ヤマモモ(山桃)
Since 2000/07/04
Last updated on 2008/04/16 


 天下台山(相生市)では、6月末から7月上旬ころにヤマモモの実が熟します。それを焼酎(35%)に2ヶ月ほど漬けると、鮮やかな赤色のヤマモモ酒ができます。赤ワインとロゼワインの中間の色です。琉球では泡盛を使うそうです。漢方では、ヤマモモの木の皮(樹皮)を下痢や打撲の薬(楊梅皮と呼ぶ)にします。楊梅皮は黄色や焦げ茶色の染料にもなり、漁網を染めると海水に強くなるそうです。

 ヤマモモには雄株と雌株があり(雌雄異株)、実がなるのは雌株だけです。天下台山にはたくさんのヤマモモが生えていますが、果実が付く雌株よりも、付かない雄株の方が多いようです。雄株と雌株は、3〜4月ごろに咲く花で見分けています。雄花は長さ3〜4センチの房状で枝先に群がって咲くので遠目にもよく分かります。雌花は小さくて(1センチぐらい)新芽と間違えそうな形をしていて、目立ちません(写真参照)。花が咲く前の幼木段階で分別する方法があるのかどうかは分かりません。

 園芸店等で売られているのは雌株です。実のなる雌株の枝を接ぎ木しているのですべて雌株です。ヤマモモ(雄花)の花粉は5キロ以上の遠くまで運ばれると、どこかで読みました。そのため、当地(相生市)のように温暖で山野にヤマモモが自生している地方では、雄株を植えなくても実ができるのだそうです。近くにヤマモモが自生していないところ(寒冷地など)では、雄株も一緒に植えなければ果実が出来ません。しかし園芸店には雄株を売っていなので、「どうしたらいいでしょう?」というご相談をいただいたこともありました。 

 相生市内では、県道5号(姫路上郡線)の真広交差点から二木峠にかけては、街路樹がヤマモモです。果実ができる木(雌株)もあります。 

(写真はクリックすると大きくなります。)


2000/07/03


2001/06/27


雄花 2008/04/13


雌花 2008/04/13


「花便り」に戻る     「天下台山の植物」に戻る

メールはこちらへ
tonbiiwa@gmail.com