意識が戻ったのは5時半。電子音に起こされた。Jフォン端末が電池切れを示していた。無視してまた寝た。
そして何時かわからないけど本格的に起床。
バドワイザーは中途半端に残っていた。
テレビも照明もコーコーと輝いていた。
ベッドもシーツがぴっちりしたまま。
もちろん風呂にも入ってない。シャツも洗ってない。
まあいいや。体の疲れをとるために寝るわけじゃない。脳を休ませるためだ。
とりあえず風呂に入ってシャツを洗って、朝食をとって、ぼんやりテレビ。俺が現在いる福島県の浜通りの最高気温は22度との予報。ちなみに福島県は浜通りと中通りに分けてるようだ。
単4電池3本で充電できるアダプタですね、あれをJフォン端末にくっつける。

こんな感じですね。Jフォンで撮ると。いちいちPCにメール添付で画像を送らねばならないのがめんどうだけど。左から二番目のはバンテリンですな。
早く出よう早く出ようと思いながら、チェックアウトは8時過ぎ。
フロントには誰もいなかったので、キーを置いて外に出た。
自転車に荷物を取り付け、旧速度計を装着し、コードの結び目をガムテープで止める。はじめからこうしていれば良かったんではないか。

俺の自転車だ。野宿できるような装備がないことがうかがわれる。
とりあえず、国道へ出よう。
一社の鳥居を撮影し、橋を渡って国道へ。もう8時半。
国道沿いには店が多く、そこそこ発展してそうな感じだ。
すぐに県道74号、原町海老相馬線へ。できるだけ、海の近くを走りたい。
ファミリーマートでおにぎりとソーセージとたまごロール(354)。おにぎり温めますか、と聞かれた。まわりの客を見るとみんな長袖。うむ。もう秋だ。
8時48分。コンビニを出てすぐだが、小さな神社の前でおにぎり。海は全く見えない道。音声メモには「木造根巻鳥居」とある。ほかになんか言うことはないのか俺。
そらはうすぐもり。
音声メモは9時35分にも。「熊野神社昭和14年丸貫神明額あり」ほかにないのか。そらはじわじわと晴れてくる。
9時39分、鹿島町。俺が目標とするのは茨城県の鹿島市でありここではない。というかここはどこなんだ。
肥料というのかそういった匂いが懐かしい。
県道を離れ、さらに海沿いの道へ。
56分、金砂神社というんだろうか。海に向いてたつ小社。石根巻明神楔なし笠木がおもしろい、と音声メモ。ここで自転車を停め防波堤に腰掛け、しばらく海を見てぼんやりする。
正直、この日のことはあまり覚えてない。
写真を見ようか。

む、どういう意味か。ここいらに鉄道が通ってたっけ、と俺は思った。

訛ってた。しゃべり言葉だけじゃなく書き言葉もなまるんだな。
10時48分。原町市。国道6号へ戻る。
すぐに休憩に入る。なかなか動けない。パンを食べる。たばこを吸う。
動きだしたのは11時57分。こんなペースじゃいかん。遅すぎる。間にあわん。
12時7分。小高町。
12時49分。浪江町。
13時41分。大熊町。そのあいだに双葉町。なんも覚えてないなあ。国道をただ走っているだけだと、あまり休憩も寄り道もしない。
国道ってのはやはりクルマが走るために作られた道で、旧い道を無視している気がする。だからくねくねと走る県道を走っていてどんどん見つかる神社が、国道にはない。だから立ち止まらないし寄り道もしない。寄り道が楽しくなってきた、今になって、もっと県道を走ればよかったと思った。
まあ、それは今後、だ。もっと詳しい地図を持って走るようになってからだ。

これはどこだろ、前日にジョイフルかどこかのトイレで撮影したものだ。手が自転車の油で真っ黒。爪はぴっかり。
そういえば、俺のサンダルはかかとホールド部が外れる設計になっていて、やっぱ長距離サイクリングはかかとをホールドしておかなきゃなあと思ってホールドしていたが、足が痛くなったので外した。それが昨日だったのか今日なのか、記憶がはっきりしない。そういうことを録音しろよな。
14時を目前にして、肌がじりじりと焼けるような感触を覚えた。日焼け止めを塗った。もう遅い気がした。
さらに自転車は国道6号、またの名を陸前浜街道、ひたすら南下。

そういえば、こういう道がひたすら嫌いだ。路側帯が狭いので歩道を走るしかないんだけど、歩道はこのように、溝の上に作られた道。それもきっちり作ってくれていればいいんだけど、結局のところ溝の蓋が連続する道。でこぼこでこぼこ。

イタリア料理店がもっともつけてはならない名前。
15時を過ぎて富岡町。もうそろそろ大きめの休憩をとりたいものだと思いながら大型ショッピングセンターであるところの「トムトム」へ。
内部に併設されているマクドナルドへ入店し、スパイシーレタスLセットと普通バーガー(714)。
今までなら旅日記を長々と記していた。でも、WEBで発表することを前提としてしまっている今は、どーせ後で書くからいいや、という感じになってしまい、なかなか書かない。
それにしても。
もう15時だ。もうそろそろ宿泊場所を考えねばなるまい。
なんとなく、距離の関係から、暗くなるころにはいわき市に著きそうだった。うむ、じゃあいわき駅の近くの宿を探そう。JフォンでWEBを探索。
便利な時代になったもので、携帯電話から宿を予約できるようになったんですね。しました。自転車で行くので18時ごろに著きます、というメッセージまで添えて。
半ごろ出発。
15時56分。楢葉町。このへんはコメリが多いなあ。コメリってのはホームセンター。
ひたすら国道6号。機械のようにただただ進む。このへんまでくると、この6号がいちばん海沿いの道になる。海が見えるわけじゃあない。
そうしているうちに17時、いわき市に突入。空気も心なしかひんやりしてきた。
車を止めて休憩するようなところで自転車を停め、反対車線にある地図を見に道路横断。地図を見るとなかなかによいペースで進んでいる。いわき駅はここか。
実はこのへんの地理がよく分からなかった。ここの地図だけ持ってきてなかったようなのだ。だからいわき駅がどこにあるのかわからなかったのだった。そうかそうか、このまま6号を進めば自動的に到着だな。
と自分の記憶に納めて、出発。いつも思うが、メモを取るなりすればいいのに。
だんだんと道は海に近づく。浜が見えてきた。自転車を停めて休憩。雲が出てきたせいもあって、空はもう、うすぐらい。そこにあった地図に弁天堂的なことを書いてあったので、そこまで走る。