身に響き渡る。
           わかるか、分るか、分るぞ!この言葉が、風の詞が! 風よ!今度は俺の心を聞いておくれ!
            この瞬間、風ボタルの全身はジャズとなって弾けていた.
          傍らでは、風の言葉が分らないガンコ山が、ひっそりといじけていた.            つづく

             ガンコ山ツリーハウストップ
              
                      風ホタル カリフォルニアへNo1      No2    No3     No4 
                                 
                   


                      ガンコ山ツリーハウストップ  風ホタルアメリカ1 アメリカ2  アメリカ3
                      
                         風ボタルアメリカへ行く カリフォルニア    No4
                                  風ボタルは眠らない

                風ボタルは、一人風の言葉を聞き、時に激しく魂を揺さぶられ全身がジャズとなって弾けたりした.
                ここはアルタモント、パス大風車群の真っ只中、風ボタルに風の言葉と聞こえるのは
                数多い風力発電風車のはねの風切り音ガ共鳴し合う音だが、傍らで風ボタルに相手にして貰えず
                いじけているガンコ山には、どうやっても単なる低周波音としか響かなかった。
                アルタモント.パスにある発電風車の数七千数百基、何処まで行っても風車の列で、
                まさに風の国だ、と風ボタルは思った
                この広大な丘を歩いているのは、放牧されている牛だけで、風ホタル以外歩いている酔狂な
                人間などいない.
                風ホタルは単なる風キチから「風の国」の王になることが願いであった。
                「風」という自分が、エネルギーをもち、人々に灯かりを燈す、なんとすばらしいことか、
                 そう思うと、風ボタルはまたも、全身に湧き上るジャズのうねりをとめることもできず、
               弾けてしまった。

                                
                それにしてもなぜここに、風車が多いのだろう
              最初に1基建てたのはとこの誰でしょうか。それは今回調べることができませんでした。

             カーター政権、1978年に遡ります.アメリカのエネルギー政策のターニングポイントとなる
              パーパ法 PURPA法 公益事業規制政策法 に端を発します.
             これは石油ショック後、石油輸入低減、需要抑制を目的に、エネルギーの多元化を目指して、
             制定されました.
             まず、ここで、米国の日本との電力供給の違いについて見ておきましょう。
            現在米国には、民有公有あわせて約3300もの電力業者か存在します.
             米国では、日本とは違い、電力業者といわれている全てが発電、送電、配電を一括業務している
             というわけではありません。
            業務を分割しているケースが多いのです.
            配電する電力会社は発電業者が発電したものを買電して供給します。 
            配電側は、自社発電以外にプラスして購入する場合もあれば、100%買電している場合も
            あります。
            日本のように大電力会社が垂直統合的に全てを行なっている場合もあります.
            生産から供給までは色々なケースがあるのです.  
            約8%の民有大電力会社が電力生産の70%以上を取り仕切っています.
            また、米国では電力卸売りマーケットというのも存在するのです。
            また、電力を扱う事業体も 連邦政府、州、市有、農協、民間と、様々です.
            しかも消費者は電力業者を選択することもできるのです。
            これらの状況をして「電力の自由化」と言っているわけです.
            PURPA法はこの流れをつくったといっってもよいのです.
            
            ところで、PURPA法と風力発電の関係です.
            エネルギーの安全保障政策から電力の多元化を狙ったPURPA法の特徴は、発電業者が
            風力やソーラーなど再生可能エネルギーを発電して売ろうとしたとき、電力会社は、それを
            買わなければならない≪買電≫が義務付けられたことなのです.         
            これを機に、電力市場に新発電業者が参入してきたのです.                続く
             
              
                 ガンコ山ツリーハウストップ  風ホタルアメリカ1 アメリカ2  アメリカ3
                       
                            風ボタルアメリカへ5につづく 


                               

                                    風ボタル カリフォルニアへ  5
                                  風ボタルは眠らない
               風ボタルは、カリフォルニアのアルタモント.パス大風車群の中をさまよっていた.
               見渡す限り風車の波、7000基以上の風車の景色が広大に拡がってているはずだが、
               アルタモント.パス≪高い丘≫たちにさえぎられ全てを見渡すことはできない.
               
               いったいどうして、こうも、風車が多いのか。本当は、風ボタルは知っている.
               
               では、風ホタルさん教えて下さい.

                
               はい、そもそもはですね
               
               
              カーター政権、1978年に遡ります.アメリカのエネルギー政策のターニングポイントと
             なるパーパ法 PURPA法 公益事業規制政策法 に端を発します.
             

              エネルギーの安全保障政策から電力の多元化を狙ったPURPA法の特徴は、発電業者が
            風力やソーラーなど再生可能エネルギーを発電して売ろうとしたとき、電力会社は、それを
            買わなければならない≪買電≫が義務付けられたことなのです.         
            これを機に、電力市場に新発電業者が参入してきたのです.  
            かならず、売れると分かっているのですから、比較的軽投資で済む分散型エネルギー
            に参入する新発電業者はいると想定されました.しかし、問題はいくらで買い取ってくれるかです.
            それら分散型エネルギー=再生可能エネルギーで発電した電力を、もし電力会社が自社で
            発電するか、他の供給源から購入したらいくらになるかというコストが基準になりました。
            これをアボイデッドコスト≪回避可能コスト≫いいます.
            石油や天然ガスをベースとするアボイデッドコストは変動します.新規に投資する事業家としては
            そこにリスクがあります.
            ここでカリフォルニア州の公益事業規制委員会は、アボイデッド価格を年次右上がりで
            長期契約を電力会社に義務つけたのです.この背景はオイルショック後で資源の希少価値化
            という考えががありました.
             あわせて固定資産税の50%減税措置(連邦政府の措置と併用)をとったのです.
            
            カリフォルニアに風力発電建設の為の金が集まり始めたのです.
            その後、州の予想とは逆に石油価格は下落し、実際のアボイデッド価格は下がったのです.
            ここに至り風力発電建設はいっそうの投資メリットをもたらし、建設ブームが到来したのです.
            電力が投資、投機の対象になったのです.一般の株式投資家のように小金もちの投資家が
            風力発電建設に投資するようになったのです.
            米国ではイテンセンティブという言葉が政策にも良く用いられます.それは対価のメリットからみた
            動機付けといってよいでしょう。
           
            以上ざっとお話しましたが、カリフォルニアに風車が多いのは、風の国のロマンだけではなく
            人間的な経済的操作が絡んでいることによるのです.
            何はともあれ、このインセンティブ政策のおかげで、カリフォルニアの風力発電設備は
            飛躍的に増大したわけです.

           しかし、このとき、電力が投資の対象になったこと、そして卸売り市場が形成がされたことは
           同時に後のカリフヲルニア大停電を誘引化するガンの初期段階を生みだしてしまったといえるのです.
                                                          No6へ   続く 
        
                 風ホタル カリフォルニアへNo1      No2    No3     No4  


                          ガンコ山ツリーハウストップ       ガンコ山研究所
               

             ガンコ山ツリーハウストップ   風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4  No5 

                           風ボタル カリフォルニア大風車群へ  No6  
                                 風ボタルは眠らずに語る   

                ー カリフォルニアに風力発電が多いのは、風力発電など分散型再生可能エネルギーを電力会社
                が買電を義務付けられ、且つ州がアボイデッド価格を新発電業者に有利に設定したことによるの
                ですね。
                風ボタル
                「そう、電力が投資の対象になったことが、大きい、当時の風力発電の建設費用は分りませんが
                初期は数十キロワットのものだから、小金持ちが株式投資と同じように、投資したわけでしょうね.
                米国のエネルギー政策ではよくインセンティブといいますが、再生可能エネルギーを普及させる
                ために州がこのときは投資家にインセンティブを与えたのですね.しかし、それは当然消費者にも
                跳ね返ります.
                カリフォルニアでは再生可能エネルギーの比率が高いので、電気代が高いといわれる所以です.」
                −えっ!グリーンエネルギーを導入すると電力料金が高くなる?
                「一理、あります。現にカリフヲルニアでは、もっとも市場支配力のある電力会社と契約している
                カスタマーは、再生可能エネルギー普及の為の料金を上積みされて徴収されています.
                実際に消費者が再生可能エネルギーを選択した場合は、リベートを出すとか、この場合は、
                カスタマークレジットと言い、カスタマーに対するインセティブ政策ですね.
                カリフォルニア州の電力料金は、他の州の平均より1.5倍高いといわれていました。
                それでも日本の電力料金の半分ですが。 
                しかし根本的になぜカリフォルニアの電力料金が高いかといえば、再生可能エネルギーの
                普及だけとは、いえません.
                州は、カリフヲルニアの75パーセントの市場支配力を持つ、3つの民有の電力事業体(Utility)の
                独占に問題があると考えたのです.又これらの電力会社は、原発を所有していました。
                米国では、原発の安全コストを考えた稼動コストは高いというのは常識です.」
                
                ー話を元に戻して、〈1978年〉のパーパ法ー再生可能エネルギーの買電を義務つけたーと
                 カリフォルニア州の右肩上がりのアボイデッド価格の長期契約(SO4)の設定により、
                風力発電に投資が集まった
                そして、
                このとき、電力が投資の対象になったこと、そして卸売り市場が形成がされたことは
              同時に後のカリフォルニア大停電を誘引化する病の初期段階を生みだしてしまったと.

                これは、一体どういうことです?風ボタルさん
                風ボタル
                 『うーん、これは難しい問題だが、米国の目指すエネルギー政策の構造的副産物と言って
                よいかもしれません。電力危機は単純な需給のバランスの問題ではありません.
                1978年以来米国の政策は一貫しています.
                国家としても州としても≪エネルギーの安全保障≫です.
                一方≪公益≫ということがあります.≪公益≫対≪独占≫の闘いがあります.
                エネルギーの安全保障政策なんて国家としてあたりまえのようですが、米国が目指している
                のは外部資源に頼らないエネルギー自立なのです.米国のエネルギー源は原子力が20%弱
                石油は2.4%でしかなく、80パーセント近くを自国資源で賄っています.
                自国石炭が50%強、天然ガス、水力とつづきます.                 
                日本は全く逆で、8割以上を原子力はじめLNG、石炭、石油という順で外部資源に頼っていて、
                まるで安全保障など議論にもならないような状態なのです.
                ま、それは、ともかく≪エネルギーの安全保障≫の面から見れば、自国資源の最大効率利用化
                エネルギーの多元化が必要になってきます.この面では、新しい投資、新しい事業者が必要と
                なってくる。
                一方≪公益≫とは自治権の具現化といってもよいもので、各州の公益事業委員会は電気、通信
                 水道など、あらゆる公益事業に対して、安全なサービス、適正な価格供給で公益が実現するよう
                規制権法案立案権を持っています. カリフォルニアでは、伝統的に大民有会社の独占と対決して
                きました.≪安全保障≫の面から見たエネルギーの多元化、≪公益≫対≪独占≫からみた多元化
                いずれの面から見ても、新しい投資、新しい電力事業者を集める「電力自由化」に帰結します.
                1992年連邦政府はエネルギー政策法を施行、卸売り発電の自由化を認めました、また同時に
                再生可能エネルギー商業化のための減税、生産インセンティブなどの支援措置などが盛り込まれ
                ました.以後州内外間の卸売り取引が活発になりました.電力の卸売りマーケットが拡大します.
                1998年カリフォルニア州公益事業規制委員会は懸案の3大Utility(市場シェアの75パーセントをもつ)
                の独占に対して、発電部門の売却を迫り、3大Utilityも過大な設備投資負担から逃れる為、
                受託しました.カリフォルニアの3大Utility圏内は、大半が競争的卸売り市場の時代に突入しま
                した.
                今まで、≪安全保障≫と≪公益≫のため「競争」と「投資インセンティブ」という薬で、肉体変革してきた
                米国の電力政策には、供給のモチベーションより投資に対して無秩序な利潤追求が始まるー即ち
                「電力への投機活動」という病のの芽があったわけです.』
                
                ーそして、あの2000年その芽が一挙に噴出して。。。。。
                風ボタル
                『売却で多くの発電部門が、州外に移っていたカリフォルニアが狙い撃ちされたのでしょう。
                 見えない投機の手が時期を狙っていたのでしょう。』                               
                注)
                2000年カリフォルニアの卸売り電力市場Power Exchangeは天文学的と言われる卸売り電力の
                高騰を起こし、3大電力Utilityは債務超過に陥り電力を買い入れることができず、このうち
                PG&E社が倒産。
                卸発電業者が需要期に意図的に供給を調整し、市場価格を吊り上げた疑いがもたれている.
                なお、 州にまたがる取引の管轄は連邦規制委員会にある
                現在は州が代行して買い入れている状況で州の財政を圧迫している.
                危機はまだ続いている。
                カリフォルニア電力危機の概要については 
                http://www.us-lighthouse.com/special/business/2001/0716_1/index.html のレポートが
                解かりやすい。
               
               ー風ボタルさん、この美しい風車の景色の中に、アメリカの色々な顔が詰まっているのですね.
                 あっ、夜が明けてきましたよ。もう。−
              
               再び、黄金色に変わる大地を見て、風ボタルは思った。
               わが日本では、真の意味での≪安全保障≫や≪公益≫を獲得する為に、どれだけの議論と
               闘いをしてきたのだろう。 エネルギーの8割を外部資源に頼る日本で、あたかも電力は
               あるのがあたりまえのように、経済が成り立ち、それでいてエネルギーの質の是非だけを
               論じている.
               
               今後、カリフォルニアでは国や州のレベルだけでなく、市民みずからがエネルギーの安全保障の
               獲得のために動き出すであろう。    
               実は、それを探り出すのが風ボタルの任務であった。  
                                       
                                           No7 風ボタルカリフォルニアの州都へ つづく 
               
             ガンコ山ツリーハウストップ   風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4  No5 


             ガンコ山ツリーハウストップ   風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4  No5 
                                
                                                    No6

                               風ボタル カリフォルニアの州都へ
                                  風ボタルは眠らない   No7

          
             時刻は午前2時を過ぎている。 
             風ボタルはシエラネバダ.ビールのボトルを片手にスイングしていた。
             今日のバンドはなかなかのものだ。風ボタルは昨日も、ここに来て、シェラネバダを片手に弾けていた.
             しかし今日のはいい。 
             カリフォルニアの州都サクラメントのバーにいた、シェラネバダの酔いと共に身体の奥深く、それでいて、
             血を通して、指先の末梢までリズムが運ばれて来る.風ボタルの身体は、再び電力が蓄えられたように
             激しくスイングし始めた.
             今日はさすがに、身体のバッテりーが減っていたところだ。
             
             サクラメントに来た任務の目的は、公営のサクラメント電力公社のディマンド.サイド.マネジメントの調査と
             カリフォルニアの電力政策を一手にになう、カリフォルニアエネルギー委員会の再生可能エネルギーの
             普及プログラムについて、調査することであった。
             サクラメント電力公社の市場政策の説明を受けた後、電力のその筋では有名な、原子力発電所ランチォ.セコ
             の見学に行った、ここでようやく、ガンコ山にフォ―ドのハンドルを譲り、アメリカに来て、初めてわずかだが
             眠りに落ちた.ランチォセコには、サクラメント電力公社の職員が同行してくれた.
             この人はヤンキーっぽくなくUKふうのひげを生やした、姿勢の良い威厳のある紳士技師であった。
             この人は、ハンドルを握るガンコ山に道の指図をするときに、「ライト」 「レフト」 ≪ストレート≫と簡潔に言う.
             ガンコ山は電車の運転士のように「ライト!」 「レフト!」 ≪ストレート!≫と復唱し、フォードは正確に
             ランチォセコに向かっているようであった。
             
             ウトウトした浅い眠りから醒めてみると、ランチョセコが小さく見えてきた一方、この二人がおかしなこと
             をしていた.
             誰かが何かを質問したようで、この威厳のある紳士がライト ーその通りと応えた、と、とたん
             となりのガンコ山が、≪ライト!≫と復唱し、突然ウィンカーを右に出し、フォードは右に傾き始めた.
             と今度は、冷静な威厳紳士が、取り乱し慌てふためいた.運悪く、二俣に近づきつつあったフォードが
             彼の脳の指令と反対に傾いたのを みて、「レフト!レフト あー GO  ストレートだ」と、復唱ロボットの
             ガンコ山に理解不能の指令を出したため、フォードは右でも左でもない真中に向かってしまった。
             風ボタルが「左」だという日本語を発し、ぎりぎりのところで、フォードは二俣の一方にすぺり込んだ.
             だってライトって言ったのに、...ガンコ山は、いじけて運転していた.

             ランチョ.セコが近づいてきた.
            世界ではじめて、住民投票により、廃炉になった原発ーランチョ.セコ ≪渇いた地≫−   
                                                       No8ソーラー帝都サクラメントに続く

             

            


            ンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4  No5 
                                
                                 No6      No7州都サクラメントへ




                                  風ボタルの眠らない旅  No8
                               ソーラー帝都 カリフォルニア州サクラメント
               
                 ≪この旅iのお話は、風ボタルが、カリフォルニアとコロラドで米国のグリーンエネルギー
                (RENEWABLEENERGYー再生可能エネルギー)政策の先端を調査した時のものです≫
                
                  風ボタルはカリフォルニアの州都サクラメントにあるバーで、シェラネバダビールを片手に
                 スイングしていた.今日のバンドはいい、疲れた身体にビールのアルコールと音楽が
                 巡り、電力が灯るように、エネルギーが満ちてきた、今日も又、眠らないな、
                 日本を出て4日、風の言葉に体を震わし、弾けつづけて、眠れないということもあるが、
                 眠らないから時差ぼけがおきず、調子がよいという、風ボタル独特の不思議な論理を
                 信奉していることにもよる。
                
                 今日は午前中、サクラメント電力公社のオフィスでグリーンエネルギー政策について、説明を
                 うけ、午後は、威厳ある紳士職員の同行で実績見学のコースが組まれた.
                 まず、米国で初めて、住民投票で1989年に廃炉にされてしまったランチョセコ原発に行った。
                 そこではまだ緊張した解体作業が続いている。忙しい中、技術者が説明してくれた.
                 廃炉には6億ドルもかかるということだ。これからが、核心の原子炉の解体は今年2003年
                 くらいからとのことだ、解体といっても消滅させることはできないのだ。
                 非常に大きく分けて作業は3つに区別されるステージがある。
                 @130年密閉 Aディスポーザル.サイト(処分可能の意か) B切断、貯蔵
                 放射性廃棄物はサウスカロライナに持っていくとのことだが、責任を持つ原子力組合に金が
                 なく、心配だと話していた.

                さて、原発のとなりの敷地には、なんとソーラーパネルが何百何千枚と整然と並んで設置されて
                いるのであった.これを見た風キチの風ボタルは、唖然としてしまった.
                ランチョ.セコ―乾いた牧場にーに広がる無数のソーラーパネル! こ、こ、これは...電発畑
                マンガンライフの電発畑   マンガンライフの電発畑   う〜<<<   つづく  
               
                        風ボタルの眠らない旅No9 ソーラー帝都サクラメントその2につづく


                                 ランチョ.セコとは≪渇いた牧場≫の意     
                    
                               
               
              

             ンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4  No5 
                                
                                 No6      No7州都サクラメントへ


          

          ≪この旅iのお話は、風ボタルが、米国におけるのグリーンエネルギー(RENEWABLEENERGY
                ー再生可能エネルギー)政策の現状を調査した時のものです≫



                                風ボタルの眠らない旅   No9
                        ソーラー帝都サクラメント その2


              サクラメントのバーでシェラネバダビールを片手に、R&Bで完全に充電した風ホタルの身体は、
              弾けるのを待つばかりであった。
              その昼間の光景は、もう網膜には焼き付いていなかった。

              廃炉の憂き目にあったランチョ.セコ原発のとなりには、広大なランチョ.セコ―≪渇いた牧場≫ーに
              PVソーラーパネルが整然と列をなして 幾百幾千と広がっていたのだ。
              それは、ソーラー畑―電発畑といってよいものであった。それを見た風ボタルは、唖然として、絶句した。
              ≪電発畑≫....もし、これが風車の群であれば、風キチの風ボタルは両手をカリフォルニアの青い大きな
              空に拡げて、全身いっぱいに風の言葉を受け止めていただろう。
              
              風ホタルは、しばし絶句の後「シェ―」のポーズを繰り返し、その場でグルグル回り始めてしまった。
              どこからともなく、マンガンライフの電発畑マンガンライフの電発畑という奇妙なメロディーとフレーズ
              が、頭の中で流れ、ひとり「シェ―踊り」と≪マンガン≫音頭でを羽目をはずした.
              どこかがショートして壊れてしまったらしい。

              本来各戸分散方式に適しているPVソーラーがこれだけ街中から離れた郊外に集中して、送電線で
              送られるという違和感もさることながら、やはり広い土地を使ってこんなことをしてしまうというアメリカの感覚
              の毒気に当てられてしまったのだろうか。
              風ボタルがいかに風キチと言えども、ソーラーに対して、普通の人よりは理解がないということはない.
              風ボタルは独立発電方式のソーラーに対して、その出力記録をコンピューターで3年も地道に記録している
              という日本でも数少ないソーラー観察者でもあった.
              それでもこれだけPVパネルを集められると違和感があった.
               
              普通の人よりはソーラーに理解のある風ボタルがやっぱりソーラーより風車発電がすきなのは、回る風車は
              目で生きていることが分るし、何よりもその発電する姿には、周りの景色を従える迫力とロマンがあった。
              それに対してソーラーは、植物状態でテスターやコンピューターで測ってやってああ生きてるんだな、とわかる
              かんじで、可愛さがない.
              
              とにかくここには、風ボタルからみれば隠棲植物のようなパネルが無数にあって、3500Kwの出力がある。
              一般住宅で1100戸分と資料にはあったが送電ロスもあるし、連結も多すぎて最適な日射をそれぞれの
              パネルがとることもできないので、それはどうかなも思った.
              だが風ボタルは、野暮な質問は一切しなかった.それなりに理由があるものなのだ.
              なぜなら彼は米国には日本などよりはるかに柔軟に、再生可能エネルギーの選択肢と技術があることを知って
              いるからだ.また、サクラメント電力公社が、民間大電力会社に周りを囲まれ、脅威にさらされながらも
              マーケティング力と経営力で電力自治を守ってきたことも。
              その力の象徴が、単位面積あたり世界一の普及率というPVソーラーパネルでもあった。
              それでも風ホタルは、マンガンライフの電発畑 の音頭でグルグル廻ってしまう自分の体をとめることは
              できなかった。

              ちなみに、ランチョ.セコ:原発がまともに稼動していれば、91万3000Kwの出力があるはずであり、これは
              サクラメント電力公社の電源構成の50%以上をしめることになるはずであった。
                                            
                                            風ボタルの眠らない旅 No9  ソーラー帝都その3に続く 
                

                   


             

              ンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4 No5 
                                
                   No6   No7州都サクラメントへ 
   No8 ソーラー帝都サクラメント


       
      
                             
                                 風ボタルの眠らない旅 No10

                        ソーラー帝都 サクラメント その3 SMUDの逆襲

             
             ランチョ.セコ原発のとなりの敷地にある3500KwのPV集中基地≪ソーラー電力畑≫にある

                サクラメント電力公社の努力を称え、サクラメント電力公社の契約者に捧げるとある、
                カリフォルニアエネルギー委員会 と連邦政府エネルギー省のレリーフ

          サクラメントの人々ガ全米第2の電力会社PG&E社の攻勢にさらされながらも、電力自治を守っていることを
          称えていることを表すものだ。
          そう、カリフォルニア州サクラメント.カウンティの人々は、電力自治を行使しているのだ。
          サクラメント電力会社は住民自治により、運営される公有の電力会社だ。
          カリフォルニア州特定公社法に基づく 住民発起による住民の為の電力事業体である。
          市営、州営という行政の下属機関ではない。日本の第三セクターとも違う。
          
          サクラメント電力公社ーSACRAMENTO MUNICIPAL UTILITY DISTRICT 通称 SMUD
          完全自由化された電力市場の中で、公益を実現する為に日夜闘う電力戦士たち その名はSMUD
          彼らは、周囲を巨大電力会社の独占に囲まれながら孤高の自治を守り、その巨大電力会社の電力料金より
          30パーセントも 安い価格を実現した.彼らの名はSMUD 
          風ボタルは思わず感動がこみ上げ一人、ナレーションしていた.
          風キチの風ホタルが、ソーラーPV帝都の象徴であるレリーフをみて興奮したのである.
          風ボタルに中島みゆきは似合わない、彼の心にはなぜかジェームズ.ブラウンがぴょんぴょん跳ねていた.
          日本の第3セクターのように甘くはない.自由化に公有も民営もない。30パーセントの安い電力料金をしたからと
          いって経営を破綻させてしまえばおわりである。
          だからSMUDは必死に契約者の支持を取り付け、自社の信用を高める努力をする。
          彼らが、RENEWBLE ENERGYー再生可能エネルギーのなかで風力でなく、ソーラーPVを全面に出すわけ
          には理由がある.風キチの風ボタルにもそれがわかるので涙ぐんで興奮するのである。
          もっとも最近は水戸黄門を見ても 涙ぐむので涙腺が弱っているのかもしれない.
          
          SMUD :契約者数 住戸契約451000 商業契約 58000 計496000
                自社発電能力 1130メガワット 長期購入契約 653メガワット 
          
          SMUDは1989年のランチョ.セコ原発 913メガワットの閉鎖とともに、エネルギー効率化プログラムをスタート
          させた。
          ここから電力自治奪回のためのSMUDの再生が始まる。                              つづく

           ンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4 No5

          No6   No7州都サクラメントへ    ソーラー帝都サクラメントNo8  No9  No10SMUD    


                   風ボタルの眠らない旅 カリフォルニア編  No11        
                        
                       ソーラー帝都サクラメント  SMUDの再起   


           風ボタルはサクラメントのバーでシェラネバダビールを片手にR&Bの生リズムに全身弾ける寸前であった。
           突然、傍らにいることすら忘れていたガンコ山の耳障りな日本語が鼓膜を奇妙に叩いた。
           「ねえ、シェラネバダおかわり」 その声で忘れていたサクラメントの昼の姿がまた浮かんでしまった.

           サクラメント電力公社 ≪SACRAMENTO MUNICIPAL  UTILITY DISTRICT≫ 通称 SMUD
           SMUDの町に広がるソーラーパネルの波 あっちのお屋根、こっちのお屋根、駐車場のルーフにもソーラー
           挙句にランチョ.セコ≪乾いた牧場≫原発のとなりの敷地には、マンガンライフの電発ソーラー畑

           閉鎖されたランチョ,セコ原発と隣ののソーラー大集中基地3500Kwはあまりに対象的なので、あたかも
           原発廃止に伴う代替エネルギーとしてのソーラーエネルギーの勝利の象徴のような印象を受けるが、
           それは違う。原発廃止は1989年であるが、ソーラー基地建設は1984年に最初の1230Kwが導入され、
           その後、1990年、2001年に追加導入されて現在の3.5Mwに至っている.
           米国では1979年のカーター政権、パーパー法以来エネルギーの安全保障のために、伝統的にエネルギーの
           多元化政策が採られてきており、その流れに沿ったものといえる.

           実はここよりも、街中にあるあちらのお屋根、こちらのお屋根、あらら、駐車場のお屋根までソーラースポット
           という具合にソーラーPVでサクラメントカウンティをソーラー帝都化したことに、SMUDの際立った経営政策の
           特徴が現れている.
           1989年ランチョ.セコ原発閉鎖により,SMUDは913Mw(メガワット)という自社のエネルギー供給能力の
           半分以上を失う。
           
            ここからSMUDの≪エネルギー効率化プログラム≫が特徴をもって起動する.
           それは、デマンドサイドマネジメントという考え方である。従来電力会社は発電して売ってなんぼの世界
           であった。
           SMUD(スマッド)は電力事業体としてはじめて、需要側での効エネギー化技術の導入、効エネルギー化
           社会の実現の為のインフラ導入推進に踏み切った.
           効率の良い冷蔵庫やエアコンへの買い替え促進にSMUDはローンを組んだり、街路樹の植樹による
           ヒートアイランド防止策を施し、再生可能エネルギーの発電に投資してくれた人には、様々な優遇策を
           設けた.、商品クーポン券を配ったり、Tシャツやケーブルテレビのペーパービューバック、スターバックス
           コーヒーのクーポン券を配ったりもした。
           又、低所得者へのグリーン電力教育や割引レートの設置なども行なってきた
           逆に優遇策だけでなくグリーン電力に協力する人にパイオニアとして電力料金の割増の協力も求めたりした.
        
         SMUDは大規模発電投資から逃れ、カスタマーとの協力関係あるいは一部分担で軽投資のインフラ
        整備で
稼働率を上げ、節電所として経営効率を上げることに成功した
         この、節電所の成功は、米国内よりもむしろ国外特に環境問題に熱心なヨーロッパに大きなインパクトを与えた。
         
         SMUDはカスタマーに対し、ソーラーPVプログラムを全面に押し出している.
         では、なぜSMUDが、ソーラーPV化導入に、こんなに熱心でまた成功してきたのか.
          SMUDのデマンドサイドマネジメント戦略でどのような役割を担っているのか、もう少し検証してみよう。
                                                                      つづく

                          ドクターSMUDカーと半地下の住宅
          


                 SMUDは積極的に産業施設のお屋根を利用してPV化している. 
          
          
      産業施設、住宅施設以外にもSMUDは30の教会 学校などのお屋根をかしてもらってグリッドしている.
     
      
         ンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1 No2 No3 No4 No5

        No6   No7州都サクラメントへ    ソーラー帝都サクラメントNo8  No9  No10SMUD 
             

 サクラメントの電力シリーズはNo7州都サクラメントからから始まっています
                       
                           風ボタルの旅 カリフォルニア編  

                    SMUDの道  電力自治の州都サクラメント  

                     カリフォルニアの州都サクラメントをソーラー帝都にした電力公社

                          
          サクラメントに来て、というよりアメリカに来て以来、風ホタルは眠らずに夜を徹して音楽に浸っていた
          午前3時まだ、バンドの演奏がつづいている。傍らののガンコ山は眠そうになりながらもシェラネバダビールの
          シェラネバダの発音をRの巻舌で一所懸命練習している このバーではこれができないとビールが注文できない
          のである.
          明日のというより、この夜が明けたなら、次のミッションはカリフォルニア.エネルギー委員会の政策を探るという
          重要なものであり.午前9時には同じサクラメントにある委員会のビルに行くことになっている
          明日は委員会のコミッショナーも出てくる重要な日なので、今夜も風ボタルは眠ってはいけないと決めていた。
          風ボタルは眠らないから時差ぼけは、おきないのだという不思議な理論を信奉し、ガンコ山にもそれを押し付けた。
           
          体の中にソウルがたまり、弾けるところをシェラネバダの発音で邪魔された風ボタルは、今日のSMUDの
          PVオタクブリには参ったなと、ひとりため息をついた 風車オタクの風ボタルはその徹底したPVオタクぶりを
          見せつけられ、すっかり脱帽していた。
          サクラメント電力公社 通称SMUD 正式にはSACRAMENT MUNICIPAL UTILITY DISTRICTという。
          みなSMUDと呼ぶ。
           SMUD :契約者数 住戸契約451000 商業契約 58000 計496000
                   自社発電能力 1130メガワット 長期購入契約 653メガワット 

          SMUDは普通の民間電力会社ではない、加州特定公社法に基づく住民発起による住民自治の電力会社だ
          供給電力の半分を賄うはずの電源である原発は1989年住民投票により廃炉の憂き目に遭った
          窮地にたったSMUDは、ここから劇的な逆転劇をみせた。
           
          デマンドサイドマネジメントとソーラーPV
          新しく総裁となったフリーマン総裁のもと SMUDの≪エネルギー効率化プログラム≫が特徴をもって起動する.
          それは、デマンドサイドマネジメントという考え方である。従来電力会社は発電して売ってなんぼの世界
          であった。
          SMUD(スマッド)は電力事業体としてはじめて、需要側での効エネギー化技術の導入、効エネルギー化
         社会の実現の為のインフラ導入推進に踏み切った.

          効率の良い冷蔵庫やエアコンへの買い替え促進にSMUDはローンを組んだり、街路樹の植樹による
          ヒートアイランド防止策を施し、再生可能エネルギーの発電に投資してくれた人には、様々な優遇策を
          設けた.、商品クーポン券を配ったり、Tシャツやケーブルテレビのペーパービューバック、スターバックス
          コーヒーのクーポン券を配ったりもした。  

          デマンドサイドマネジメントの中で重要な役割を果たしているのが、ソーラーPVの導入促進である.
          デマンドサイドマネジメントのプログラムは契約者に協力を求めなければ実現できないものが多い。
         ソーラーPVの普及促進はその象徴的なものである。

          SMUDはソーラーPVの普及は単位面積あたり世界一を誇る。現在 10メガワット1000サイト である
          SMUDのゴールとして 
          2006年までに非水力系の再生可能エネルギー割合を10パーセント 2011年には20パーセント
          2006年には ソーラーは25メガワットを達成する 2011年には40メガワット(40000Kw)達成を目指している
               (風力発電は2003年10メガワットで2011年までに45メガワットを目指している)
          ちなみに国として世界1のソーラー大国日本では横浜市が2006年までに4メガワット1000サイトのソーラーPV
          導入を目指している。
          
          SMUDのマーケティングは契約者に納得して貰い、協力してもらえる具体的促進方法を考えることに費やされる
          あちらのお屋根こららのお屋根 駐車場のお屋根にあらら教会のお屋根にまでソーラーパネルが。。。
          そうかと思えば、サクラメント国際空港駐車場には130Kw Cal Expo には1000台分の駐車スペースに
          世界最大の540Kwのソーラーパネルという大規模ソーラースポット、 さすがアメリカと思えば、ああららら、
          お家のソーラーは2.2Kw以外と可愛いのね。
           
          SMUDにはターゲット別に特色あるプログラムがある。
          一般住宅の契約者にはソーラーPVパイオニアプログラムがある。当初はSUMD所有でレンタル料を上乗せした
          方式であるが、現在は日本の系統売買電と同じようで、所有者は契約者である。
          横浜市では1戸あたりの設置想定を4Kwとしているが、SUMDは2.2Kw程度としている。これは電力公社の
          技術的見解である.
          にこりともしなかった、ガイド役のUK風髭の威厳紳士が、丸い分度器のような日射測定計を これ僕たちが
          考えたんだと、その時だけにっこりしたのを見て、この人笑うんだと思ったが、この機械によれば、2.2Kw以上
          つけても、それ以上日射を受けれないので無駄ということになる。
          米国の売買電のメーターは時計の針式で発電量が消費量より多いと、メーターが逆回りして、これが設置した人
          にはかなり驚き物で本当にソーラーをつけたんだというインパクトがあるらしい。
          ソーラーアドバンテージプログラムは、日本で言えば、屋根標準化仕様で、新築など屋根一体化工事を要する時
          のもので、15ブロックに分け9つのハウスビルダーが協力してする。
          日本と違う点は電力公社の下に協力会社が存在することであり、ソーラーの販売元は電力公社であること。
          契約者のソーラーの購入設置費用はインバータも含めてKwあたり3000ドルと日本の半額程度である。
         安い理由は電力公社自らがメーカーにデザインなど統一規格で大量発注することにある。
          PVパイオニアもアドバンテージプログラムも
          電力事業体であるSMUD自ら設計設置販売メンテナンスを行なう点が、日本とは違う。
          
          もう一つ日本のソーラー事情と違う点として、SMUDの所有としてあるユニークソーラースポットである.
          ランチョセコ原発となりの3500Kwソーラー基地も度肝を抜かれるが、本当にユニークなのは都市部にある
          ソーラースポットである.
          まず、宿主さん寄生型スポット、都市部で構造物を宿主としてソーラー基地を建設させてもらうものがある。
          このソーラープロダクツとしては
          駐車場屋根組み込み型基地 Parking Lot PV Systems
          駐車場に日よけのルーフをつけさせてもらい、それがソーラーパネルになっているものだ.
          このシステムは小さなものから、大規模集中システムまで組める。大規模なものはカリフォルニア州所有の見本市
          会場 Cal EXpok1000台駐車スペースの540Kw サクラメント国際空港の130Kwなどが゜そうだ。           
          ご近所さんにお願いプログラム           
          これは地区の比較的小規模な公共的建物 商業的建物に宿主さんになってもらい設置させてもらうもの.
          その象徴的なものが教会で既に30以上宿主さんになってもらっている。他に、学校や倉庫などがある。              
          4Kw〜40Kwのシステム
          宿主さん寄生型基地はいずれもソーラーシステムはSMUD所有でSMUDにグリッドされる。

         大規模ビルデング統合PVプログラム Buliding Intergrated PV
         
大規模なビルディングに対するソーラー組み込み統合計画
          この中でParking lot PVsystemsと並んでユニークなソーラープロダクツはBuliding Attached PV 
          ビルティイングアタッチメントPV(BAPV)はなんとカーテンウォールとしてソーラーグラスを組み込む
         ことができる
  125Kwなど大規模に組み込まれている。ビルの区画別に自家活用している。
          他にマーケットターゲットを裕福層、低所得層と分けて政策を実施するのはアメリカらしいマーケティングだ。
          裕福で買わない人は面倒くさがりやさん、そういう人への対応策を考える。低所得層にはファイナンスや啓発を
          実施している.
          ソーラーに関すること全てに電力公社が主体となり、中心となって行なう。
         マーケティング 商品開発 販売 設計 施工 メンテナンス 教育普及 広報 全てにわたりSMUDが
         行なう.

           
          デマンドサイドマネジメントは契約者消費者の協力がなければなし得ない政策だ。
          SUMDはなぜソーラーに投資するか? 住民が望むからという。米国発祥のマーケティングの世界では
          マーケティングとは顧客に始まり顧客に終わるという。SUMDは住民本位で考えるようになった。
          ソーラーPVは他のエネルギーに比して、住民の協力さえ得られれば、比較的設置場所に制約のない電力だ.
          ソーラーPVは消費者とSMUDの信頼を結ぶ重要な道具であり、消費者が住民発起のオラが村の電力公社
         を支持するかの意思表示できる道具でもあるのだ.

          SMUDはなぜソーラーに投資するのか? ソーラーは新しいビジネスチャンスを広げると言う。 
          SMUDはソーラーのパイオニアを育成し、協力者を捜し、ソーラープロダクツを開発し、販売し設置する
          
          SMUDは電力事業につきものの発電の為の過大設備投資の負担から免れ、効率的な経営をするようになった。
          そして、利益を、住民公有の電力公社として還元することができるようになった。
          そして、ついに、周囲の大電力会社より30パーセントも安い、電力料金を実現するに至った。
            
          エネルギーの供給の安全を保障し、安全な質でよい価格、良いサービスこそ公益だ.
          自治とは公益が実現する為の機能だ。
          住民の意思とコントロールで公益を実現してこそ自治といえる. 
          故障続きで、ほとんどまともに稼動しなかったランチョセコ原発を住民投票で廃炉にされた窮地のSMUDは
          住民の協力と意思で、ーオラが電力会社何とかすんべー ≪電力自治≫で再生した.

          ようやくバンドが中休みに入った。風ボタルは思わず舞台に駆け上がりメンバーと握手していた.
          サンキュー フォー ユア  グッド プレイング!
          バンドの連中を率いて風ボタルが颯爽と自分の席に戻ったのをガンコ山は呆然と見ていた。
          ようやく「僕たち日本から来たんだ」と、言ったら 「そうかそりぁーよかったな、俺たちもハワイが好きだ」「?」
          きょとんとするガンコ山、大方ハワイが伊豆七島の先くらいと思ってんだろう 気にしない。
          ガンコ山をさしおいて、サクラメントの夜はまだまだ楽しくつづくのであった。

                           サクラメントSMUDの旅は今回で終了します。           
         次回からはカリフォルニアのエネルギー政策を担うカリフォルニアエネルギー委員会についてお送りします.
                                                                  風ボタル

            ンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1     
                        風ボタルの旅カリフォルニア編No1〜No10はこちら    
                                   No11 SMUDの再起  
                      SMUDユニークソーラーポートプログラム別SMUD資料より写真


                        SMUD ユニークソーラーポート  
                      
         宿主さん寄生型ソーラーポート     
         PARKING LOT PVとご近所地区協力お願いプログラム これらはSMUDが所有しSMUDにグリッド
         CAL EXPO 1000台 駐車場ルーフ組み込み 530kw世界最大PARKING LOT PV SYSTEM
            

                   ご近所さんに協力お願いプログラム  教会には30以上屋根を貸してもらっている
                   
                        カテゴリー LIGHT COMMERCIAL BUILDINGS 4〜40Kw
              
          カーテンウォールとしてビルにアタッチメント 大規模ビルディング統合プログラム ビル自家発電用
             
        
                            SOLAR ADVANTAGE HOME PROGRAM
                      
                       ソーラーアドバンテージは9つのハウスビルダーが協力しているソーラールーフ      


                      ソーラーパイオニアプログラム 平均 2.2Kw と日本より控えめな設置 
                   
                   
                   有名なランチョセコ原発となりの大規模ソーラー集中システム 3500Kw
                  
                   
                           ガンコ山ツリーハウストップ     SMUDの道