■戦慄!ギンポ採集■
たくさんいるのに採れない。採る方法がないという魚はよくあるが、
河口域でのイソギンポ類の採集は、はっきりいって辛い。
潮溜りなどでの採集ならば、転石を蹴倒しながらタモに掻き込むところなのだが、
河口のイソギンポ類は、ほとんど例外なく垂直に切り立ったコンクリート護岸に憑いている。
垂直な護岸というと、一見採りやすそうだが、そうではない。
そこは汽水域。壁一面にカキやらフジツボやらが、ごつごつとへばり付いているのだ。
これがハゼ類ならば、あまり活発に動かないので、何とかなるものだが、
そんなカキの隙間から隙間へ逃げる魚を採るのは、鈍い僕にとってはたやすい事ではない。
カキごと掬えば、確かに採れるかもしれないが、数回もやれば安物のタモなど破損は必至である。
汽水のギンポというと、前述したようにイダテンとトサカが殆どなのだが、
トサカは意外と間抜けなところがあって、たまにふらふらと壁面を離れてホバリングしたりする。
ちょっと首を傾げたりして、その時の仕草が何とも愛らしいのだが、
その瞬間がチャンスで、ガバッと一気に掬い上げてしまうのだ。
しかし、問題はイダテンの方で、場所によっては相当数は多いものの、
移動の際も、殆どホバリングをしないので厄介極まりない。
これを採るには、1にも2にも忍耐である。
だいたい河口域というのは、上層部分は比重の関係でほとんど淡水が流れているものなので、
護岸の上の方までは、カキやフジツボも付着していない事が多い。
イダテンは満潮になると、たまにそのフラットな部分まで藻類を食べに上がって来るのだ。
驚かさないようにあらかじめ水中にタモを沈めておいて、じっと魚が射程に入るのを待つ。
そして上がってきたら、魚の下にタモを慎重に移動させ、掬い上げる。
一見簡単なようだが、タモを寄せるとサッと翻って深場へ逃げる事が多く、結構難しかった。
今回紹介したやり方はほんの一例なので、「ギンポはこう採れ!」というのがあれば、
ぜひご教授下さいませ。
<その後、教えていただいた&試したギンポ採集法の例>
・釣れ。→オキアミ餌にて見釣り。結構釣れた。針を外す際、噛まれる事があり注意。
・干潮時、カキガラを漁れ。→生息地が垂直護岸の為、降りられず断念。場所によってはいいかも?
・トラップ系→ナベカに対して効果は絶大。しかし、トサカには何故かいまいち。ゴンズイが!(爆)
皆様、ありがとうございました。

ナベカ

カゴ網で採捕したナベカ。 (伊勢湾流入河川産、8月)
ナベカ
海域汽下汽上淡水陸上
伊勢湾流入河川にて確認。
磯などではごく普通に見られるが、河川では河口部が広がっていて、
海の影響が強いと思われる場所で見られる。
やはり護岸の壁面にカキがびっしり付いているような所に多く、前2種と同所的にも見られるが、
河川では塩分濃度の薄い場所ではあまり見られない。
※上の個体は、生ガキを餌に使い、カゴ網で採捕しました。
採集法のアイデアを戴いたむかい氏に感謝いたします。
(ただしこれ、採れ過ぎるので控えめに・・・)
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