
夕方6時までそろそろと仕事を済まし、いざ帯広に向けて出発。陸かっぱ、ゴトさんのおんぼろカローラIIは日勝峠で息もたえだえであったが、なんとか、その日のうちに帯広に到着。温泉に浸かった後、ビールの乾杯にて翌日からの激闘を誓ったのであった。

兎に角、水が澄んでいる。底までくっきり見え、エメラルドグリーンに輝いている。挺は、いつものようにキャンペットとアウトサイダー。まわりはちょうど絶壁のゴルジュ帯となっており、その中を小気味よく流れて行く。瀬は2級から3級。スプレーカバーを忘れてしまったが、暑い日差しの中では、かえって気持ち良い。緑碧の深みに、流れているともう我慢できなくなり、自ら(決して沈ではない)ひっくり返って、泳ぐ。川底は、澄みすぎて青く輝き、一枚岩のような奇観を呈している。岩壁を登り、ダイブ。もうほとんどただの川遊び。まわりには誰一人いない。十勝の青い空と太陽だけ。
渓流らしい面白い瀬が続く。少し水が少な目で、時々船底がひっかかれるが、ほとんど気にせず、気持ちよく水飛沫を浴びながら突き進む。
ゴトさんが昼飯のラーメンを車の中に忘れてきたため、非常食のチョコだけの非常事態となる。いつもであれば、はりつけの刑に処されるはずであるが、
"まったくよう、仕方がないなあ、ふふふふ......"
とニヤケてしまう。きれいな水は心もきれいにするのであった。
かのひとの前にはだかり
かのひとの後ろよりふく
初夏の
初夏の風となりたや
多くの家族連れキャンパー達に見送られて出発。河原も広がり,下流に近い様相を呈してくる.
大樹町を過ぎた辺りから,水も若干濁ってきた印象を受けたが,もともとがすごく澄んでいたので十分にきれいだ.昨日のパドリングでもう腕はパンパンに張っている。しかし、相変わらず2〜3級の瀬が続いており,パドリングが苦しい.もうお願い許して〜と叫びながらパドルをひたすら回す.
周囲は酪農地帯に入ったらしく,時折プーンの牛のにおいがする.大橋を越えてから河原は大きく拓け,景色はほとんど変化なく,淡々と瀬が続いていく.疲労困ぱい、本当に河口に着くのか,と疑い始めた所,突然のように大平洋に出てしまった.
ついに山中の渓流から海まで来た.海はものすごい高波で,小石や砂を河口にまで運び込み,河口が完全に埋まっている.兎に角,挺を砂浜に引き上げ,海に出た.間近でみると本当にすごい高波でカヌーなんぞ浮かべたら一挙に粉砕されそうである.
青空に拡がる大平洋を見つめていると,何か大仕事を終えたような感慨に浸り切ってしまった.歴船川,万歳!