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IMAX を見に行こう


はじめに

IMAX というのは、IMAX Corporation というカナダの会社が開発した映画である。通常よりも大きなフィルムを使って撮影するので、大型スクリーンに映写して迫力ある映画を楽しむ事ができる。現在のところ IMAX を使った一般映画は作られていないので、IMAX 専用の映画を観ることになる。これは要するに、巨大スクリーンあるいは3Dといった IMAX の特質を生かした映画であり、上映時間は40分程度である。

ちなみに、大型フィルムを使った映画は Large Format Film と総称され、IMAX の他にも、Iwerks、MegaSystems、Showscan などのフォーマットがあり、お互いに競争関係にある。

IMAX の歴史は古く、1970年の大阪万国博覧会がデビューである。その後、スクリーンをドーム状にした IMAX Dome や、立体映画の IMAX 3D や、遊園地やゲームセンター向けの IMAX Ridefilm といったテクノロジーを市場に送り出してきた。

バンコクには現在、IMAX の名を冠する映画館が2ヶ所にある(ちなみに日本には20ヶ所以上ある)。Sukhumvit Road の Major Cineplex には IMAX Dome Ridefilm があり、Ratchayothin Road の Major Cineplex には IMAX Theater がある。これらは全く別物で、上映される映画の種類も違うので、混同しないように気をつけよう。

タイの映画館は、IMAX も含めて、日本の映画館に比べて格安である。タイに住んでいる間に映画三昧をするのも結構な事である。ただし冷房がけっこうキツイので、防寒対策を忘れずに。


Sukhumvit の IMAX Dome Ridefilm

18人分の座席を載せたステージが動いて観客に加速度を与えるバーチャルリアリティである。別名 Simulator とも呼ばれる。日本では Neo Geo World や Sega Joypolis といったゲームセンターに設置されている。ディズニーランドにもこれと似たライドがある。

入場料は70Bで、入館するとまず控室に通される。Ridefilm の特等席は最前列の中央なので、控室ではドーム入口のドア付近に待機して、ドアが開いたら速攻で最前列を目指そう。とにかく、ステージがガクガクと動いてシートベルトを着用するぐらいなので、コーラなどを持ちこむと悲惨である。


Ratchayothin の IMAX Theater

ここは1998年に世界最大の IMAX Theater として公開された。スクリーンの大きさは20×27mである。ちなみに、東京の Takashimaya Times Square の IMAX は18×25mである。座席数は600あって、平日に行くと見事にガラガラなので気持ちが良い。プログラムとタイムテーブルは、Bangkok Post の映画の欄で確認する事ができる。

Ratchayothin Road から自動車で入るには、建物を挟む形で入口が2ヶ所ある。1番目の入口からは立体駐車場と地下駐車場に入ることができ、2番目の入口からは地下駐車場だけに入ることができる。どちらかというと立体駐車場の方が入口まで歩く距離が少ないし、排気ガスも溜まっていないので、1番目の入口から入って立体駐車場に入るコースがお勧めである。オートバイの場合は地下駐車場に駐車する。駐車券が出るが、スタンプは不要である。

チケット売場は2階にある。IMAX のチケットは、他の映画とは別のブース(右端)で売っているので、他のブースが長蛇の列になっている時に間違えて並ばないように気をつけよう。

入場料は、2Dの映画が120B、3Dの映画は150Bである。3Dを実現する仕組みは、スクリーン上に左眼用画像と右眼用画像を1/96秒づつ交互に映写して、それと同期する Personal Sound Environment -PSE と呼ばれるヘッドセットの液晶シャッターの働きで、左右の画像をそれぞれの眼に送りこむ。

IMAX Theater は、オーディオのリアルさにも力を入れていて、6チャンネルステレオによるデジタルサラウンドシステムを採用している。




個人的な感想

私は IMAX THEATER で AntarcticaAfrica's elephant kingdom を見ました。いずれもそれなりに興味深かったのですが、NHKスペシャルのような、世界中の研究機関の協力と映像の提供を受けて作られた科学番組と比べると内容が物足りなかったです。

近日上映予定の EVERESTINTO THE DEEP も見てみたいですが、あまり期待できないかなあ。

それにしても、ビッグスクリーンとデジタルサラウンドだけでは飽きてしまうので、感動を与えるような良質のプログラムがたくさん上映されないと IMAX THEATER の将来も危ういと思います。

追記
INTO THE DEEP を見てきました。IMAX 3D カメラで撮影しなければならないという制約のために、せいぜい水深50メートル程しか潜っていないと思いますが、それでもけっこう未知の世界の神秘を堪能する事ができました。

目前20cmほどの距離まで魚が泳いで来るのは臨場感がありました。
 「3Dこそ将来の映画のスタイルだ!」
と感激したのもつかの間、30分を過ぎる頃から頭痛がしてきて
 「早く終われ!」
と念じるありさまでした。人によっては自律神経が失調して吐き気を催す場合もあるそうです。

3D映画はまだまだ改善の余地があるようです。EVEREST が上映されたら見に行きたいけれど、また3Dかと思うとちょっとシンドイ。


(上記の原稿は1999年のものです)