緊急周知!! 南会津の原生林伐採へ


 ほんの少し前までは”陸の孤島”と呼ばれ、冬場など簡単には足を踏み入れることもできなかったという秘境南会津。その原生林がなんと伐採されるという。しかも住民への満足な説明もされず、使用目途も明らかにされていない。以下の記事は2001年12月3日、朝日新聞福島版に掲載されていたものです。なんと意見書の提出期限が今月の10日になっているため、早急な対応が必要です。貴重な自然の残る南会津の原生林を守っていけるよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


    山里ぐらし 南会津に移住して

 只見、桧枝岐など南会津の奥深い山に残る原生林を伐採する計画が、今にも決まろうとしているのをご存じだろうか。林野庁が管轄する会津の国有林を、来年度からの5年間でどうするかという計画である。
 一般住民に縦覧中で、意見書を出すことができるのだが、その締切りが10日という。大慌てで南郷村にある会津森林管理署南会津支署に出かけた。
 国有林を巡る最近の動きを僕なりにまとめるとこうなる。ブナ林伐採や林道建設による環境破壊に対して批判が頂点に達したのが数年前。独立採算性の下で赤字が膨らみ、乱伐に走る構造を改めようと税金を投入する方向になった。「営林署」が森林管理署と改名されたのも「営利だけではない」との意味合いだ。

 昨年暮れ、「林政改革大網」が出され、それを受けてこの7月、森林法、林業基本法が改正された。「木材生産を主体とした政策を抜本的に見直し、国土、水源、環境などの保全を図る公益的機能を発揮する政策に変える」ことが法の理念に据えられた大逆転だ。だから、今までのような原生林の伐採は無くなるだろうと多くの人が期待した。
 支署に行くと5冊の書類があった。計285頁もあって、それぞれの意味や文書相互の関係などさっぱりわからない。2時間ほど粘り、40頁余りをコピーしてもらって帰った。ためつすがめつ読んで100ヘクタール、200ヘクタールという単位でブナの原生林を切る計画であること、新政策の核になるはずの遺伝子保存林、生態系保護地域などは新設はゼロ。尾瀬の保護区など既設のものを列挙したに過ぎないことなどがわかった。

改革の理念見えぬ伐採計画 

 いったいこれはどういうことか。野鳥の会の長沼勲さん宅を尋ねてみた。長沼さんらは「これでは、どうにか保たれてきた南会津の生物多様性が一気に崩れ去る」と危機感を募らせ、会員に意見書提出を呼びかけていた。問題点は山ほどあるが、希少野生動植物の調査をほとんどしていないことだという。これは官庁内のルールにさえ触れるはずで、農水省や林野庁が出した通達や訓令を守らずに作られた計画ということになる。
 加えて僕は、縦覧方法に疑問を持つ。ほとんどの人が知らないのが実態だし、縦覧に行ってもこれまでと新法のもとでの計画と、どのように具体的な変化があるのか。肝心な事柄が何一つ説明されていない。
 放っておけばこのまま計画が決まってしまう。この記事のコピーに何点か書き加えて意見書として送ることにした。みなさんもぜひ意見を送って欲しい。あて先は

〒371−0035  前橋市岩神町 関東森林管理局長

「10日まで必着」とある

   岡村 健 (元朝日新聞記者)

 

南会津のブナを守る連絡協議会へ

 

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