カジカ
淡水産のカジカ類には、孵化直後一旦降海し、再び河川を遡上するものが多くみられます。 現在純淡水産の種類も、かつての降海型が陸封されたものと考えられています。 またアユカケは淡水魚としては珍しく海で産卵し淡水で成長するという生態をとります。
都市河川中流域で見られた個体(伊勢湾流入河川淡水域産、8月)
カジカ小卵型
海域汽下汽上淡水陸上
本種は琵琶湖産のものも同種と考えられているため、最近では本種も含めてウツセミカジカ(河川型)の和名が提唱されています。 (ただし、本サイトでは僕の好みにより従来通りカジカ小卵型とします。) 川で産卵し、孵化した幼魚は一旦降海し遡上してから河川で成長するそうです。 東海地方の汽水域では春の訪れとともに、桜の咲く頃十数mmの稚魚が大挙して遡上してきます。 分布域は広く、成魚は通常中流〜上流でみられますが、堰などで遡上を阻まれている河川も少なくありません。 基本的に比較的冷水を好む魚のようですが、真夏の高水温環境下で見られることもあるようです。
全長約20mm、遡上期の稚魚。(伊勢湾流入河川汽水域産、3月)
同じく、これでも大きいほう。(伊勢湾流入河川汽水域産、3月)
名古屋市産。たまたま採れた1尾。(伊勢湾流入河川淡水域産、8月)
背面。(伊勢湾流入河川淡水域産、8月)
アユカケ(伊勢湾流入河川汽水域産、6月)
アユカケ
カマキリ、アラレガコなどとも呼ばれる比較的大型のカジカ類です。 アユカケというと、珍しい魚のような印象がありますが、西日本においてはそう珍しい魚ではありません。 成魚は産卵期になると降海して産卵し、カジカ小卵型と同じように、 春ごろ遡上途中の稚魚が汽水域にあらわれますが、遡上サイズは全長2〜3cmとカジカより大きいようです。 河川によっては、夏ごろになっても汽水域に留まっている10cm未満の幼魚が多数みられることがありますが、 多くの場合痩せており、遡上し損ねた個体であるかもしれません。 成魚は中流域で多くみられますが、やはり堰などにより遡上が妨げられている河川ではほとんど見られません。
7cmほどの幼魚。(伊勢湾流入河川汽水域産、6月)
背面。(伊勢湾流入河川汽水域産、6月)
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