HOW TO BUILD CAR MODEL
−カーモデル職人への道 −

[ 著者作品:タミヤ製 1/24 NISSAN R390−GT1 ]

( これを読めば誰でも簡単に楽しくカーモデルが作れる!!.....はずです。)

文字が多いけど、気にするな!きっと素晴らしいカーモデラーへの道が待っているはずだ!

 

1 はじめに
2 下地作り
3 ボディー塗装
4 シャーシ
5 ホイールとタイヤ
6 内装
7 研ぎ出し
8 墨入れ
9 組み立て
10 仕上げ
11 最後に


1 はじめに

つれづれなるままに、プラモを買い、心移りゆく、よしなし色を、そこはかとなく、塗り付ければ。

などと別に意味の無い文章から書き始めてしまった訳ですが、始めまして、”Heart Breaks”よしくんです。(分かる人にしか分からない名前だな ) 唐突ですが、最近のモデル雑誌ってのはあまり面白くないってゆうか、モデラー心をくすぐる記事が減ってるなぁ などと生意気なことを思ってしまう今日このごろ、思わずワープロに向かってしまった次第でございます。(あーあ、もはや支離滅裂だ!!)

とりあえず、今回はモデラーの人の記事では、当然オミットされてしまう部分を中心に、かなりカルティ(死語?)に、重箱の隅をつつきつつ、書き進めて行こうと思います。

別にここに書かれていることが、全て正しい訳ではなく(だいたい僕は一介の一般市民であってモデラーなどという身分の人では無いんで )僕はこういう風に作ってますってなノリのもので大層なものではありませんのでそのつもりで読んでやってください。

これを読んで一人でも作ってみようかなって思ってもらえれば幸いです。

しかし誰がこんなものを読むんでしゃう?(Rネタ?)

[ 著者原型製作 1/24 ロータス ヨーロッパ S2 完成見本 ]

 

(別に意味はないのですが、文字ばっかって言われたもので...)

2 下地作り

まず、箱を開けるところから始まる訳ですが、やっぱ、その車に対する想い入れがいちばん大事なんじゃないでしょうか?(ここはけっこうポイント!)
僕自身、何台か作ってきましたが、やっぱり想い入れのある車の方がいい出来になるもんですよ。
雑誌なんかの特集とか読んで気分を盛り上げてから作り始めることにしましょう。

さて、おもむろに説明書をむんずと取り出し、じーっくりと読むべし、読むべし、
読むべし!とは言っても、ここで読むのは、ただボディカラーに塗装するパーツを確認し、先に接着するパーツは接着してしまうためだけなのよ、これが。

例えば、ボンネットとフェンダーを別に塗装すると塗装の厚みが変わり、色調が変わってしまい、とーってもみっともない事になってしまう訳ですが、ミラーなんかは別に塗装してもたいせいに影響ないし、今回はエンジンに凝ろうかな、なんて考えている場合でも、とりあえずはボンネットを仮止めしておくなど、簡単に言えば同じ視線で見えるところは同じ色にしておくと言うことです(左右からしか見えない部品は多少色が違っていても人には分からない ?)

次にすることは、ボディを手にして目の高さで眺めて、いろんな発想をしてほくそ笑む。(そんなオタクな) ここがいちばん楽しいところなんだけど(いやいやマジで)、人に見られてしまうと、危ない奴だと思われてしまうので、出来るだけ真面目な顔をするようにしましょう。(ここは要注意!)

話を戻して、ここでチェックするところは、まずバリとヒケですが、最近のキットはバリらしいバリは無いですね。(古いキットでは、もう、そりゃ )
それでも、パーティングラインはどうしても残っているのでペーパーできれいにしてやりましょう。

この段階では、600番から 1000番を使いますが耐水ペーパーは水をつけると耐久力が3倍くらいになるので、めんどくさがらずに水をつけましょう。(目詰まりしないんで 。あたりまえだってば!)

ヒケの処理ですが、小さいものならば瞬着で埋められますが、瞬着も結構ヒケるのであまり大きいものには使えません。

それに下地のプラスチックと硬化後の瞬着では硬度が異なるので、ペーパーをかけた時に柔らかいプラばかり削れてしまい、瞬着の所だけがが盛り上がってしまうんですよね。(ペーパーの達人には関係ない話なんでしょうね)
大きいヒケの場合、瞬着をたらして、そこにバリを削ったときに出た、プラ粉をかき集めて盛り、更に瞬着を流し込み固めた後、ペーパーをかけてやりましょう。 こうすると、硬度は同じになるし、成型色は同じになるし、時間は速くなる、しかも安いと、いいことずくめなのであ〜る!

しかし、プラ粉が出なかったとき、う〜む、この場合はタバコの灰を使用。(色が黒いこと以外、特に問題はありません。状況打破であ〜る。)
地味な作業ですが、結構大事なんで慎重かつ大胆に!
(ほんとか?) 編注:ホント!

さて、次はすじ彫りに移るわけですが、最近T社のキットには無縁の話ですね。
すじ彫りが薄い場合、塗装で埋まってしまうのでここで掘り返してやりましょう。

H社から専用の工具が発売されていますが、僕は金属用のけがき棒を愛用しています。(なにせ150円位で金物屋で手に入るし鋼材用なので硬く、方向性が無いので曲線が引きやすくとっても使いやすい。)
それと成型段階ですじ彫りの周辺(専門用語では肩部という。)に盛り上がりが生じているので、ここにもペーパーをかけてやりましょう。

この段階では、それほど気にもならないんですが研ぎ出しの後、表面が波打っているのは、格好悪いものですよ。(せっかく研ぎ出しまでするんだから 、その後では修正不可能ですから、要注意!)

さて、ここまで来たら、サーフェイサーを吹いてやりますが、ここで注意することは、スプレー缶の温度でしょう。(コンプレッサーなんちゅう高価な物をお持ちの方には無関係ですね うらやましい??)

参考文献(MG誌、MA誌、HJ誌などなど)により、かなり違いがあるようですが(人肌とか、お風呂ぐらいのお湯で温めろとか、まぁ子供にミルクをやるわけではないのでそんなに神経質にはならなくていいんですけどね )僕はとりあえず沸騰したお湯に数十秒つけてやります。(なんたって早いッスから。) これを、手抜きしてはぜーったいだめですよ、これをすると、以下のような良いことがあるんですから。(ちなみに、僕の回りでは”沸騰缶”と呼んでいる。)

<1>缶の内圧が高くなって、細かい霧がふけ、むら無く塗れたうえに垂れにくい。
<2>焼き付け塗装みたいで塗装面が硬く、乾燥も速い。
(ほんとかなぁ?)
<3>乾燥が速い(15minから30min位で乾いてしまう)ので、ほこりが乗り難 く、焦って指紋をつけてしまう事もない。(けっこ、良くやるでしょ。)

うーむ、初心者が良くやりそうなミスばっかりですが、つまり、こうするとほとんどが防げてしまうわけです。 (”これはいいことを聞いたな”って思っている人いるでしょ! ”なにあたりまえのこといってんだ!”って人のが多かったりして、あはっ。)

しかし、いいことばかりではなく、塗料が勢いよく、だーっと出てしまうために塗料の減りが速い速い。(貧乏をこじらしている私にはとーってもつらいことなのです。トホホ )

さて、サーフェイサーが乾いたら、ほこりを1000番位で削ってやり(ほこりは付くもの!と考えましょう。)、すじ彫りに入り込んだサーフェイサーを削り出し、全体的に見て悪い所が無ければ下地の出来上がりとなるわけですが、悪いところが見つかれば、振り出しに戻る。(ご愁傷様です )ってな感じです。

まあ、ここで焦っても仕方ないのでじっくり腰を振って(”据えて”だってば!)
ガンバってください。

[ フジミ製 1/24 エンスージャストモデル ディノ246GT ]

( こういった局面の多い車をソリッドカラーに仕上る場合は特に下地が大切です。 )

3 ボディー塗装

さて、やっとボディー塗装に入るわけでありマウス??
(CMネタは風化が早いぞ。 by Tosaka)

まず、塗装に対しての基礎知識を一言二言 。
プラモデルがプラモデルっぽく見えてしまう(ほんとはプラモデルなのだから当たり前?)原因として、透過性があるわけです。
透過性とは必要以上に塗装面が透けることで、フェラーリレッドの透明感などとは明らかに異なり、おもちゃっぽく仕上がってしまう原因の1つです。(赤い成型色にいきなりレッドなんかを吹いてしまうとこうなる でしょ?)
実車の場合は金属板に塗装してあるわけで間違っても透けるわけないのですから、
それなりに光を遮るいろ(シルバーやグレーなど)を下地に吹いてやるわけなんですが、どんな色にでも必要というわけではなく、シルバーやブラックなど、もともと隠ぺい力の強い色を塗る場合や、サーフェイサーを厚吹きした場合などは必要なくなるわけです。(そんなに神経質になる必要はありませんけど、蛍光灯に透かして確認してくださいね。)

さて、本塗装に入る前に2、3ほこりに対する注意事項を。
(1)まず、塗装しようとする部屋を丹念にお掃除します。
  (私は丹念に雑巾掛けをしてから塗装をします。)
  掃除してすぐは、ほこりが舞っているので、一服してから始めませう。
(2)スプレー缶は温めておく。(必殺、沸騰缶!炸裂)
(3)塗装してから、すぐに箱をかぶせ、ほこりが乗るのを防ぐ。(箱の中がほこ っている場合は、ほこりまみれにな  るので注意!)
(4)ほこりが乗ったら良く乾かして、1500番で削り取り、うわ吹きする。

以上の注意事項を頭に入れて、いよいよ本塗装にはいるわけですが、これは色によって違ってきますので、色別に説明して行きましょう。

〔ホワイト〕最も気にしなければならない事は、やっぱりほこりでしょう。
具体的には、ホワイトサーフェイサー→ホワイト→クリアーとなるわけです が、ホワイトの研ぎ出しはクリアーが厚くなり過ぎると瀬戸物みたいな艶に なってしまうので注意!

 

 

〔イエロー〕最近流行の色ですが、イエローも隠ぺい力が弱いのでほこりには注意 が必要です。ホワイトサーフェイサー→ホワイト→イエロー→クリアーと吹 いていきます。
ホワイトとイエローは厚吹きすると、モールドが消えてしまうので色を乗せ るって感覚で塗ってください。
艶はクリアーにおまかせって感じ。

 

 

〔レッド〕レッドといえば、当然、フェラーリレッドになるわけですが、これは、  ピンクサーフェイサー→ピンク→フェラーリレッド(ブライトレッド)→ クリアー
 ホワイトサーフェイサー→ピンク→フェラーリレッド(ブライトレッド) →クリアー
 ホワイトサーフェイサー→イエロー→ブライトレッド(フェラーリレッド)
→クリアー
と、その車のイメージによって使い分けます。
レッドも同様にピンクやレッドを厚吹きすると、モールドが消えるし、血が 固まったような赤になってしまうのでご注意!
しかもレッドは同じように塗っても決して同じ様には色が出ません。
うーむ、奥が深くて××がある。

 

 

〔メタリック〕シルバーやガンメタ等はサーフェイサー→メタリック→クリアーで すが、微小なほこりが目立たない反面、大きなほこりのリペアがしんどいと いう難点もあります。 ほかの色と異なりほこりを削り取ってから、すぐクリアーを吹くとそこだけ 色が変わってしまうので薄く上吹きし、リペアーしましょう。
でも、メタリック系は隠ぺい力が強く、スケール感が出しやすいので結構お 勧めですよ。

 

 

〔ブラック〕ブラックやダーク色系も隠ぺい力が強く、ほこりも目立たないので、 便利ですが研ぎ出しを丁寧にしないと小さな傷が目立ってしまうので、結局 は同じことです。

 

あと、裏技としてダークブルー等の場合、缶ではどうしても明るいすぎる時には、 スモークをクリヤーの前に吹いて色を落としてやります。
まだらになりやすいので上級テクですけどね。(慣れれば、どんな色でも缶だけでいけます 言い切ってしまおう。)

F1などデカールを貼る場合は、当然クリアー塗装の前に貼ります。(誰でも知っ てるよ!)
クリアーの目安としてデカール無しの場合は2/3缶くらい、デカール有りの場合は1缶くらいでしょうか。(1/24スケール国産?)
慣れるまでは、ちょっと多めに吹いといた方が、あとあと安全です。

 

 

乾燥時間は、約1週間位でしょうか、ただし、デカールを貼る場合には、デカールのひび割れを防ぐために、デカールを貼る前に3、4日、デカールを貼ってから1週間、クリアーを吹いてから、さらに1週間がベストです。(F1は手間がかかるわけだ。)

ボディーを乾燥させている間に、シャーシを作っていくわけですが、おかげで私は1度に6台製作中などというパニック状態におちいってしまったのでありました。
ちゃん、ちゃん。

4 シャーシ

さて、一般車の場合、シャーシはセミグロスブラックとシルバー系で塗装すればいいわけで、完成すればほとんど見えませんし、特に気にする必要はありません。(わざわざ車を逆さにして飾る人は、もはや眼中にない。) 私の場合、無造作にランナーに残したまま(ほかの色に塗装するパーツは当然はずして。)セミグロスを吹いてやり、乾燥後、パーツをはずしタッチアップして組み上げます。
一般車の場合、シャーシ関係に関してはパーティングラインを残しているのです。
(手抜き!!)

シャーシ関係で問題は、サスペンション部分でここだけは組み上げる前に仮組をしてタイヤが4輪きちんと接地するようにしてやらないと、完成後にタイヤが3個しか接地していないとか、車体が斜めになっているとか、みっともない事になってしまいます。

後、ホイールが穴あきならブレーキ部分ぐらいはきちんと塗装してやりましょう。
ホイールの隙間から見えるシルバーのディスクや、ゴールドのキャリパーなんて結構!かっちょいい!(キャリパーに赤い”brembo”なんて見えると最高!)

一般車の場合とは異なり、F1なんかの場合はシャーシが結構見えてしまうので簡単には行きません。まず、パーツをランナーからはずし丁寧にパーティングラインを消してやります。(F1のシャーシは折れやすいので要注意。)
タバコの空き箱かなんかに、両面テープで固定してセミグロスを吹いてやります。

ランナーの棒状の部分(棒状なら何でもいい。)に両面テープを丸めた物を2本用意し、そこにパーツを固定してやるようにすると裏面に塗料が回り込まなくてきれいに仕上がりますよ。
ここでの、ポイントは先に表から吹かないで裏から吹くことで、とりあえず裏から吹いて、表に回り込んだ塗料をペーパーでさらってから、表を吹けばきれいに仕上がります。(見えるとこ重視!であーる。)
ウィングなんかも同じ方法で塗装して、組み立ててやります。

[ タミヤ製 1/20 Mclaren HONDA MP4/5B ]

( 見せるならとことん作り込んでやるのがモデラー魂ってものだ!)

 

 

5 ホイールとタイヤ

ホイールはたいていの場合、メッキされていますが、メッキではあんまりキラキラ過ぎてスケール感に欠けるので、M社製のジャーマンシルバーを吹いてやります。

技としては、実車のホイールが艶消しアルミの場合、サーフェイサーを遠吹きし、
表面に粒子をたたきつけ、乾燥後、シルバーを遠吹きしてつや消し風に仕上げます。
(なかなか良い艶になります。)

その後にエナメル塗料のスモークを溶剤で薄めたもので墨入れを行い、完成です。
墨入れに関しては、1つだけ、あんまり強く吹きすぎるとシルバーが剥げてしまうので注意!(編注:エナメル系を大量に塗るとプラスチックがもろくなりますのでほどほどに。)

(ホイールはメッキより塗装の方がボディとの一体感がでると思う。)

F1に関しては、シャーシと同じくセミグロスがほとんどですが、Ozホイール等の場合には、マスキングとなります。(そんなわけで私はOzが嫌い。)
最後に、完成したホイールをまじまじと見つめて、完成度の高い順番に、左前→右前→左後→右後の順で配置します。

これは、完成した車を眺めるとき、左斜め前からを一番よく見てしまうからで、日本は左側通行だからと聞きますが、外国の場合、逆かどうかは定かではない。
タイヤについては、バリくらいですが、F1の場合、PIRELLI の皮剥きや GOOD YEARの使用後は、 160番くらいで丁寧に削ってやり、GOOD YEARの新品タイヤはさすがにそのままって訳には行かない(最近のモデル雑誌ではそのまま使ってまったくみったくない。)ので1000番くらいでパーティングラインが多少残る程度に削って、好みでタグシールを貼ってやりましょう。
完成後に、乾燥中のボディの横に積んでおくと、胸にぐぐっとくるものがありますよ。(わけわからん。)

6 内装

さて、ここまでくると残っているのは、内装関係の部品くらいな物でしょうから、 どんどん進めていきましょう。
もともと内装なんて代物は、コンパチでもない限りほとんど見えなくなってしまう物ですから、そんなに気にするところではありません。

しかし、ダッシュボードとハンドルは、例外で完成後に結構見えたりする部分なので気合を入れてやって下さい。(結構、以外によく見えるんだな〜これが)

ここで、よく説明書にはフラットブラックが指定色になっていたりしがちなのですが、1人前のカーモデラーはそんな物にだまされてはいけません。

ここは、すかさず艶消しダークグレーを吹いてやり、一般人との違いを見せつけてやって下さい。(お決まり事!)
内装で最も気にしなければならない所は艶で、このポイントさえ押さえておけばそうそう失敗なんて事にはなりません。(お気楽。お気楽。)

[ 著者作 1/24 フルスクラッチ NISSAN パルサー GTI-R (N14型) ]

(すっごい頑張って内装を仕上げたけど、全然見えない作品の例)

さて、話が変わってコンパチの場合、もう、気合じゃ、気合じゃ!!びじっ!びしっ! っとなる訳です。 まず、シートのパーティングラインは完全に消し去り、サーフェイサーで仕上げた後、革シートの場合はセミグロスブラック、布シートの場合は艶消しダークグレーで決まり! です。
他の色に塗る場合も艶にだけは、くれぐれも注意しながら、サーフェイサーを用いた艶のコントロールを行ってやりましょう。(ホイールの章参照)

次に、当然のように、M社製のシートベルトキットを取り出し、取り付けてやるのは、もはや常識、当然の当たり前なのでありました。(ちゃん!ちゃん!)
っとまあ、そんな感じで完成してしまうわけですが、ここで小技を1つ、インパネをウッドにする方法。(ドン!ドン!ドン!パフ!パフ!パフ!)

まず、ウッド調にしたい部分にアクリル系のベージュを塗ってやり、さらに濃いベージュで木目を入れてやります。
その上にエナメル系のクリアーオレンジとクリアーグレーを混ぜた物をそれらしくベタ塗りしてやれば、ほら、ウッドパネルの出来上がり。(最近発売されたウッドデカールより、よっぽどリアルでしょ?)
ちなみに私は、これでユーノスのインパネをりっぱにウッドにしてやりました。

7 研ぎ出し

さて、いよいよカーモデルの真髄、研ぎ出しに入ります。
慎重に作業を進めて行かないと、これで出来不出来が決まってしまうと言っても華厳の滝では有馬線???(緊張感はどこ??)

さあ、気を取り直して、まず、2000番のペーパーで、ガリガリとこすりましょう。
悲しくなるくらい無残な姿になっても大丈夫です。(たぶん おいおい!) ただし、角や、モールドの所は注意しないと、下地が出てきて、また塗装からやり直しになってしまいます。(もっとクリアーを厚く吹いておけば なんて事にならないように慎重に!)

塗装面の艶が残らず取れて、とっても悲しい姿になってしまったら、おもむろにピカール(超有名金属磨きのアレ)を取り出し、研磨!研磨!

ただし、力を入れ過ぎないように、あくまで優しく。(始めから力を入れ過ぎると、研磨傷が付いてしまいますから注意!)

根気よく磨いてやるとピカールのみで”キュッ!キュッ!”といい音がするようになるので、そしたら、とりあえず蛍光灯でもつけて、光にかざし、キラキラのボディに陶酔して下さい。(これを肴にビールでも飲むと最高ですよ。)

しかし、真のカーモデラーとしては、ここでやめる訳にはいかず、さらに仕上げ研磨をしてやります。(まさに研磨猿)

ここでは、私はW社の”マディカル1”を愛用しておりますが、T社のコンパウンドやH社の実車用のものも、なかなかであ〜るという噂も、ちらほら聞こえて来ますので自分でいろいろ試してみて下さい。

さて、さらにピカピカになったら、とりあえず蛍光灯をつけて、光にかざし、さらに陶酔してしまいましょう。(作業が全然進行しない?)

最後に、シュアラスターマスター(すっごく高価なワックス)を塗り込んでやります。(実車同様、小さい円を描く要領で ほとんどリカちゃん)

これは、まさにモデラーの宿命とでも言いましょうか、悲しいこだわりなのであります。
さてさて、一応これで完成となるわけですが、ここでまた、蛍光灯をつけて、光にかざし、つやつやボディでイッちゃってくださいませ。(あ〜あっ)

たいてい、この作業だけで、一晩は費やしてしまうことになる(陶酔のしすぎ?)
でしょうが、あくまで優しくってところがポイント中のポイントです。
あっと、忘れてましたが、窓枠のモールやウレタンバンパー等は、この後で塗装してやりましょう。

(がんばって研ぎ出ししたタミヤ製のR390GT1)

8 墨入れ

墨入れとはプラモのスジ堀りにブラックを入れて、より実車らしくするデフォルメの1つ(難しく言うとスケールによる光線の入り込み過ぎを塗装で補正してやる手法)で、これをやらないと、とってもおもちゃっぽくなってしまいます。
これは簡単で、薄めたエナメル系フラットブラックをスジ掘りに流し込み、乾いてからはみ出たところを溶剤を染み込ませたティッシュで拭き取ってやるだけです。

始めに、ちゃんとスジ掘りさえしておけば、楽勝であ〜る。
ただし、下地の色によって、墨入れの色は変えた方がいいでしょう。
下地の色調に対して、少し暗い色ってのが目安です。(白→グレー、赤→ブラウン ets.)

9 組み立て

さあ、部品の塗装もほぼ終わったら、いよいよ、組み立てになる訳ですが、こんなことは小学生でも、出来るくらいの物ですから、とやかくは言いません。

接着剤がはみでた〜とか、瞬着使ったら白くなった〜とか、うまく組み上がらないよ〜なんて、モデラーの風上にも置けないような悪行をするヤツは、プラモを作る資格はありません。(言い切ってしまった。)

とは言っても、せっかくここまで作ったんですから、とりあえず対策としては、まず、”最少量の接着剤で接着する。”(接着剤用の筆先を細く加工してやるくらいの気持ち)、そして ”白くならない瞬着を使う。”(私はロックタイトorエポキシ系、2分硬化を愛用:ただし高価なので使用箇所を選んで) そして、”始めにパーツのすり合わせ”を充分しとく(H社の精密ヤスリセットはとても使いやすくお気に入り)って感じでしょうか。

基本的に、接着は接着面さえ充分確保してやれば、はがれたり、くっつかなかったりしない物なのです。(忘れがちですが基本中の基本!)

10 仕上げ

”やっと完成だ!”と思ったらなんか変じゃないですか? そうです、ウィンカーやライト等の小物類が残っているじゃあ〜りませんか。

でも、ここまで来たら、もう勝ったも同然(?)、余裕で説明して行きましょう。

まず、ライトやフォグなんかは、説明書でシルバー塗装って書いてある部分に、メタルック(私はG社のを愛用しているが絶版)を丁寧に貼り、プロジェクターの場合には、レンズ部にクリアーブルーとクリアーイエローでそれらしく塗装しましょう。(なかなかいい感じ!)

さらに、接着面となるところに、スモークを塗ってやると、取り付けたときに、プラパーツの厚みが消えてうれしいです。(スケール感重視!!)

ちなみに、古い車で窓枠が、メッキモールも場合にもメタルックを貼ってやり、さらに、ピカールで磨いて艶を出してやるとよいでしょう。

次に、ウィンカーやリヤコンビなんかには、表からクリアーオレンジ、クリアーレッドで塗装し、仕上げます。(スモークレンズの場合は、表にスモーク、裏にレッドとオレンジが常識!) これらや、ウィンドウなんかの接着には、迷う事なくロックタイトorエポキシ系等を使用しましょう。(間違えても見えるところに接着剤がはみ出さないように!)
仕上げに、ナンバープレートには、デカールを貼った後、エナメル系のクリアーを塗ってやるとか、ミラー面にもメタルックを貼ってやるとか、気の済むまでいじくってやれば、とってもきれいなカーモデルが出来上がるはずなのですが??
おっと、仕上げにもう一回、ワックスをかけるのをお忘れなく。

(モールはメタルックと塗装で仕上げてやりましょう!)

 

11 最後に

はたして、出来上がったのでしょうか、出来上がらなくっても、私には一切責任は御座いませんので悪しからず。
まあ、楽しんで作ってもらえれば、基本的には何でもいいようなものですが(この手引きの存在価値が ガラガラッ!)、考えるより、手を動かした方が、よっぽど簡単で、おもしろいし、早く上達するものです。

始めにも書きましたが、これが全て正解という訳ではないので、自分なりの方法や、グッズを発見したら、私にも教えて下さい。

これだけ御託を知っていれば、あなたはもう、一端のカーモデラーです。
早速、模型屋に走って行って下さい、健闘を期待しております。

どこかの怪しげな模型屋で、怪しげにショーウィンドーを見つめている男を、見つけたら声をかけてみて下さい、それは私かも知れません。

 

 

 

《編集後記》
本書は”Herat Beats”のよしくんことTOYA氏が1990年頃に、地方のとある模型店の会報に連載していた”HOW TO BUILD CAR MODEL”を再編集したものです。

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I−LB−3902−N5


HOW TO BUILD CAR MODEL



 [著者近影]

 

1990年 ?月 ?日 第一刷発行 (検印廃止) たぶん
1998年11月28日 第二刷発行 (検印廃止)

著者 TOYA
編集人 小倉 文江
発行人 旅風
発行所 STUDIO LA
MODEL&PROP.MAKING