ボーグ・オスプレイ

オスプレイ90mmグリーン・黒金
(上はファルコン・旧ディープブルー)

 ファルコンに続いてこの秋デビューした、ボーグシリーズ第2作目のミノーです。猛禽類の名を冠するボーグシリーズでは、オスプレイとは「ミサゴ」を意味します。ミサゴは海岸域を生息地とする猛禽類で、一見トンビに姿も大きさも似ていますが、数羽で行動していることの多いトンビと違って、単独で目撃されることがほとんどです。淡路島では、西浦の明神〜五斗崎の間、三原川河口で確認することができます。全身茶色のトンビと違って、背中は黒く、腹は真っ白な羽毛で覆われています。運がよければ、ダイビングして30cmぐらいのボラなどを仕留めるシーンが見られるかも知れません。

製品版でキャッチした75cm

 話が逸れましたが、このオスプレイは90mmの小型ミノーです。小さいとはいえ、ファルコンで採用されたフックユニットは全長を詰めたものが搭載されています。そして、フックはオーナーST46の4番を標準装備。6番が採用されることが多い90mmクラスのルアーですが、オスプレイのターゲットはあくまでビッグサイズなのです。ファルコンでも試みられた、重量の違うウェイトで泳ぎの違いを出す、というコンセプトもオスプレイに継承されています。鉛のウェイト1個(鉄球に変更予定あり)を内蔵した「フェアリー」は、9g。表層を攻撃範囲とするモデルです。デッドスローでは引き波を立てて激しいローリングアクションを見せます。そのアクションは超高速で引いても乱れることはありません。タングステンウェイト1個を内蔵した「リトル・ジョン」は11g。サスペンド〜スローシンキングの設定となり、フェアリーよりもやや下層を攻めるモデルです。どちらのモデルも、ジャークを織り交ぜても即座に復元する抜群の安定性を有しています。これは河川中流域の激しい流れも使用範囲に想定しているからなのです。そして、ファルコンの超遠投モデルのサブネーム「スカイ・パス」を冠したタングステンウェイト2個を内蔵したモデルもリリース予定。重量も15g(ホログラムフィルムと塗装保護膜、重心固定剤充填を加えると16g)となり、超高速リトリーブに対応します。
 使用感を述べます。まず気になるキャスティングですが、このサイズでは充分な飛距離。無風なら40m近く飛ばせます。リトリーブ抵抗は、ビリビリとはっきり手元にアクションしている様子が伝わってきます。それでいて引き重りを感じさせません。私の場合、オスプレイを使うロッドはウエダSPS962あるいは112といった穂先の柔らかいものですが、やはりサイズが小さいだけにライトアクションのロッドがマッチすると思います。活躍するシチュエーションとしては、ファルコンと同じくフィールドを選ばない汎用性を持たせていますが、前述のようにリトリーブ抵抗がはっきりしていることを生かして、垂直護岸でのテクトロにも威力を発揮します。製品版での初ヒットは実はテクトロによるものでした。
 ベイトとなる小魚のサイズが小さく、ファルコンでは食わせにくい場面や、デッドスローでの水面直下攻略、小型回遊魚をテンポよく連続ヒットに持ち込む、またハイプレッシャーの中、一撃で近距離に潜むランカーを仕留めなければならない・・・、そんな場面にぜひ試していただきたいミノーです。

 上の写真は、テストサンプル品(フェアリー)によるヒットです。このルアーが仕込んでいたフックユニットは、かなり負荷を掛けないと外れない硬さが残っていました。ここで、フックユニットについて説明します。
 フックユニットは、形状記憶合金製のSMAブリッジ、フロントフックの基部となる遊動式のインパクトアンカー、それにフロントアイとインパクトアンカーの間にスプリングがはめ込まれているという構成になっています。このスプリングはボディにインパクトアンカーを押さえつける役割を担っています。このスプリングが強ければ、インパクトアンカーは外れにくくなります。ただし、この設定では少々の衝撃では外れない堅牢さと引き替えに小型魚のアタックはほとんど弾くか、掛けてもクリンチフッキング(ファルコンのページ参照)に持ち込めない割合が増えます。つまりこの状態では通常ルアーと全く同じです。画像のテストサンプルは、スプリングが強かったためにテスト釣行で訪れた家島諸島では、アタックしてきたすべての魚(40cm級中心)を確実なフッキングに持ち込むことができませんでした(もちろんアングラーの腕が悪いせいもありますが)。この経験を元に、スプリングはテストサンプルよりも細いものが正式採用されました。小型をねらうことを勧めるわけではありませんが、製品版ではセイゴ級もほぼ確実にクリンチフッキングできるはずです。

 上はテスト版、下は製品版のフックユニットです。スプリングの太さや密度が違うのが確認できると思います。ボーグルアーは、理論上はこのスプリングの強度を交換するだけで、ユニット離脱の負荷を任意に替えることが可能ということです。小型も確実に獲りに行くなら細いスプリング。磯やテトラなどの障害物にヒットさせながらのリトリーブを強いられるラフな状況では太いスプリング、というように仕様変更も視野に入っています。

 90mmという大きさはあらゆるサイズのスズキの他、画像のようなライトタックルでのターゲットも豊富です。私はタチウオを数本にエソもヒットしましたが、他地域でのテストではカマスも連発させています。今までの小型ミノーにないアクションとランカーにも負けない強力なフックユニットは、きっとアングラーの強い味方になるはずです。

オスプレイの詳細、購入はこちら→


ルアーインプレトップへ
タックルインプレトップへ
メニューへ