
第4章 指導計画の作成等
第1節 指導計画作成の要点
1 ゆとりある指導計画
児童が自ら学び、自ら考え、主体的な学習ができるようにするためにはゆとりある指
導計画を作成すること
3つのゆとり
○時間的なゆとり
○空間的なゆとり
○心理的なゆとり
8つの項目に厳選したことは、2年間という見通しのなかで 低学年の児童が 身近な人々、社会及び自然と直接かかわる活動や体験が一層できるようにすることを意味している。
◎創意工夫してゆとりが生まれるようにすることが大切
児童にふさわしい学習環境の把握と効果的活用を指導計画に適切に位置付ける必要がある。
*低学年児童の発達に即した活動
・多くの手順が必要としたり、一つ一つ指示しなければならない活動は慎む
・草木染め
2 地域環境の理解
◎地域の環境を学習対象や場として取り上げ、そこでの人、社会、自然と直接かかわる活動や体験ができるようにすることが大切
生活科は、児童の生活圏である地域を学習の対象や場とする。
地域の社会(人や物)や自然を把握、理解し、活用。
教師相互の協力はもちろん、児童からの情報や地域の人々の協力を得ることも必要。
教師の地域理解を深めるとともに、生活科の指導計画作成にとって極めて重要
*留意しなければならないこと
・特定の宗教的行事や宗教活動と生活科の内容との関係
・学習活動が特定の宗教や宗派のための教育にならないように
3 児童理解の徹底
◎生活科は児童一人一人の思いや願い、考えや工夫、児童自らの力で実現や解決するこ とを大切に。それだけに児童理解を徹底する必要
◎生活科では、端的に言って、児童の何を引き出して育てるか、児童が何を思い願って いるか、ということを大切に。
◎活動をしている中での児童の表情、しぐさ、つぶやきなどから児童を理解することも 大切。それらが指導計画に反映されて、望ましい生活科の授業を展開できる。
一人一人の児童を適格に把握し、児童の持っているよさを、どのような活動や体験を
通して、どう伸ばすかなどに配慮し、それへの対応を指導計画に反映することが求めら れる。
4 多様な活動や協力的な指導体制の工夫
児童の思いや願いを大切にし、その実現や解決に向けた一人一人の活動を支援する必要がある。
一層多様な活動が展開されるように
◎指導計画の作成に当っては、児童の実態、学習の場や対象などに基づいて、想定される多様な活動を予想し、それに対応できるようにすることが大切
協力的な指導体制を整え、協力・連携の具体的な内容や在り方を指導計画に位置付ける必要がある。
5 授業時数の適切な割り振り
1学年102単位時間 2学年105単位時間
バランスの取れた教育を
配慮すべきこと
第1…内容の重点化・弾力化や単元の構成を工夫すること
第2…国語、音楽、図画工作など他教科等との関連をはかり、指導の効果を高めるようにすること
第3…各学校の実態や学習活動の展開に応じて、授業時間割の編成や時間配当の仕方などについて、弾力的な運用を工夫すること
◎弾力的な運用を工夫することが大切
・ある時期に集中して活動する。
・毎日活動を継続する。
・2単位時間連続して行う
◎ある程度の規則正しい生活も大切
授業時間割の編成や時間配当の在り方の問題は、小学校教育全体の改善と充実を図る
観点から検討し、工夫する必要
第2節 指導計画作成上の配慮事項
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| (1) 地域の人々、社会及び自然を生かすとともに、それらを一体的に扱うように学習を工夫すること | |
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低学年児童は、活動と思考が一体的であり、児童の活動は総合的である。
児童が直接かかわる環境も、人、社会、自然は一体的に存在している。
このようなことを踏まえて、生活科の学習活動においては、それらを一体的に扱う
ことが求められる。
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| (2) 自分と地域の人々、社会及び自然とのかかわりが具体的に把握できるような学習活動を行うこととし、校外での活動を積極的に取り入れること。また、必要に応じて手紙や電話などを用い伝え合う活動についても工夫すること。 | |
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*自分とのかかわりが具体的に把握できるとは
自分も地域の人々、社会及び自然の中で生活できる者の一人であり、よりよい生活者になることを願っている者として、地域の人々、社会及び自然などをとらえることである。
◎自分とのかかわりが具体的に把握できる学習活動に行うにあたって
@児童が身近な環境に関心を持ち、それらに直接働きかけ、そこからかえってくる
ことを受け止め、さらに工夫などして新たに働きかけるようにすることが大切
A校外での活動を積極的に取り入れる必要がある。
その際、交通や場所等の安全、見知らぬ人への対応、緊急の連絡などについて十分配慮
保護者の理解や協力を得ることなども大切
B手紙や電話などを用い伝え合う活動については、8つの内容に関連して、必要に
応じて適切に扱うようにする。
| (3) 具体的な活動や体験を行うに当ってはね身近な幼児や高齢者、障害のある児童生徒など多様な人々と触れ合うことができるようにすること。 | |
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◎低学年児童においても、多様な人々と触れ合い、その発達に応じて他者を尊重する態 度や尊敬する気持ち、共に生きていこうという考えをはぐくむことは大切
*多様な人々とは
・学校生活や家庭生活を支えてくれる人々
・近所の人々や店の人々
・身近な幼児
・高齢者
・障害のある児童生徒
・外国の人 など それらの中から適切に選択する。
☆今日の児童は、少子化・高齢化などの影響もあって、人と人とのつながりが希薄化しており、この傾向は今後さらに強まっていくことが予想される。このような現状と課題を踏まえて、身近な人々との触れ合いを重視した。
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| (4) 第2の内容の(7) については 2学年にわたって取り扱うものとし、動物や植物へのかかわり方が次第に深まるようにすること。 | |
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*2学年にわたってとは
・第1学年でも第2学年でも取り扱うということ
取り扱いを創意工夫する必要
・第1学年で栽培 第2学年で飼育(またはその逆)
・第1学年でも第2学年でも飼育と栽培と両方という方法
・小動物を育てながら一緒に野菜を栽培して、それを小動物の餌にする方法もある。
◎動物を飼ったり植物を育てたりすることは、そうした活動を継続することが大切。
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| (5) 生活上必要な習慣や技能の指導については、人、社会、自然及び自分自身にかかわる学習活動の展開に即して行うようすること | |
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*生活上必要な習慣や技能とは
・遊んだり学習したり人と触れ合ったりするために必要な習慣や技能
◎児童一人一人に応じて、機会をとらえて適切に指導することが大切
取り出して指導するのではなく、必要に応じて、適切に行う
指導計画作成に当っては どのような場面で、どのような指導が必要なのか想定し
その内容や方法を指導計画に位置付けておくようにしたい
| (6) 国語、音楽、図画工作など他教科との関連を図り、指導の効果を高めるようにしたい | |
指導要領第1章総則第5の1の(4) でも、児童の実態等を考慮し、指導の効果を高
めるため、合科的・関連的な指導を進めること が示されている。
*生活科と他教科等との関連を図った指導の在り方
第1…生活科の学習の成果を他教科の学習に生かすこと
第2…他教科の学習の成果を生活科の学習に生かすこと
他教科の学習の成果を生活科の活動の中に適切に生かすためには、相互
の関連について検討し、指導計画に位置付けておく必要がある。
第3…教科の目標や内容の一部について、これを合科的に扱うことによって指導
の効果を高めることである。
関連した教科の目標がともに実現されていくように配慮する必要がある。
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