里親



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虹線



もっとも、「里親」という言葉が適切なのかどうかについては、厳密に言えば適切ではなさそうです。

「里親」というのは、実の親が存在しているのに何らかの理由で養育できない場合に、実の親に代わって親業を代行する人のことを指すようで、最近では、わが子を虐待する親からその子を行政が強制的に引き離して里親に育てさせるというケースが増えているようです。
つまり、正式な養子縁組ではないわけです。

それに、犬や猫との関係を親子関係と規定することが果たして良いことなのかも考えねばなりません。
日本では「私の犬をどうしようと私の勝手」などという人が多く、こういう考えを後押ししないかと懸念する人もいます。

また、人間の里親活動をしている人からは犬や猫の件で「里親」という言葉が定着していくことに対し苦情が出ています。
人間の「里子」が犬猫扱いされているかのように感じて落ち込んだり「いじめ」に遭ったりするというのが彼らの言い分です。

実は、活動家の中で自分のことを「私は動物たちの里親だ」と名乗る人はほとんどいません。
おそらく、「代行」というニュアンスを嫌っているのだと思います。

自身に当てはめない概念を他人に押し付けるわけですから考えてみればおかしな話ですが、かといって他に適切な言葉も見当たらないというのが現状です。



虹線


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