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■汽水域とチョウチョウウオ■
南西諸島や黒潮の影響を受ける地方の沿岸では、
色鮮やかないかにも熱帯魚といった海水魚達の姿を見る事があります。
メッキやフエダイなども、充分に熱帯魚なのですが、やはりチョウチョウウオやベラ等は、
そのカラフルさにおいてその中でもひときわ目立つ存在です。
これらは南に行くほど多く見られるわけなのですが、本州や四国の沿岸にも結構幼魚が流れついてくるようです。
もちろん本州などにおいては、ほとんどの種類が見られるのは初夏から晩秋にかけての水温が高い時期に限られますが、
チョウチョウウオの幼魚などを探して繰り出す、海水魚愛好家の方の姿を磯でみかけるのもこの頃です。
ところで上で紹介しているモノダクやスキャットが川に入るのはよく知られていますが、
ハタタテダイやトゲチョウチョウウオといったチョウチョウウオの仲間も高水温期には汽水域で見かけることがあります。
ただ、メッキやモノダク等のように淡水域深くまで侵入するというのではなく、ほとんどは比較的塩濃度の安定した潟湖などと呼ばれる広い河口部に限定されています。
しかしそのような場所は明らかに淡水の影響を受けている場所であり、チョウチョウウオならばどの種でもという訳ではなく、
ほとんどがハタタテダイかトゲチョウであるという点からも、これらの種が他のチョウチョウウオに比べて、
汽水域に好んで侵入する習性を持っているのではないかと思えてなりません。
この他にナンヨウツバメウオの幼魚も沖縄島の河口付近では見た事があります。

河口域に現れたハタタテダイ幼魚。(四国河川、9月)

参考写真:トゲチョウ(中央)も汽水域で見ることがある。 (写真は海産個体、紀伊半島,8月)
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