mivurix の使用方法

映像データを用いる研究者は、ビデオテープに埋もれて苦労することが多いと思います。 「あの子のあの行動はどうだったかな?」とおもっても、それを記録したテープがどこにあるのかわからないし、ビデオが見つかっても最初から見ていかなくてはいけません。その状況の中ではなかなか知的な発見や仮説の生成は困難です。 mivurixはビデオの質的分析を支援するソフトウエアです。

使用に際しては以下の条件・注意を守って下さい。

−−−−−mivurixの特徴−−−−−
・特徴的な行動を切り取ってそれをつぎつぎ効率よく見ていくことで、共通性や特徴、事象生起の経緯などを見つけ出すことを助けます。
・複数の映像ファイルを参照することができます。
・excelのアドインで、エクセル上での操作が可能。データもexcelファイルなので、並び替えや検索、数量的な処理など高度な機能はexcelに任せていますし、比較的柔軟です。


−−−−−使用条件−−−−−−−
本ソフトの著作権は荒川歩に属しています。
このソフトを用いて研究する際には、荒川の文献を引用してください。
現在のところは、

荒川歩 2002 指折り行動はなぜするのか 日本心理学会第66回発表論文集 p17

を引用してください。
近々、どこかの紀要か論文を引用先に変更することになると思います。

また、本アドインによってどんな不利益が生じても、著作者は一切責任を負いません。使用者が責任をもって注意して使用してください。
バグなどはお知らせくださったら助かります。
また何か希望がございましたらおっしゃってくださったら改善します。

−−−−−配布条件−−−−−
本アドインはフリーソフトですし、自由に配布していただいて結構ですが、
かならず、本説明ファイルを添付し、論文での使用に際しては引用するようにしてください。

論文の引用先が変わることがありますので
荒川歩のホームページ上の情報に従ってください。

−−−−−使用に必要な準備−−−−−
microsoft社のexcelがインストールされていること
microsoft社のwindows media playerがインストールされていることが必要です。
ビデオデータはmpgのみに対応しています。
新しいものはチェックしていますが、どこまで古いものまで適応できるかはわかりません。

−−−−−mivurixの構成−−−−−
mivurixは2つの画面からなります
1つ目はCut_Up画面です。
映像の断片を切り取る画面です。

2つ目は本来のmivurix画面です。
映像の断片にコード化して共通性や特徴を見出すのを助けるセッションです。

−−−−−インストール−−−−−
c:\にmivurixというフォルダを作ってください。
ここに、分類コードを記録するcode.xlsというファイルが後でできます。
code.xlsはもちろん直接編集できます。

mivurix.xlaは、どこにあってもいいです。
excelを開いて、「ツール」の中から「アドイン」を選んでください。
「参照」を選んで、
mivurixをダウンロードした場所のmivurixを指定してください。
コマンドのところにmivurixという選択肢が増えます。
−−−−−アンインストール−−−−−
「ツール」の「アドイン」で、「mivurix」についているチェックをはずしてください。
最初にmivurix.xlaを保存した場所からmivurix.xlaを削除したら終了です。
 
−−−−−使用方法−−−−−
●カットアップしよう。
1.excelを立ち上げて、mivurixをおすとCut_Up画面を開きます。
2.「ビデオを開く」ボタンを押してビデオを開きます。
3.「Start」ボタンを押すと映像が始まります。
4.切り取りにはキーボードの「A」のボタンが対応していますので、切り取りたい場所、あるいは特徴的な行動のところで「A」を押してください。押し始めた時間と、押し終えた時間が記録されます。あとでいくらでも調整ができるので、ここではとりあえずおおまかに気になったところに印をつけておくつもりで押してください。

(注意)このとき、windows media player上の一時停止ボタンや、巻き戻しなどを使ってもいいですが、ふたたび記録を始める際には、「ready」のところをおして、フォーカスが「ready」のところにあるようにしてください。

5.「現在のファイルに追加」を押してexcelに保存してください。
(注意)同じmivurixデータのときは、追加されますが、他のデータが書き込まれているときは、上書きしてしまう可能性があるのでくれぐれも注意してください。
6.おわったら「終了」してください。excel画面になり、データが記録されているのがわかります。
(注意)複数の映像ファイルをつづけて処理する場合はひとつのファイルが終わるたびに保存してください。


●mivurixを使おう
7.再び「mivurix」を起動します。mivurix画面が開きます。このときcode.xlsが生成されます。 8.「再生」を押すと、最初の映像が再生されます。「追加」を押すと、コードの選択肢が追加されます。直接コードのところに記入しても良いです。
9.映像の開始終了時間が本来捉えたい部分とずれている場合は、画面左下の開始と終了の時間を適当に調整することができます。もうすこし前後の文脈を見て考えたいときには、現在時間を適当な時間にして、「ここから再生」を押すとその場所からずっと再生されます。自動ではとまりませんので適当なところで「停止」を押して止めて下さい。
10.「次の映像」をおすと次の映像に移ります。

(注意1)不要な断片は、「データ操作」の「削除」で削除できますし、ひとつの断片を2つに分けたいとき、新たな断片を挿入したいときは、「挿入」をおすと前の映像と同じデータでコードの部分が空白のものが挿入されます。

(注意2)「次の映像」はそれほど早くありませんので、途中まで分析をして、そこから分析を始めたいときなどは、行番号を「ジャンプ」の横に入れてジャンプして下さい。この番号は自動生成されるIDとは異なりますので気をつけてください。

(8から10を必要なだけ繰り返してください。)

11.「検索」のところでは、おなじ名前をつけたものを「次へ」や「前へ」によって次々見ていくことができます。共通性を見つけてカテゴリをコードに追加するなりしてください。
12.終わる際は終了してください。excel画面に戻ります。この際code.xlsに追加したコードを反映するか聞いてきます。


以上です。あとは適当に工夫してお使いください。
excelファイルですので、切り貼りや、ファイルの結合は自由です。

−−−−−謝辞−−−−−
最後に、量的研究の限界に憂鬱さを感じて鬱屈した日々をすごしていた時期に、質的分析の可能性の大きさを教えてくださった立命館大学のサトウタツヤ先生、京都大学のやまだようこ先生、および、いろんな面で一番お世話になった大阪学院短期大学の西尾新先生に心から感謝いたします。

また、高校時代の僕のスーパースターであり、このソフトのアイデアを思い浮かばせてくれたウィリアム・バロウズに感謝をいたします。


下のリンクからダウンロードできます。lzhファイルですので解凍してください。
mivurixのダウンロード


音声の分析用にmivurixを作り直し、Qualtovaと名づけました。使い方はmivurixと同じです。lzhファイルですので解凍してください。また、C:\にmivurixの代わりにQualtovaというフォルダを作って置いてください。
Qualtovaのダウンロード