ホームへは上をクリックしてください

鉄山経由オオヤマレンゲ咲く弥山(大峰)

 このコースは途中から道が分り難く、充分な注意と装備が必要です

川迫川の渓谷を車で走ると、その形から一際目に飛びこむ山がある。バリゴヤの頭、行者還岳、そしてもう一つはこの鉄山だ。以前から登りたいという気持ちはあったものの、単独ではなかなか登る勇気が無かった。しかし本日いつものネット仲間4人と共に念願の登頂を果す時がやってきた。結果、登山道は変化に富んでいて飽きる事がなく、展望も申し分無かった。辛かったが、たどり着いた山頂には天女の舞と例えられる清楚なオオヤマレンゲの花が私を待ってくれていた。私の好きな山のリストの中にいれる山が、今日また一つ増えた。

【山行日】2003年7月13日
【天候】曇り後雨
【メンバー】5名
【コースタイム】大川口8:20 10:30鉄山10:45 修覆山12:25 13:10弥山14:25 16:10行者還トンネル西口

毎年この頃は弥山へオオヤマレンゲの花を見に登っているのだが、今年はつい10日程前までは大川口への道が通行止だった。そこで先日、弥山川から狼平まで行きここで花の鑑賞をと計画したが当日は雨のため、このルートは危険と判断して中止に。今年1年くらい花など見なくても・・・と思ったのだが、つい先日友人であるどろんこさん夫婦がこの鉄山ルートで登った報告をたまたま見て、さっそくネット仲間を募ると、ありがたいことに4人が(しかも前夜の宴会から)参加してくれた。

天川村某所で持ち寄った酒で宿泊宴会。集合時間が遅かったので宴がお開きとなったのはもちろん日付が替わっていた。まず車を同じ天川村大川口の登山口に、そしてトンネル西口にデポしに行ったとはいえ、出発時刻には遅い8時20分。これでは当初の予定通り、朝から自宅を出発した方が早かったような・・・・。


それにしても二日酔いの体にいきなり始まる急登は辛い。体調がすぐれないのかあまり汗が出ず、皆とは少し距離があく。それでも30分も歩くと、後方にはバリゴヤの頭や山上ガ岳が、そして右手には川迫谷も見え出して、景色が疲れた体を癒してくれる。

天気予報では今日の降水確率は50%だとか、この時期なので雨は仕方ないが、幸いにまだ雨はこない。しかしこのあたりからガスの中に入り展望はなくなる。そんななか、喜んでいるのは森の音さん。なんと先日購入したばかりの真新しいGPSに、今日通るコースの数十箇所にも渡る通過ポイントを入力してきたとのこと。晴れで見通しが利くと、GPSの利用価値が少なくなるので嬉しくないらしい。

先ほどから白く煙るガスを見てほくそえむ森の音さんである。そしてもう1人、以前から山へは必ずGPSを持参してくださる、どんかっちょ!さんと共に、今日は2台のハイテク機器を備えている。たとえ始めてのルートであっても迷うはずもなく、心強い限りだ。

10時、空が広く明るくなり右上に尖った鉄山の姿が見え出す。GPSを睨んでいた森の音さん、すかさず「あと200メートル弱の距離や」の声。う〜〜ん心強い。しかし見たら大体の距離は分るがな。どんかっちょ!さんは地図とGPSを交互に見て、現在我々の立つこの場所がGPSの表示する緯度経度と違うと悩む。オイオイ。

随分以前に投棄されたと思われるワイヤーロープの傍を通るとここからはガスの中、岩と木の根をつかんでの登りとなる。鎖もあってフウフウ言いながら登り切るとやっと、鉄山の山頂に到着だ。

シャクナゲの木が多く、狭い山頂にある山名板にはなぜかワラジが掛かっている。当然のごとく展望は望めないがそれでもしばらく待つと下の方に朝、車で通過してきた川迫ダムが顔をだした。

記念写真を撮ってすぐに出発。先頭を行くのんぶーさんとピッケル君は痩せた尾根を今度は下る。その後を行く私はテープを見て「そっちと違うで〜」と言うが「こっちにテープがあるからこっちでいいよ〜」の声。そこで森さん、やおらGPSを取りだし・・・・・・・・・・・・「円さんが正解」。

恐るべし、GPS。先頭の2人は多分沢屋さんのテープを見つけ進んだものと思われたが、ここで我々に合流しようとしたのんぶーさん、足を滑らせた時、たまたま掴んだ枝が腐っていて谷に向かって後ろ向きに転倒。幸いに倒木があったために難を逃れたらしい。大した事はないようだが、それを見ていたピッケル君は、まかり間違えればエラいことになっていたかもということ。

11時、ガスが晴れて左眼下に細く延びた道が見え、小さく車も走っている。それは行者還トンネルへの道で、その上方には形のいい行者還岳も眺められた。そういえば、昨夜一緒に宴会をし、今日単独で新築されたという行者還小屋を見に言くと出発したDOPPOさんはもうそろそろ下山する頃かな?

草原風の場所に出ると、シロヤシオとカエデの木々が作り出す美しい森を右手に見る。振り返ると鉄山と行者還岳が雲の上に浮いていた。そして稲村ガ岳と大日岳の姿も。修覆山へはまたもや急登になり、今度も木の根を掴んで体を引き上げる。雨具を着けるほどではないものの、降りだした雨と昨夜の雨もあって先頭を行く私の体はビショビショになった。「俺は吸い取り紙ちゃうぞ」とボヤきながら進み、広い平坦なところに出ると今度は足元にシダがびっしり生えている。そして次は見事な苔の道だ。

前述のどろんこさん夫婦から「通過したはずやけど、どこか分らなかったから確認してきて」といわれた修覆山もGPSで見事に確認。なるほどここだけは山名板も無いようだ。この先平坦な道となり歩きやすくなったが逆に雨は本降りに。

この先の平らなピークでは木にテープが巻いてあって、なんとこのテープにマジックで修覆山と書いてある(おいおい間違ってるで)。やはりGPSがないと位置確認は難しいようだ。

倒木が多くなってテープとおり進もうにも、迂回を余儀なくされる。背丈以上もある濡れたヤブに突進し、肩幅の広い人は通過できないくらい木が密集したところを通過すると弥山小屋も近い。飛び出した弥山神社に、無事ここまで来れたお礼をいい、弥山小屋で遅い食事をとった。

食後すぐにオオヤマレンゲを見に行く。すれ違った人に「花はどうでした?」と聞くと「一杯ありますよ」との声に、思わず足も速くなる。鹿よけのネットをくぐると、やっとあちこちに純白の花が咲く雨中の花園に到着だ。どうせ何枚かはピンボケになるのだと何枚もシャッターを押したが、帰ってみてみると雨の日はどうも花が綺麗に写るのか、可憐に撮れていて満足だった。

下山は行者還トンネル西口へ下りる。「確か去年は奥駈とトンネルの分岐付近で何かの花を見たなぁ?」と、のんぶーさんに聞く、彼女も同じ事を考えていたのか「私もそれを考えていてん。何の花やったかな?ピンク色やったと思うけどぉ。」との答え。その花の名を思い出せないまま、とうとうその場所近くまで来ると、後ろからどんかっちょ!さんが寄ってきて、我々に「去年あったショウキラン、また今年もあるかなぁ?」と。

二人口を合わせ「ああ、セヤセヤセヤセヤ (^ ^)v」。
来年もまたこの道を取る時、同じ事で悩むのでしょうか?

アルバム画像はこちら

ご一緒したどんかっちょ!さんの報告
ご一緒した森の音さんの報告
ご一緒したピッケル君の報告