町道 幣山下平線整備計画に関する陳情署名内容 / アオハダトンボの会  
いつまでも大切にしたい、生きものたちと共にくらせる
身近なすばらしい自然環境:陳情署名
 
愛川町議会議長    田淵国夫 殿
八菅山や尾山・中津川周辺は 山・雑木林・水路・水田・休耕田などの湿地・河川など、多様な里山環境に恵まれています。
  • そのため、昆虫や鳥、植物他 今では数少なくなってしまい、他の所では見られなくなってきているいろいろな種類の生きものたちが生きています。(→資料@) 
  • 愛川町のみならず、神奈川県内においても貴重であり、大切にしたい所です。

  • 自然とふれあえるまちをめざす愛川町(→資料B)のなかでも、特に、子供達にとって自然体験学習のできるかけがえのない風土をつくり上げています。 
  • また、川面に緑を映す、八菅橋から上流の心やすらぐ景観にさそわれて、多くの人々がこのいこいの地を訪れています。 
  このすばらしい環境を次世代に引き継ぐために、以下のことを求めます。
  1. 人間が心身共に健やかに生きる上で、身近な自然の中で、様々な生物と互いに共存できる環境がとても大切である、との考え方生物多様性保全、生態系保全(→資料A)自然とのふれあい、環境学習など)にたって、この地域の環境保全対策をすすめて下さい。
  2. 町道・幣山・下平線整備計画 (→資料D)について環境影響評価法 (→裏面資料C)に準ずる調査概要、具体的手法、手続等を策定し、実施して下さい。
  3. 上記の評価結果に基づいた環境保全対策を策定しすすめて下さい。                                                                           
     
    氏  名
    住   所 (同じ住所の場合もひとりづつ記入して下さい)
     集約日:2000年8月20日
     集約先:〒243-0307 神奈川県愛甲郡愛川町半原2620−2
     アオハダトンボの会



■資料@ 
「愛川町の動物」(町郷土博物館展示基礎調査会報告書 第8集・'99町教育委員会発行) より抜粋

愛川町らしさを後世に引き継ぐための提言 より要旨
生物の多様性の保全がいかに重要な課題であるかがようやく国、地球レベルだけでなく地域レベルでも認識されるようになってきた。ブームの感すらある都道府県単位でのレッドデータ生物調査も、その現れと見ることができる。また昆虫他多くの分類分野で詳細な地方誌が刊行されつつある。こうした流れの中で、愛川町としてもまた、生物多様性の保全を真摯に考えていく時期に来ていることは間違いない。(以下にこの地域についての具体的提言D)

八菅山の水田環境保全(尾山耕地のこと)
自然状態での湿地は残念ながら愛川町には存続できないようだが、休耕田がその役割をなしていること、同時に、八菅山のそれにおいては県レベルのレッドデータ種が多数生息していることを前述(※)した。この意味で、八菅山の休耕田環境の保全はきわめて重要である。
少なくとも、八菅山の稲作が将来にわたって行われるように、また水田面積が減少することのないように、何らかの配慮がなされることを強く望みたい。

(※)尾山耕地には、湿地性昆虫で県内の代表的レッドデータ種・モートンイトトンボ・コオイムシ・オグラヒラタゴミムシなど、また他ではほとんど確認できなかったシオヤトンボ・ハラビロトンボ・ケラ・ミイデラゴミムシなども生息している。この湿地環境の保全はきわめて重要である。


■資料A 
生態系保全について
 生物が互いに共存しつづける環境を保つためには、現在の状況と、日頃目につかない動植物まで含めた様子を細かく調べ、この地域で、どの生物たちがどう生き続けられるかを知る必要があります。こうした調査をもとに、それぞれの生物の種類ごとに、生息に必要な場所を守ったり、再び又は新しく生息できるようにしたり、という事を道筋だててすすめていきます。
 
生物多様性について
生物多様性条約は、特定の種などを保護するのではなく、地球上の全ての生物と生態系のタイプを保全することをうたった条約。(日本は‘93条約受諾)

◎生物多様性とは、様々な場所にすむすべての生物についてのちがい。(同じ種の中又、種ごとのちがい
及び、生態系のちがいが様々に有ること。)

日本は95年に遺伝子・生物種、生態系、それぞれに生物多様性を守るために、「生物多様性国家戦略」を策定。原生的自然地域だけでなく、都市、農村地域を含めた場での生物多様性保全のための施策が
示された。各省庁、地方自治体、国民、環境NGO、事業者の行動が必要とされている。


■資料B 
愛川町環境基本計画(2000年4月よりスタート)より抜粋

(1) 自然とふれあえるまち

私たちは自然界の一員として、自然生態系のなかで生活し、地球の自然の恩恵を受けて生きています。
そして、四季の変化に感動する自然との暮らしを長く続けてきました。しかしながら、近年、人工的な環境が広がり、子どもの成長や私たちの心身の健やかさなどに影響が出始めています。幸い本町にはまだ豊かな自然環境が西部地域を中心として町域全体に残り、多くの野生生物が生息しています。この環境を保全・創造していくことは、現在及び将来の町民が人間らしくいきいきと健康に暮らしていくために必要です。街角や身近な生活圏に四季の変化が感じられる自然があれば、身近な自然を愛し、他の生命を思いやる心が醸成され、本来の人間性が回復していきます。そして、地球に暮らしつづけるうえで自然の大切さが再認識されます。
こうしたことから、自然環境の保全や創造に一層配慮し、健全な生態系を育むまちづくりを進め、町民全てが自然の恵みを分かち合う、「自然とふれあえるまち」を目指します。

豊かな自然の維持、回復

  • 八菅山や中津川など稀少動植物生息域とその周辺の保全
  • 中津川、八菅山など自然観察拠点設置と町民参加の継続観察の実施 
新たな自然の創出
  • 開発に際しては、周縁部に環境緩衝帯を設置するなど生態系への配慮に努めながら、生物の生息域を創出していきます。また、公園などの生物生息機能を高めるとともに、開発跡地や遊休地、裸地の自然回復に努めます。
ふれあいの場の整備
  • 中津川の親水性向上や山地、里山での遊歩道の整備、自然系公園の増設等、自然とふれあうための基盤整備を進めます。
自然に親しむ心の醸成
  • 子どもの頃からの自然への親しみは、健康と豊かな情操を育みます。また自然はまたあらゆる世代にとっても潤いと安らぎの空間です。生活圏のなかに豊かで親しみやすい自然を配し、日常的にそれらとふれあう環境の創造と、自然と楽しむ心の教育・学習に努めます。


(2)暮らしやすいまち

生活様式と価値観が多様化するなかで、さわやかな空気や清らかな水、静けさなどは町民に「うるおい」と「ゆとり」を与えるとともに人にやさしいまちづくりの重要な要素になっています。しかしながら、自動車公害や水質の汚濁をはじめ、近隣騒音や悪臭などの都市、生活型公害は、本町においても近年顕在化しつつあります。特に、主要幹線道路における自動車公害問題は、大型車の通過交通に起因するところが大きく、本町だけの問題ではない広域的な問題となっています。一方で、本町には、中津川と深く関わってきた歴史・文化が今なおみられ、それ故古い落ちついた集落やまちなみを形成しているところもみられます。また、中津川の河川空間や水田・農地の存在が広々とした良好な風景を残しています。
 こうしたことから、自動車交通量の抑制と沿道環境の整備、水質汚濁の低減など公害対策や、ダイオキシン類対策など新しい問題への取り組みをはじめ、ごみの散乱防止や清掃活動の活性化、清潔で美しいまちなみや広々とした風景の保持、うるおいやゆとりの感じられる空間の創出、歴史と文化の継承や災害に強いまちづくりの推進など、安全で快適なまちづくりを進め、「暮らしやすいまち」を目指します。

★まちなみ景観の向上

  • 人と自然が共存する農山村部についても、その景観の保全に努めます。
★公共交通機関の整備

 自動車社会からの脱却を目指し、バス利用の促進や町内循環バスの利用促進など、公共交通機関の整備を図り、 効率的な運用を図ります。これに伴い、自動車交通量の抑制と道路交通の円滑化を進め、また交通体系の見直し をはじめ、環境負荷の少ない新しい公共交通機関の導入に努めます。

  • 通勤自動車の相乗りキャンペーンの実施
  • 愛川〜厚木・相模原市間の自動車交通量の抑制
  • 中津川など河川利用者のマイカーアクセス抑制対策の推進
  • 車の利用を控え、できるだけバスや自転車を利用し、または徒歩に切り替えること
★水辺環境の保全、整備
  • 水辺ビオトープとしての水田水系の復元、整備、活用(※ビオトープ:生物生息空間)
  •  水辺の親水性向上と水生生物の生息環境の保全・創出


■資料C 
環境影響評価法 (1999年6月施行)について

いったん失われた自然環境を取り戻すことは困難である。取り返しがつかない場合も多い。環境影響評価法(環境アセスメント法)は、環境への悪影響を未然に防止し、持続可能な社会をつくるための極めて重要な施策である。
  • 大きな開発を行う際、事前にその事業が環境にどの様な悪影響を与えるか、具体的に調査、予測、評価される環境要素は、大気・水・土壌・動物・植物、生態系・景観・人と自然とのふれあいの活動の場・廃棄物等
  • その内容を環境影響評価準備書として公表し、意見をきく。
  • 環境保全のための検討は、環境への悪影響を全くなくすか減らす事を優先する。 その上で代償の検討もある。保全対策は複数案の検討をする。
  • 環境影響評価方法書

  • ◎事業予定地が絶滅危機種の生息地にかかるなど重要な事をできる限り早い段階で明かにし、論点が絞られた予測評価を行い、環境配慮ができるようにする。
  • 調査に先立ってつくり、公表する。誰でも意見を提出できる。
  • 評価準備書

  • 調査を行った結果に基づいた保全対策を記し、公表する。誰でも意見提出できる。
  • 意見をふまえて修正すべきところは修正し、評価書をつくる。
※「評価」は地方自治体の環境基本計画などの環境目標像と比べて実施されることが要求される。


■資料D
町道・幣山下平線について

計画の経緯: 町の総合計画・都市マスタープラン(H8年)に位置付けられている。
内   容:
 
 
未着工部分・八菅橋から上流へ尾山の水田地帯を通り、約1.6kmの区間
完成予定2010年 事業費見込み・30数億円
目   的:
 
宮ケ瀬ダムへの観光客による自動車量の増加による渋滞、又、朝夕の渋滞の解消




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