アカメガシワ(赤芽柏)
Since 2000/06/17
Last updated on 2000/07/31 


 日当たりの良い荒れ地にすぐ生えてくる木で、新芽が赤いことからこの名がつきました。昔、この葉に食物を載せて食べたので、ゴサイバ(御菜葉)とかサイモリバ(菜盛葉)とも呼ばれます。写真は相生市大石町の、JRをまたぐ陸橋のそばで撮影したものです。

 樹液が盛んに流れている初夏から盛夏にかけて樹皮を採取し、陽乾したものが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃酸過多などの治療に使われます。近年、胃癌にも効果があるとの発表もあります。民間では、樹皮よりも、赤い新芽と新葉、赤い葉柄の干したものの方が効果があるとされています。

 古代から染色にも使われ、特に和紙には正倉院の比佐木紙が残っています。主に藍草で下染した上に葉と樹皮を使って染め重ね、純黒色に染めます。またアルミ媒染で黄茶色、錫媒染で黄色、鉄媒染で紫黒色、銅媒染で焦茶色に染まります。種子は赤色の染料になります。

 筆者は幼少の頃、誰かに教えられて、この木で「写し絵遊び」をしたような気がします。赤い新芽の表側に、タンポポの切り口から出る乳状液を塗り、それを接着剤にして皮膚や厚紙に張り付け、新芽の形を転写するのです。(古い話なので、記憶間違いがあるかも知れません。)

  (写真はクリックすると大きくなります。)

【2000/07/31 追加】

 相生市スポーツセンターの外周斜面で、2000年7月29日に撮影した果実の写真です。

 

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