ならぬことはならぬものです

 会津藩の男の子供たちは、十歳になると日新館という藩の学校に入学するきまりになっていました。
 六歳から九歳までの幼い子供たちは、入学前からしっかりとした生徒になろうとして自分たちの町に子供たちだけの集まりをつくりました。その集まりを「お話の什(おはなしのじゅう)」とか「遊びの什(あそびのじゅう)」と呼んでいました。
 まず、会津の武士の子供はこのようにしなければならぬという心構えを教わりました。お互いに約束を決め、子供たちの家を順番で会場にし毎日熱心に反省会を行いました。
 そしてその約束には絶対にそむかないよう努力したのです。その約束が「什の掟(じゅうのおきて)」です。

 

 

什の掟

 

   一、年長者の言うことにそむいてはなりませぬ

   一、年長者にはおじぎをせねばなりませぬ

   一、うそをついてはなりませぬ

   一、ひきょうなふるまいをしてはなりませぬ

   一、弱いものをいじめてはなりませぬ

   一、戸外でものを食べてはなりませぬ


      
ならぬことはならぬものです