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お元気ですか。私は今白馬山荘にいます。久しぶりに白馬にやってきたのです、小野寺さんと一緒に。
本部で待ち合わせ、食事をして出発しました。並んだのが早かったので座れましたが、車内はかなり混んでいて、通路に寝ている人さえいました。小野寺さんは、夜行列車は初めてということでかなり苦労している様子。慣れていないとなかなか眠れないようです。 大雪溪にかかるころガス。でも上の方は明るい。きっとこのあたりだけなのでしょう、ガスがかかっているのは。アイゼンをつけて登り出す。すごい人の列。ずっと続いています。しばらく登って後ろをふりかえる。するとどうでしょう、見事な雲海がひろがっていました。小野寺さんはしきりに感激していました。空はあくまで青く澄み切っています。下界では見られない青さです。 |
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| 少し登ったところに水場があります。今年もまた冷たい水を提供してくれました。さっきの女の子が登ってきたので、そこの水がおいしいことを教えてあげる。あたりはすっかりガスに覆われてしまいました。でも咲き乱れる色とりどりの可憐な高山植物が目を楽しませてくれました。
ようやく村営頂上宿舎。ここで昼食にします。岐阜の子が絵葉書を書いていました。 宿泊手続きをして部屋につくと小野寺さんはとうとう死んでしまいました。きっと少し張り切りすぎたのでしょうね。 |
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岐阜の子が来ました。おじさんも来ました。山頂はガスでおおわれてしまったので、話をしながら消えるのを待ちます。消えかかってはいるのですが、いまいち展望はひらけません。まあ、夏らしい雲がわき、それはそれで良いのですが。岐阜の子は美しいものにすなおに感動できる人のようです。記念写真を撮ったりしながら過ごしました。 |
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| 夕食にハンバーグが出るのではないかと思ったけれどハズレ。小野寺さんはあまり食欲がないようだった。岐阜の子が味噌汁やお茶をすすめていた。 夕食が済むと、小野寺さんはすぐに寝てしまいました。彼を置いて再び山頂を目指します。準備をしていると一時消えかかっていたガスがまた出てきました。岐阜の子はしばらく様子を見るということなので先に行きました。ときおり青空が見えます。でも、次の瞬間もうガスに覆われている。ガスは消えたりあらわれたり、繰り返しています。だんだん薄くなっていくようです。やがて剣が見えてきました。 |
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| 突然ガスが消える。 まさに日が沈むところだった。 旭岳の裾にたなびく雲が夕日に染まっている。 夕日は雲を金色に染めている。 静かに沈んで行く。 | |
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ガスは風に乗り、流れていく。薄れて再び太陽があらわれる。突然まわりから拍手。 すっかり日は沈んでしまった。みんな下りてゆく。月がでていた。 ではおやすみなさい。白馬から涼風を添えて。 |
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| 2000.9.10 | |