蛇谷ガ峰〜武奈ガ岳(比良山系)




【山行日】2003年4月26日〜27日
【天候】曇り
【メンバー】12名
【コースタイム】(26日)朽木スキー場9:00 蛇谷ガ峰10:05 釣瓶岳14:15 15:30武奈ガ岳15:40 ワサビ谷16:20
(27日)ワサビ谷7:27 坊村9:50







このコースを制覇すれば、比良山脈を完全走破達成できるというメンバーと共に縦走すべく、またもやネットの仲間12名が集まった。まずは奈良や大阪から登山口にとりあえずは9名が集合。その他の者はと言えば、ここから分かれて単独で別の山に登ってから夕方合流する者、この日すでに先発していて早朝から滋賀・福井県境の山に登ってから駆けつける者、そして、所用があるとかで遅れて夕方から来るメンバーもいて最終的には今夜のテン場には12名が集まるという段取りになっていた。

下山口に当る坊村へは26日朝8時に車3台が集まった。ココから全員登山口である朽木スキー場に移動して出発準備を整える。単独で白滝山に登るというKさんは、マイカーでここまでメンバーを運んでまた坊村までひき返し、明日の下山時には彼の車でこの登山口まで車を回収にくるという予定になっている。

まずは9名で広いスキー場のゲレンデを登って行く。無人の建物の中にはレンタル用の沢山のスキー靴が並べられているのが見える。地図では右手に登山口があるようなので、それを見逃さないように進むと表示を発見。最初のとりつきが分かり難いというのが良くあるのでひとまず安心だ。

つい先ほどまで雨が降っていたのか草木には水滴がいっぱいで、風が吹くと雨のように我々の頭に降り注ぐ。スパッツとザックカバーはほとんど全員が着けた。ガスでメガネが曇るという人もいる。足元にはまだ芽を出してまもないゼンマイがある、見覚えのある3枚の葉っぱをつけた小さい花はミヤバカタバミだろうか。小さくて自信はないがここかしこと至るところにある。40〜50分歩くと左右が笹の尾根道となって風が少し強くなってきたようだ。

約1時間で蛇谷ガ峰山頂に到着。私の目標としている近畿百名山の一つでもある山なのだか、あいにくの展望で山頂に立てたという嬉しさは半分くらいだ。記念写真を撮っただけで直ぐに出発とする。落ちたアセビの花で白くなった道を歩くとやがて「村井へ」と書かれた案内板のある峠を通過。しばらく進んだ先で30分の昼食休憩を取った。

予報では今日の午後から晴れになるということなのに、未だに天候は回復しないことにイライラしながら地蔵峠、ササ峠と進んで行く。振り返れば大きく琵琶湖が広がり「あれが竹生島でこれが伊吹山。あの白い山が白山」と指差す予定だったのに。Dさんがカシミールからプリントアウトしてきたという3Dの鳥瞰図を見て我慢する。

風がないと暑くて我慢できず、風があると手袋が必要なくらい寒い。これまで一体何度、脱いだり着たりしただろうか、5時間あまりかけて歩きやっとたどり着いた釣瓶岳(1098m)でも展望はなし。これより窪地には雪が見られるようになる。Hちゃんが見つけたという可愛い花は名前が分からなかったが、その横には小さいショウジョウバカマがたくさんあった。先日見た葛城山のそれと違って、こちらのは小さくて一層可愛いように感じた。

ここまでたった三人の登山者にしか出会わなかったのに、ここに来て高校生だろうか、若い男女10人くらいのグループに残雪の上で出会う。足元がドロドロになっていて気の毒に思ったが、そういう我々も同様にスパッツや靴が泥だらけであった。残雪から流れ出る水のせいで登山道がまるで田んぼ状態になっているのだ。。

ガスが晴れることがなく、前方にかすかに見覚えのある山名板のシルエットが現れたと思ったら、やっと武奈ガ岳の山頂に到着だ。山頂では若者4人が全員発泡酒を飲んでいた。思わず喉を鳴らす私。宴会用にとペットボトルに移し変えたウィスキーは持参したのだが、缶ビールは縦走には重いだろうと持ってこなかったのを後悔。

我々メンバー持参のデジカメ3台を、この若者3人に渡して3台同時に写してもらうというなんとも珍妙な離れ業をした後、さて出発という段になってなんと、今日の途中合流メンバーの一人であるSさんが、早朝からの三国山と赤坂山の終えてやっとここへ突然の登場だ。皆で拍手で迎えた。そして10人で今日のテン泊地であるワサビ谷へ向かう。

沢を越えるとすぐに今夜のテン場があるのに、その沢は雪解け水と昨夜から今朝にかけての雨で増水していて、渡る際になんとしたことかMさんがドボン。さぞかし冷たかったことでしょう。テン場はガスがかかっていて幻想的な雰囲気だ。足元にはエンレイソウがいっぱい咲いている。増水した沢音が少々うるさいが、まもなく我々の大きな笑い声と歌がそれに勝るに違いない。

ガスに包まれた隠れ里のような場所でテントを設営し、夕食の準備をしていると何時の間にかKさんとMOさんが合流して、いよいよ全員が揃いました。それぞれが持参した肴とお酒でお喋りの花を咲かせていると、誰からともなく歌が。お世辞にも上手いとは言えませんでしたが、まるで霧の底にいるような雰囲気のここでは上手さより、一人で訴えるような歌い方をするほうが合うようだ。

酒が進むにつれ十八番が出たり、「こんなの初めてや」と思う新ネタの芸も飛び出してまさに宴たけなわ。それでも7時過ぎにはそれぞれのテントに入りシュラフの中へ。ただ一つ私のテントだけが4人でその後まだまだ盛りあがり、語りそして懐かしのメロディーを歌っていたが、9時にはもうその懐メロが大イビキの合唱に変っていたようだ。

翌朝は昼から用事があるので早く帰らねばならないSさんは5時からテントを撤収。その後やれデジカメがない、シェラカップがない、片方のスパッツがないなどというのがありましたがそんなのはいつもながら些細な事。6時には男性陣は食事も終わっていたが、女性陣が準備に手間取り出発は7時過ぎ。しかしなんと、またもや出発してわずか数秒のこの沢で今度はHMさんがドボン。まあ色々ある個性的な集団であります。

一旦ワサビ峠へ登り返して今度は左に折れて坊村へ下りてゆく。あわよくばイワウチワかカタクリの花を見れたらと思ったのだが残念ながら見れない。それでも視線を地面に落して下ってゆくと、なんと小さな可愛いイカリソウを発見。よく目を凝らすと辺り一面に随分たくさんあるようだ。

みずみずしい新芽のグリーンに感動しながら急坂を下り、やがて下山地である坊村が見えてくるようになって、やっと青空が顔を出してきた。次々と下から登ってくる登山者には好天とすばらしい展望が待っていると思うとちょっぴり妬けるが、大切な仲間と楽しい二日間を過ごせた喜びの方が大きい。

下山後は乗せていただく車を汚さないように、明王院の横を流れる疎水で靴やスパッツを洗った後朽木スキー場へ車を回収をしに行く。その後てんくう温泉で汗を流して、行楽客のマイカーで渋滞の大津や宇治や奈良道を通り帰宅した。

一緒に行ったHAMAちゃんの報告
一緒に行った郭公さんの報告
一緒に行った森の音さんの報告

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