準備編 2



情報収集・インターネット Jogo メール 2005/07/04 17:38

 なかなかうまく言うのが難しいだが、僕はシーカヤックの経験が浅い。言うなれば初心者だ。僕のことをちょっとだけ知ってる人は「またまた〜」とか「ご冗談を」という。でも本当なのだ。サーフカヤックとファルトボートの川旅はよくやってるいるが、シーカヤッキングは経験不足だ。以前、シーカヤックを持っていたことがあった時期もあるが、ほとんど乗らなかった。サーフィンばっかやってたから、シーカヤックまで興味を抱けなかったのだ。この辺り、本当に親しい友人しか理解できないらしい。

 経験不足は、経験豊富な先輩方の経験に学んだり、本やHPで学ぶしかない。直接話が聞ければベストだ。今回の計画を思い立ったかなり初期から三河のシーカヤッカー、神谷さんがサポートをかってでてくれている。神谷さんはシーカヤック暦も長く、社交的なので多くのシーカヤッカーの友人を持つ。だから直接○○海峡をシーカヤックで渡ったなんて人から直接データーをもらって来て僕に教えてくれる。ありがたいことだ。

 いつ、どのように、誰から、何の情報を得るべきか、この辺もできる限りオープンにしたい。

 今回はインターネット上に公開されている、シーカヤッカーのHPから紹介する。

 まずはPaddleJapan2004のジェフ&ハダスから。このHPは二人の旅をサポートした笠島マリーナ内にある。そして、エドワード(以下エドさん)さんという日本語ペラペラの方が、日本語のできない二人に代わり、日本人向けに二人の旅を紹介したものだ。エドさんは毎朝二人にその日の気象情報を与え、また全国の陸上サポーターとジェフ&ハダスを結びつける仕事をやってのけました。

 この資料からは一日何キロ漕げるか、格好の上陸ポイント、各地の海況や雰囲気をうかがい知る事ができます。ジェフはイギリスのカヌー雑誌にこの時のツーリングレポートを書き上げていて、両者を読むとかなりPaddle Japanのイメージがつかめます。このレポートは今僕が翻訳中だ。いつの日かカヌー愛好家の目の触れるところに出すつもりなので、しばし待っていただきたい。

 今、最もフレッシュで旬なシーカヤッカーは、粕谷さんではないだろうか。伊豆の松崎から出発して、現在北海道を漕いでいる。粕谷さんのHPで本当にありがたかったのは、旅の全装備を写真つきで紹介してるところだった。これから出発しようという人間にとって貴重な情報だ。PDA、ヘルメット、携帯電話を携帯してるが、VHF、イパーブは持たない。何が必要で、何をけずるか、頭の痛いところ。全ての装備を持っていければいいのだが、限界がある。そんなときの取捨選択の基準として使わせてもらってる。

 八幡さん、彼は一昨日に大きな仕事をやってのけた。沖縄の宮古〜久米島間、220kmをシングルシーカヤック、アンサポートのソロで漕ぎぬけた。二日半の快挙、サポートセンターから3時間に一回最新情報がアップされ、さながらライブショウだった。彼とは何度か会ったことがる。彼に会った誰もが感じるであろうが、控えめだけど、熱く、そしていろいろな面でナイスガイだ。僕は去年、彼とゆっくり話す機会があった。この時自分がシーカヤックを始めるとは思っても見なかった。知らないうちに彼からも影響を受けているかもしれない。このHPの2004年の沿岸ツーリングは笠島マリーナがスタート、僕の工程と重なるところも多いのでコースの取り方、それと昨年の台風の影響、対処などが参考になっている。

 かっぱ川太郎さん。彼のシーカヤックの方法論はとっぴで最高に個性的だ。カヤックを一から自作!して、日本一周するのだが、途中トラックでポーテージしたり、十勝沖地震で中断を決断したり、破天荒。カヤックも発電機や折りたたみ自転車を詰めるように、そのための大きさに設計、施工してる。川太郎さんとは会ったことはないが、ジェフやハダスからよく話を聞いていて、僕は勝手に親しく感じてる。川太郎さんは二人の旅をサポートしたのだ。もともとセーラー上がりなので、発電機なんていうのは、その辺のノウハウなのかなとも思う。

 森田さんのことは久留和のコアアウトフィッターズ(シーカヤックショップ)で聞いた。日本一周中、三浦半島に立ち寄ったときに来店したそうだ。森田さんは出発時、積めるだけめいっぱいの米をカヤック内に積み込んだそうだ。ところが日本の沿岸は漁港が多く、そこで上陸さえすれば食料も水も調達が容易で、こんな必要はなかったと感じたそうだ。


その他にもマーシーさん三浦さん


 多くの長距離パドラーのHPを読んでいて、あることに気が付いた。三浦半島でなぜかケムさんにレストランに連れってもらったとか、スーパーまで車で送ってもらったとかいう記述が多いのだ。多くのパドラーが彼の好意を受けている。ケムさんはこの4月に葉山でケムズというシーカヤックスクールを立ち上げた友人で、シーカヤックの先輩だ。そこで、彼に「多くの日本一周パドラーに接して、感じたことはなんですか?、共通項は?、得られた情報は?」とメールで問い合わせてみた。すると「皆、個性的でスタイルもバラバラ。でも共通して言っていた事は漁師の情報は重要、だけど全て正しいとは限らない、動力船を使う漁師と我々には差がある、年配の手漕ぎ舟を知ってる世代はシーカヤックの性能を理解する。」ということだったそうだ。

 さらにケムさんは言う。皆に共通するのは「自分の旅を楽しんでいた」ことだったと。



 僕も、心から思う。「シーカヤックの旅を楽しみたい」と。




情報収集・書籍 Jogo メール 2005/07/05 06:54

 書籍も時間を見つけて読んでいる。僕の知識や経験の不足を補ってくれるありがたい存在だ。


ザ・シーカヤキングマニュアル えい出版

 シーカヤックの分野で最も多くの出版物を出してくれているのは内田正洋さんだろう。改めて内田さんの著作を読むと、痒いところに手の届くようなところまで調べてあり、特にエマージェンシーの道具など参考になる。本を書くのはそのための資料集めや調査など本当に大変だったろう。内田さんの本を読めば、かなり自分で調べる時間が省略できるのでありがたい。


カヌー膝栗毛シリーズ 吉岡嶺二 自費出版

 吉岡さんの膝栗毛シリーズ。僕は東京ファルトボートクラブというカヌークラブに所属していて、このクラブは吉岡さんの所属する横浜ファルトボートクラブと兄弟関係にある。その関係で吉岡さんには何度も会っているし、先輩連中から逸話をきいてるので、身近に感じる人だ。休みができるごとに、パートパートに分け、これを結んで沿岸を進んでいく。これを尺取虫法と名づけて実行したのが吉岡さんだ。僕も今回は尺取虫法を採用、吉岡さんのアイデアを利用させてもらう。ファルトボートとリジットシーカヤックの違いはあるが、吉岡さんが僕にとって憧れの人であるのは変わりない。


シーカヤッキング―長距離カヤック航海の世界 山と渓谷社 ジョン ダウド (著), 並松 征彦 (翻訳)

 シーカヤック遠征全般についてはジョンダウドさんのシーカヤッキングがお勧め。ただ北米の人のシーカヤック遠征はウイルダネス(無人の荒野)が対象になってるので、ややハードな内容。自身の経験と、シーカヤック雑誌の編集長をやっていた時に蓄積された知識や情報も多いだろう。ただ、情報的にはやや古い感じもある。最近急激に発展したテクノロジーや技術については触れられていない。ウエアの素材や電子通信技術、デジタル系記録媒体はない時代の話だ。しかし、ロングツアラーにとってバイブルであることは変わりないだろう。


百十二日間日本一周 ポールカフィン著 シーカヤッカー誌 1989春号

 ポールカフィンさん。一度もお会いしたことないけど、シーカヤックを始める前から僕が最も尊敬しているカヤッカーだ。とても憧れている。顔は仙人のようだが、最もかっこいいカヤッカーだと思っている。ポールさんの日本一周記は、僕が初めて英文のカヤックの資料を訳すきっかけになった。学生時代から英語は大の苦手。5段階で2か3といつも低迷していた。でも、読みたい!という欲求がフツフツと沸き、辞書を片手に夜な夜なアルファベットと格闘したものだ。このレポートの中で彼が強調していたのは「日本の台風」と「海辺の漁師」についてだ。台風の強力さ、シーカヤックにとっての脅威、また漁師との交流や彼らから得られる情報の正確さ、そして、最終的に彼の気持ちは漁師に対して尊敬を抱くようになって行くのだ。さらに彼は書き手としても優秀だ。今でも忘れない、日本一周記の書き出しはこうだ。「僕が初めて富士山を見たのは成田空港に向かって降下を始めた飛行機の中からだった。西の空に雲の中から円錐状の富士山が見えたのだ。しかし眼下の九十九里浜では時化た海の中、漁船が波と格闘しているのであった」。かっこ良過ぎる。


The water of riseing sun Jeff Allen著 canoe&kayak uk 誌

 ジェフの「日出国の海」は、僕がシーカヤックにのめり込むきっかけになったレポートだ。イギリス人特有というか、淡々と事実や現象を書き綴っていくスタイルなので、実際にこれから日本の海に漕ぎ出そうという人間にとって、現時点でもっとも示唆に富んだものだろう。海の変化や地形的特徴、漁師や海上保安庁といった海辺の人たちとの関係などなど。問題があるとすれば英文であることぐらいだ。


Seakayak Navigation Lee Moyer著 ALPEN出版社

 シーカヤックのナビゲーションについて、日本語の本ではいいものはなかった。シーカヤックの本で何ページか触れられているものもあるが・・。結論から言って、欧米の薄いペーパーバックのナビゲーションの本を辞書を使って読むのがベスト。10ドルから20ドルで手に入るので、根気は要るが気象や地形、海の事柄については普通の辞書一冊で十分対応できる。専門の辞書は要らない。それとコツだが、英和辞典ではなく英英辞典を使うといい。これは英語に強い友人から教えてもらった。


A thousand Mile in the Rob Roy Canoe J.Macgregor著

 イヌイットの狩猟や運搬、移送の道具だったカヤックがなぜレジャー用に、つまりシーカヤックや旅カヤックに変化したか。これは僕の中でずっと疑問だった。これに答えてくれるのがジョンマグレガーだ。A thousand Mile in the Rob Roy を読めば答えが出る。この本も和訳されていない。今回のシーカヤック旅のお供にこの本と辞書を持っていこうと思っている。夜にコツコツテントの中で読もうと思っている。僕のテントの中から「う〜んん」とか「納得ーー!」なんて声が聞こえるかもしれない。





携帯からの写真 Jogo 携帯メール 2005/07/05 20:27

 携帯から写真を送ります。


ツーリングに出た時のテキストと写真といった当サイトに載せる情報を、送信する練習です。





サポート態勢の整備 Kamiyaker 日記 2005/07/06 11:45

 Jogoさんが漕ぎ始めて必要になってくる気象・海象情報をまとめて、Jogoさんの携帯にメールで送る練習を昨日の夕方から開始しました。

 Jogoさんのリクエストは、『前夜のうちに、次の日、一日の天気予報、風の強さ、注意報、警報。それと潮周りと潮位が知りたい。』とのこと。Jogoさんが毎日チェックしている気象サイトをもとに、私がテキスト・データに編集し直して送る。

 昨日の第一回目のテストでは、Jogoさんの携帯の設定が、インターネットからのメールは拒否する設定になっていたようで、送信が失敗した。こんな初歩的なミスを今のうちに出せて良かった。




マリンCRC Jogo メール 2005/07/05 20:41

 昨日、ライジャケのポケットについてるチャックが錆で動かなくなっているのに気が付いた。こんな時はマリンCRCだ。チャックのレールと金具の根元にCRCを吹きかけると、無事チャックは動いた。

 潮錆にはこのCRCが著効だ。シーカヤックではフットペダルが動かなくなった時やシートを固定しているネジが動かなくなったときに使える。未だマリンCRCに勝った錆はない(僕の経験では)。

 いざという時に重宝の一品。長期のシーカヤッキングに持参する人もいるようだ。でも僕は持っていかない。荷物を極力少なくする。これはファルトボートからカヤックの世界に入った僕には徹底してしみこんでいる考えであり行動パターンだ。

 もしツーリング中マリンCRCが必要になったら現地で買えばいい。実際に使うか使わないか分からないものは持たない。こいつはホームセンターで買えるし、漁港の購買部でも手に入るものなのだ。必要になったら現地で見つける。これは荷物を減らすときコツでもある。


潮錆には、CRC。でも持って行かない。





尺取虫方式 Jogo 掲示板 2005/07/06 07:44

 (BBSへのNoriさん、Larusさんの激励の書き込みに対して、)

 福岡に行ったらぜひよろしく!僕の旅は尺取虫方式なので地元の人のご協力なしには成り立ちません。休みが取れるごとに漕ぐというスタイルで、休みが尽きた時に、旅の終了地点でシーカヤックを起きっ放しにして、次の休みが取れたら、そこからリスタートという方式を取ります。Noriさん、福岡ではよろしく。九州ではサザレンのもりともさん、WFの水野さんに協力要請をしています。

 今回、サポート隊長のカミヤッカーさんと話してるのですが、なるべくデーターや装備、やるかやらないかとかコース取りの判断理由まで、まあ、どんどん公表してしまおうということになってます。質問とか突込みとかOKですよ。そう、エンジョイしましょう、シーカヤッキングを。。。




ウエアと夏場のツーリング Jogo メール 2005/07/06 08:37

 真夏のカヤッキングにふさわしいウエアとは。僕は1999年からタイやラオスの川や海のカヤッキングをしている。トロピカルといえば聞こえはいいが、熱帯雨林気候だ。高温、殺人太陽光、高湿度との戦いだ。この中から得たノウハウを今回の真夏のツーリングに応用しようと思う。

 ポイントは、

 1)暑さと正面勝負しても勝てない。涼しい時間を選んで漕ぐ。
 2)肌を極力出さない。焼かない。
 3)体力消耗を抑えるよう努力する。
 4)スキンケアを心がける。

 以上に尽きる。

 漕ぐのはアサイチ、または日が出る前から漕ぎ出す。そして昼前には陸に上がってしまう。そして街中の冷房の効いた喫茶店やミスタードーナツに逃げ込む。また漕ぐにしても、日が傾いてから。でも、夏の日本の海は午後は風が吹くから、漕がないかもしれない。まあ、朝だけ漕げばいいじゃん、、なんて。

 肌は出さない。長袖、足も出さない。手は薄手のグローブ。帽子はキャップタイプでなく、ハットタイプ。顔は強力サンブロッククリームを厚く塗り、3-4時間に一回追加塗りを。

 体力消耗を抑えるには、よく寝ること。1日8時間は寝たい。水はこまめに飲む。熱帯での旅では飲み水だけで一日2リットルを飲んでいた。そして食事もしっかり取る、この時栄養のバランスを考えて、さらになま物は口にしない。

 スキンケア。肌が擦り切れたり、日焼けによる火傷、これは避けたい。肌は清潔に。毎日、頭を洗い、石鹸で全身綺麗に洗う。顔もよく洗う。サンブロックをしっかり落とす。擦り切れそうなところには前もってワセリンを塗っておくのも手だ。

 こんなところだ。ウエアの結論をいうと、最も夏場に使える、高品質で夏の厳しい環境に耐える機能を持っているのは、「サーフウエア」だ。サーフィンショップで売っているウエア。 カヌーショップでも研究熱心な店は、サーフウエアを進めてくれるはずだ。夏のウエアに求められる機能は、直射日光から体を守ってくれること、それと速乾性だ。アンチ直射日光には、ラッシュガードがベストだ。

 僕はパンツはパタゴニアのサーフパンツを使っている。このパンツの乾くスピードは他の追随を許さない。実はツーリング中、昼間は漕いでいるので、洗濯、そして干す時間には日が翳っていて、次の日まで乾かないということもある。濡れたウエアを着ると、皮膚を擦り切る原因にもなる。短時間で乾くことを僕は求める。




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