サギ


サギと言っても、もちろん鳥の事ではない。
どちらかと言うとマイナーな魚だが、内湾でチョイ投げなどをすると以外と来る魚だ。
そして、夏。水温が高くなる頃、幼魚はしばしば群れで汽水域へと侵入する。
底が砂地の汽水域で、底を突つきながらホバリングと移動を繰り返している、
背鰭に黒斑のある魚を見かけたら、まずサギの仲間だと思って間違いない。
本州沿岸で見られるのは、ほとんどがクロサギである場合が多いが、
南西諸島では、他に何種かが生息している。




クロサギ
クロサギ未成魚(紀伊半島産、10月)

クロサギ
全長5cm程の幼魚(紀伊半島汽水域、8月)

クロサギ

海域汽下汽上淡水陸上

紀伊半島、伊豆半島などで確認している。
ギンガメアジやこのクロサギなどは、特に黒潮の影響がある地域では、
河口や沿岸でよく見られる魚のようだ。
体型からすると、いつも泳ぎまわっている魚のようなイメージだが、
移動とホバリングを繰り返すような泳ぎ方をする事が多い。
非常にウロコが剥がれやすいので、扱いは注意が必要で、
飼育する場合も他魚を突つくような魚との混泳は避けなければならない。

クロサギ
飼育下の幼魚
(紀伊半島産、11月)


クロサギ成魚。飼育は海水で行った。
(紀伊半島産、10月)

クロサギ
汽水域で見られた幼魚。
(紀伊半島、7月)


移動、停止を繰り返す独特の泳ぎ。
(紀伊半島、7月)


初秋の汽水域に現れた幼魚。
(伊勢湾流入河川産、9月)




オガサワラクロサギ
オガサワラクロサギ(小笠原産、1月)

オガサワラクロサギ

海域汽下汽上淡水陸上

小笠原某島にて確認したのでオガサワラクロサギとしていますが、
実は僕もよくわかっていません。
幼魚や若魚は、河口付近に群れで見られるようですが、
これが本州で見られるクロサギと同じような生活史をとるのかどうか、興味のあるところです。
体型的には、クロサギよりも若干体高が高いように感じました。
また、本種のような地域固有と思われる種については、海産起源であっても、
かなり限定された水域のみに生息している可能性があり、
生息地情報などについては、慎重に扱う必要があると考えます。

ネット上における、オガサワラクロサギ関連情報として、Mukai's Encyclopedia of Goby内、
「今月の魚”2001年12月の魚”」のコーナーにて詳しく述べられています。

オガサワラクロサギ
口吻は伸びる


頭部の背面




ツッパリサギ
石垣島産の個体(10月)

ツッパリサギ?

海域汽下汽上淡水陸上

石垣島にて確認。
小河川の河口域に、上潮と共に多数の幼魚が侵入していた。
南西諸島では、クロサギは少なく、本種やセッパリサギの方が多いようだ。
感じとしては、クロサギとほとんど同じように底を突ついたりしていた。
背の高さは、ちょうどクロサギとセッパリサギの間くらい。


セッパリサギ
西表島産の個体(10月)

セッパリサギ

海域汽下汽上淡水陸上

西表島河川にて確認。
上の個体は、汽水域上限付近で、フエダイ類やボラ類、ティラピア等と共に見られた。
管理者は淡水域では見ていないが、堰などがない場合、
淡水域付近までは遡上していると思われる。
たいてい数尾〜数十尾の群れで見られる事が多く、
他の種類のサギ類と混生群となっていることもあるようだ。
下半分のヒレが黄色いので、上から見ても本種である事の区別点となる。




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