ワカサギの釣り方

ドーム船でどうやって釣るのか。



下準備


 船が桟橋を離れても、すぐには釣りができません。

 釣り場への移動に20分。 アンカーで船体を固定するのに10分程度が必要です。

 アンカーは前後に投入して、ウインチで引っ張り船を固定します。

 船に乗り、自分の席を確保したら、仕掛けをセットします。

 バス釣りのように、仕掛けをつけたサオを持ち歩くことは困難です。

 理由は2つ。 「糸が細くて切れやすい」ことと、「桟橋が滑りやすく、転んだときに仕掛けでケガする」からです。


 サオにリールをセットして、糸をガイドに通します。

 糸を全ガイドに通したら、シモリ玉を通してヨリモドシに結びます。

 集魚板は、ここで付けます。

 5〜7本の針がセットされた仕掛けの袋から、仕掛けを引き抜きます。

 非常に細くて、そっと抜かないとすぐに切れて、一度も使わないうちから、ゴミ箱行きになります。

 ( 何回もやっています。 まずビニール袋から出しましょう。 )

 先ほどのヨリモドシに、抜いた仕掛けを取り付けます。

 オモリがない仕掛けなら、ここでオモリをつけます。

 ドーム船の天井には、U字型のフックがあります。

 立ち上がってフックに糸を引っ掛け、リールを巻いて糸をぴんと張ります。

 これで、仕掛けが絡まることなくサシをつけやすくなります。

 近くには、灰皿と一緒に小皿が用意されています。

 これはサシエサを入れるものなので、持ってきた白サシ・紅サシを入れます。


[左が白サシ、右が紅サシ]


 天井のU字型フックから仕掛けが下がり、5〜7本の針が出ています。

 それぞれの針に、サシをつけます。

 刺すのは尻尾のほうだ、いや頭のほうだ、と人によって言うことはバラバラ。

 だから、あまり気にせず針を刺します。

 生きが良いのが釣れる条件なので、チョンがけのほうがいいでしょう。

 針先は必ず出してください。

 針が小さく、また、糸が細くて難しいですが頑張りましょう。

 「投入する前にサシを切る」という人は大勢います。

 ワカサギを寄せ易くするそうですが、釣れるときは切らなくても釣れます。

 食いが悪くなれば、サシを半分近く切ることも覚えておきましょう。

 切る場合も、「切り離せ」という人と、「切れ目だけ入れてビラビラさせろ」という人がいて迷います。

 サシを入れた小皿の横のボウルに、水を汲みます。

 水の量は3分の1くらい。 多過ぎると、釣ったワカサギが飛び出ます。

 最初は寒い船内も、この頃はかなり暖かくなってきます。

 脱いだジャンバーなどは、壁のハンガーにかけましょう。

 また、座った位置によっては、太陽の光が目に入り眩しいこともあります。

 そんなときには、ジャンバーなどで窓を覆うのもいいです。


仕掛けの投入

 船がアンカーで固定されると、船長からの合図で仕掛けを投入します。

 リールをフリーにすると、オモリの重さで仕掛けはドンドン落ちていきます。

 カウンタ付きリールであれば、投入前にリセットしてください。

 落ちるときに、湖底まで何メートルか分かります。 (かなり大雑把)

 オモリが底に着くと、リールの回転が止まります。

 そうしたらリールのフリーを解除して、サオを水平に保ち、ゆっくりとリールを巻きます。

 オモリが湖底を離れるぎりぎりまで、サオ先はしなっていきますが、オモリが離れた瞬間に、しなりが少し戻ります。

 船長から特別の指示がなければ、その場所(湖底ぎりぎり)がタナです。

 ★「オモリは必ず湖底から離せ」という人と、「湖底に軽く着けておけ」という人に分かれています。

   (どちらも名人並みに釣れているから迷います。)

 タナが取れたら一安心。

 サオに大きなクリップをつけて、置いてもいいでしょう。


誘い


 サオ先を30cm程ゆっくり上下にシャクリます。

 ★10cm程度の上下でも道糸は上下しますが、仕掛けまで30Mもあるため、底まで動きが伝わりません。

  また、針が横に出ているので、エサが揺れません。

  かといって、大きくシャクり過ぎると、横に張り出した針がハリスに絡まってしまうので、注意しましょう。

 サオを動かさなくても、自然に船が上下しているため、サオ先はゆっくり上下します。

 このとき、サオ先に不自然な動きがあればアタリです。

 ウキ釣りのウキのようにハッキリ見えません。

 また、バス釣りのフッキングのように重くなりません。

 ほんの数ミリのサオ先の動きに全神経を集中します。

 サオをシャクリ上げるときと同じく、戻すときも要注意。

 何回も上げ下げを繰り返して、そのときのサオ先の曲がり具合を覚えます。

 サオ先の曲がり(戻り)具合がいつもより速(遅)かったらアタリです。

 名人と初心者の違いはここです。

 まれにサオ先が5cm近く下がることがありますが、それはアタリではなくてワカサギの体に針が刺さったことが多いです。

 ワカサギは群れで回遊しているため、一人が釣るとあちこちで釣れます。

 このようなときは、「あれっ?」と感じたらトニカク巻き上げましょう。


合わせと巻き上げ


 アタリを確認したら、すぐにサオを上げます。

 ワカサギは口が弱いので、無理な合わせは禁物。

 持ち上げた瞬間に重さが変わっていなければ、少し仕掛けを落とします。(このときに掛かることも多い)

 竿先が少しでもピクピクしていたら、リールを巻き上げましょう。

 30M近くを小さなリールで巻くのは大変。 まるで「大人が三輪車をこいでいる」ような感じです。

 ★1日中これをやると、翌日は腕が重くなる。 あぁ、電動リールが欲しい。。。。。

 カウンタ付リールなら、後どのくらい巻けばいいか分かります。

 カウンタがなければ、リールに巻かれた糸の量で見当をつけてください。

 仕掛けが水面に近づくと、まずキラキラ輝く集魚板が見えてきます。

 その下に、集魚板より大きなワカサギが掛かっていると、嬉しいものです。

 しかし、ワカサギが付いていても手放しで喜んではいけません。

 針に掛かっていても、水中にいる限りワカサギにも分があります。

 巻き上げる手を休めると、目の前でワカサギが逃げることがよくあります。

 ( 弱っているため、泳いで逃げるワカサギに手を伸ばせばキャッチできますが、水が冷たい。 )

 一気に、仕掛けとワカサギを水面から上げましょう。

 そのまま近くに置くと、仕掛けが絡まってしまいます。

 天井のU字に掛けるか、体の横に置くための場所を確保しておきましょう。

 仕掛けを床に置くときは、丸めず真っ直ぐに置いてください。


釣ってから


 ワカサギを針から外すときは、何本も付いている針に注意!!

 服や体に引っ掛けないようにしましょう。(小さいから面倒です)

 針は簡単に外せますが、まれに奥まで飲み込んでいることもあります。

 そんなときは、むりやり針を取り出してください。

 取れないからと、針を残しておいてはいけません。

 数多く釣れるので、針を飲んだワカサギがどれか分からなくなってしまいます。

 釣ったワカサギは、水を張ったボウルに入れます。

 釣られたワカサギは気が荒立っているため、中でバチャバチャ暴れます。

 ボウルの水が多いと飛び出して、運がいいワカサギは水中に戻ります。

 ワカサギは群れで回遊しています。

 すぐに仕掛けを投入して次をゲットしたいでしょうが、ちょっと待ってください。

 まず、ワカサギが掛かっていた針のエサを新しいものに交換しましょう。

 そして、他のエサも一通り見ます。

 水ぶくれになったようなエサは即交換。

 ここの手間をかけるか/惜しむかで、釣果が大きく変わってきます。

 ボウルに入れたワカサギは、2〜3時間は元気。

 放っておくと弱ってしまうので、ときどき水を替えます。

 (「釣ったらすぐに氷を入れたクーラーボックスに移す」という人もいます)