TOYAさんの

「NISSAN パルサーGTI−R」をフルスクラッチ!

...えっ!それって無謀なのでは??の巻


[ これはホンモノのGTI−R(自家用)の写真! ]

(全てが↑から始まったと言っても過言ではありません)

・なんでフルスクラッチなんかするっすか?の巻

 今回のお題は1/24フルスクラッチの「NISSAN パルサーGTI−R」っす!
 そもそも、この車って、なんでどこのメーカーもキット化しなかったのでしょうね?
 まぁ、あの頃は今みたいにWRCの車がどんどんキット化されていく様な状況ではなかったし、
 たしかにワークス活動の期間も短かったし、大した成績も残せなかったけど、
 ラリーの日産がR32GT−Rと並んで社運をかけて送り出した最後のラリーカーだし、
 プライベーターで優勝したことだってあったのに!!
 当時、タミヤ他3メーカーが競い合ってキット化したR32GT−Rに対し、
 N14GTI−Rがまったくキット化されていないって事はないんじゃない?
 なにせ、ノーマルのN14パルサーですらキット化されていないんすから。
 それでも、「自分の乗ってる車の模型が欲しい!」って人はいるもんで、
 欲しいって言われたら、フルスクラッチしかないじゃないっすか??
 ってな訳で、フルスクラッチする破目に...
 (ちなみに、どうしても欲しい!って言った人はうちのかみさんです。)

・どうやって作って行くのか?考えねば!の巻

 私の場合、軽い気持ちで始めたセミスクラッチが
 どんどん深みにはまっていくってのがいつものパターンなのですが、
 今回ばっかりは、そうも行きそうにない...
 悩んだあげくに、行きつけのプラモ屋に行って、
 とりあえず芯にくらいは出来そうなキットを探してみました。
 (無かったらバルサ材でも買って帰ろうとか思っていたのですが)
 とりあえず、タミヤのカルソニックプリメーラを発見!!
   
  [ タミヤ製1/24カルソニックプリメーラJTCC仕様 ]
 顔がそっくりじゃ〜ん!これは使えるぜ!って事でとりあえずGET!
 でも、プリメーラってセダンだし4ドアだし...って思っていたら、
 フジミのゴルフを発見!!
   
   [ フジミ製 1/24 フォルクスワーゲン ゴルフ ]
 お尻がそっくりじゃん!これでパルサーになっちゃうじゃん!!簡単にできちゃうじゃ〜ん!
 やっぱ普段のおこないが良いからかな〜、もうパルサー出来たも同然じゃん!!っと
 勝ち誇って帰宅の途に付いたのでありました。
 (賢明な読者の方はお気づきでしょうが、当然こんなのではパルサーにはなりません)

・資料が無くっちゃ始まんないっす!の巻

 「GTI−R」の資料なんて、どうせいっぱいあるんでしょ...
 なんて、思っていたら、意外に無いのね。
 使える資料って...ぐすっ!
 しかたなく、当時のカタログを見てみたら小さいながらも3面図を発見!
 とりあえず、拡大コピーで1/24スケールにしてっと、これを設計図にして製作を開始!
   
       (当時、使った資料って本当にこれだけっす!)

・楽勝モード?で製作開始っす!の巻 

 悩んでいても、始まらないので,
 早速、プリメーラとゴルフのボディパーツを適当な所で切断してから、接着!!
 これだけでも、随分、パルサーっぽくなる筈だったのですが、
 実際にやってみると、ただのプリメーラバンだった...がっかり!
 (プリメーラにゴルフのお尻をくっつけただけなので、当然といえば当然)
 さっきまで、見えかけていた神の光が遠ざかっていってしまったのでありました。
 (ちゃん!ちゃん!)
 とはいっても、ここまで来て、やめる訳にも行かず、カタログとにらめっこしながら、
 形状を修正していきます。
 できるだけ、似ているキットを芯にしたので、簡単かと思いきや、
 似ているだけに、キットの形状に引っ張られていつまでたってもプリメーラバン!
 それでも何とか満足できる形状になるまで、がんばってみました。
 細かい所を言い出すときりが無いのですが、
 フロントバンパーのインテークはプラ板の箱組みを仕込んでから形状を出してあります。
 ドアの取っ手は形状的に近いオデッセイから移植してやると楽出来ます。
 (オデッセイがキットがあるのにGTI−Rが無いなんて...とか思ったら負けそうです)
 ボンネット上のバルジはとりあえず、プラ板の積層から一回り小さ目に形状出しを行ない、
 ヒートプレスした物から作っておきました。
 リヤウイングは3面図からプラ板を削り出し、ポリパテを盛った後で、
 メンタムを塗ったボディにぺとっ....しばらくしてから剥がしたもの芯にして形状出し!
 (簡単そうに書いていますが、初心者が真似すると大変な事になりますよ。)
 何度も、パテを盛っては削り、盛っては削りを繰り返していくうちに、
 ボディはプラとパテと瞬着とサフの固まりと化して行くのですが、
 そんなシロモノでは満足にスジ彫りも出来ないので、ここらで1次原型としておいて
 細かい修正は複製品で行なう方が効率的ってものでしょう。
 って事で、とりあえずシリコンに沈めて、リキャスト!
 これで、材質を均一なキャストにしてやる訳です。
 

・原型を完成させるっす!の巻

 1次原型をリキャストした物に更にモールドを追加して行きます。
 細かい部分をちまちまと手を入れてやれば、なんとかGTI−Rのボディの完成となる訳ですが、
 今回は販売を考えておりましたので、2次原型を再度、型取りしておきました。
 内装関係は芯にするって訳にもいかなそうだったので、適当なパーツやプラ板にパテ盛りして、
 じゃんじゃん形状変更してやります。
   
 ここらへんってどうやってって考えるより手を動かすしか無いので、
 教えてくれっていわれても、教えようが無いですね。

・完成品を作るっす!

 なんだかんだとやっている内にパーツがそろってきましたので、
 完成品(展示品)でも作ることにします。
 
 足りない内装パーツはジャンクパーツから流用します。
 (とは言っても、長い長い道のりでした...ここまで1年以上かかっています。)
 ここで、不足している部品といえば、まず、クリアーパーツ!
 窓ガラスとかライトのレンズとかって???
 どうしましょう...っと途方に暮れていても仕方が無いので、なんとかしましょう!
 方法はいくつか考えられたのですが、
 今回は一回り大きい流用パーツの形状を変更して対応してみました。
 フロントのガラスとライトのパーツはプリメーラのキットのパーツを
 リヤのガラスとコンビランプのパーツはオデッセイのパーツを
 それぞれ、GTI−Rのボディに合わせてヤスリで形状変更し、(当然、不透明になりますが)
 その後、ペーパーとコンパウンドで透明に研ぎ出してやりました。
 カーモデラーとしては、ヒートプレスより研ぎ出しに慣れている事と
 レンズ裏側のモールドを流用したかったもんで...
 あと、足りないのがデカール!
 鼻先のパルサーマークとリアのGTI−Rのエンブレムなのですが、
 これは、写真をスキャナーで読み取り、クリアーデカールにプリントアウトした物を
 使っています。
 
 とはいっても、高価なパソコンが必要な訳ではなく、昔のワープロで十分可能です。
 (ワープロって最近、見なくなってきましたが...)
 内装についてもハンドルとかドリンクホルダーとかカーナビとかを実車同様に
 再現してみましたが、リヤのスモークのおかげで完成後はほとんど見えません!
           [ 内装に趣味に関してはかみさん仕様なので... ]
 あと、シャシーのパーツはフジミのゴルフのパーツを強引に流用してやって、
 ホイールを自家用車と合わせる為にラリー用セリカから流用してやれば、
 あとは、普通のプラモデルと同様に仕上げてやる事ができるはずです。

・なんとか完成っす!の巻
 かくして、2年近い製作期間と無数のパーツ取りキットを費やしてやっと完成となった訳ですが、
 はっきり言って疲れました...(お金も随分と掛かりました。)
・なんとか出来ました”フルスクラッチGTI−R”の完成品!
 
・ちなみに横から見るとこんな感じっす!
 
・後ろから見るとこんな感じ!
 
 っと、まあ、なんとかGTI−Rに見える物になって本当によかったです。
 途中で何度も止めたくなりましたよ...本気で!

・あとがきっす!
 っという訳で、今回のは、気軽にフルスクラッチなんて初めてしまうと大変な事になってしまうという良い例なので
 賢明なモデラーの方はくれぐれも真似しようなんて思わない方が身の為だと思いますよ。
 とかいって、この後、すぐに「ロータスヨーロッパS2なんて簡単じゃ〜ん!」とか言って
 またもや、出口の見えないトンネルに入り込んでしまう私なのでありました。
 (TOYAさんの楽天的性格は死んでも直らないかも...)