【 雷 】


 山でこれほど怖いものはないと思います。
普通は上から落ちてきますよね。
でも、山では斜面をはい登ってくることもあると聞きます。
西穂での松高生の大量遭難もそんなケースだったそうです。
 去年の夏、涸沢にテントを張ったときのことです。
朝、テントを出発し、軽装で北穂〜涸沢岳を快調に飛ばし(もっとも途中、水筒の水漏れもありましたが)穂高岳山荘まで来たときでした。途中で会ったおじさんと山荘近くで話をしていたら、ガスがわきでてきて、視界を閉ざしました。
 薄暗くなったのでヤバイなと思ったら、突然大粒の雹が降ってきたのです。
あわてて小屋に避難、止むのを待ちました。

 雹は小降りになり、雨にかわりました。
しばらくすると少し明るくなり、雨も弱くなってきたので、ひどくならないうちに降りることにしました。
 
 途中の岩場にさしかかった時です。
にわかに暗くなり、雨が強くなったかと思うと、いきなりピカッ、ドッスーン!
光と音がほとんど同時なのです。
 しばらくは、岩陰にかくれたまま動くことができませんでした。

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○○○   ★★★   ☆☆☆   ◎◎◎   ▲▲▲