ミゾレヌマエビ Caridina leucosticta

   

<分布>

 このエビは、日本海側では新潟県、太平洋側では静岡県以南の日本本土および琉球列島に分布しています。海外では韓国から分布の報告があります。河口域から中流域にかけて分布しています。

<形態>

 最大体長は雌で35mm前後、雄で25mm前後です。雄の方が10mm前後小さいです。額角は長く、第1触角の柄部を越えます。額角上側には先端に歯が1-4個並んだあと、約1/4くらいには歯がない部分があり、その後12-30個の歯が並びます。下側には上側よりやや大きい歯が3-22個あります。体型的には、細く、胸脚などもきゃしゃに見えます。また、第3腹節あたりが一番高さがあるため、腰が曲がっているように見えます。頭胸甲から腹節のやや下側に、褐色の波状の斑紋があります。体色はほとんどなく、透き通った透明な体をしていますが、大型の雌は体全体が濃い褐色を帯びたものに変わり、背面の正中線上に1本の線がみられます。

<生態>

 食性は雑食です。死骸等も食べますが、主に付着藻類や枯れた植物等を食べているようです。

 繁殖期は2月から10月の長期にわたりますが、日本本土では6月から10月頃です。本種も両側回遊種で小さな卵をたくさん生みます。

 河口域から中流域の主に流れの穏やかな草むらの中等に生息しています。生息密度の高いところでは一網入れるだけで100個体近くとれることもあります。ただ、このエビはそれほど強くないため、水槽で飼っていてもいつの間にか消えていることが多いです。しかも、持って帰る間に酸素不足が原因なのか水質悪化が原因なのかわかりませんが、通常は透明な透き通った体をしているのが、白く濁ったりする個体も出てきます。また、歩行能力がそれほどなく、網の中でも陸上でも時々跳ねるくらいで歩き回ることはありません。泳ぐスピードも遅いため、水槽の中では何かに驚いてぴょんと跳ねて水中を漂っている内に魚に食べられてしまうことも多いです。