TOYAさんの板さんのまかない vol.1

<LANCIA STRATOS 仮組み編>


(今回のお題:フジミ製 1/24 ランチア ストラトス EnthusiastModel)


< 目 次 >

「板さんのまかない」について

 新コーナー「板さんのまかない」の説明(著者の魂の叫びを聞いてくれ!)...文字多し!

今回の素材について

 今回取り上げたキットの説明(エンスーキットが何たる物か!熱く語るぜ!)...文字多し!

TOYAさんのもくろみ

 今回、どの様にこのキットを仕上げていくか考えるの巻き...文字多し!

TOYAさんの製作日記

 製作途中の写真がもりだくさん!見る価値あり!
  ・想像しながらほくそえむの巻
     今回のディティールアップ箇所の紹介...写真あり!
  ・がんばって、手を動かすの巻
     パーツ毎にディティールアップ方法を紹介、TOYAさんの必殺テク初披露!...絶対お薦め!
  ・仮組みしながら、ほくそ笑むの巻
     部位毎に仮組みし更にディティールアップ!...写真あり!

次回の予告

 別にここだけ読んでも面白くありません。あしからず

 


「板さんのまかない」について
新しく「板さんのまかない」をスタートするにあたってどういうコーナーなのかを、
最初に説明させて戴きたいと思いますが...
「板さんのお仕事」は大衆食堂のモデラーとして造っている作品の製作記事であり、
「板さんのまかない」は単純に自分が造りたくて造っている物の製作記事な訳です。
ほとんど一緒じゃんとか思われると思うのでその辺のうんちくを語ってみると、
今回、「まかない」を執筆(それほどの物でもないけど)するにあたって
私は言いたい(また、攻撃的な話か?)!!
最近の模型雑誌って(こればっかりな気がする)...初心者にやさしすぎません?
たとえばキャスト、モーターツール、高価なグレードアップパーツ等って
あって無いもの的に扱われてるじゃないですか。(特にカーモデル!)
全国誌ってことを考えると決して悪いことじゃないのは理解できるんだけど。
(みんなが手に入れられる物ばかりじゃないからね!)
でも使えばそれなりの効果がある以上やっぱり紹介したいって思うでしょ!
高いお金を払って買った人が使い方が分からないんじゃ、やっぱ納得できないじゃない!
今回はそういう良い物を造るにはある程度、お金を惜しまないっていう
大人の模型造り的スタンスで造った作例を書いて行きたいと思っておるのですよ。
(やっぱ邪道でしょうか?)
まあ、納得できる人だけでも読んで戴けると嬉しいのですが...
相変わらず字ばっかりのHPだけど、お付き合いくださいね。

 

あと、今回、写真を撮るにあたって、快くデジカメを貸してくれた繁ちゃん!ありがとね!
(繁ちゃんは一部上場企業に勤務しているとってもかっこいい友人なのさ!...もち独身!!)

 


今回の素材(キット)について」 (フジミ製 1/24 ランチア ストラトス)
このキットは久しぶりにフジミが発売したエンスージャストキットだ!
最近の若い衆には馴染みが薄いかもしれないけど、その昔、フジミが
「消費者の理解を超える程の情熱で作り上げた上級者向けカーモデルキットシリーズ!」こそ
エンスージャストキットなのであります。
いまだにポルシェのピストンをパーツ化した必然性ってのは私でも理解できない。
でも、モーターライズ全盛の時代に上級者向け完全無欠なディスプレイキットをシリーズ化していった
フジミの志しの高さってのは、今、考えても偉大だと思いますよ。
それが、10年ぶり位(正確には分かりませんが)に復活したのですから、
当時の記憶を持つ人達が胸を熱くするのは当然と言えば当然なのであります。
(幼少時代に上手に作れなかったことに対するリベンジ的意味が強いのかもね)

TOYAさんのもくろみ」 (どういった風につくるか考える)

今回、このストラトスをどの様に仕上げて行こうか?
一番最初に思い付いたのがスーパーカーブーム(年がばれるぜ!)の頃、写真で見た
「前後のフェンダーを大きく開けたメンテナンスモード」だ!
ストラトスとかミウラってやっぱこれでしょう!って位にかっこ良いのだ!
っという訳で今回はこれで決まり!
でも、実はエンジンルームを作るにあたり、以前から考えていた構想があったのです。
どこのメーカーでもそうなんだけど、エンジンとかがパーツ化されているディスプレイキットって言ってても、
フレームやシャーシが全然再現されていない!!
まるで、主役だけ上手くてバックが全然だめなディオラマでも見ているみたいで...
そこで、今回はエンジンだけに留まらず、エンジンルーム全体の再現に重点を置いて、
作業を進めてみたいと思っております。
どう仕上がって行くかを、今後のこのコーナーで連載させて頂きたいと思っておりますので、
末永くお付き合いください。

TOYAさんの製作日記

想像しながらほくそえむの巻

まず、キットを仮組みしてみてディテールアップポイントを絞って行くことにします。
@ 前後カウルを別パーツにして、開閉可能にする。
[真鍮線でヒンジを作って開閉可能とした。すり合わせは十分に!]

 

A 当然フロントフェンダーの内部を再現する。(今回のメインの一つ)
 ・予備タイヤ周辺のフレームを再現する。
 ・ラジエター周辺をディールアップ(冷却ファンも再現する)
 ・サスペンション部(特にスプリング)をディティールアップする。
[フレームはプラ板とパテで作成、スプリングは金属製の物に交換した。]
[ラジエターもディティールアップしたけど見えないね。]

 

B エンジンルーム内をディティールアップする。(見えるところ重視!)
 ・エアクリーナーボックスを使わずにキャブレター剥き出しにする。
 ・ガソリンタンクを作り直す。
 ・石跳ねカバーを再現する。
[ファンネルはアルミ製のディティールアップパーツに交換!効果バツグンっす!]
[スプリングも金属製に交換]
[タンクはほとんどプラ板で作り直してみました]

 

C その他、ティティールが甘い部分を修正する。
 ・詳細は下記製作記事を参照してね。

 


がんばって、手を動かすの巻

以下、パーツ別にディティールアップの方法をご紹介して行きましょう。

 

< ボディパーツのデティールアップ >

前部のカウルを開閉する為、切り離してやりますが、
今回はデザインナイフでちびちびと切り離してやりました。
後の合わせ目の修正も楽なんで...
(パーツを2個使うのであれば、レーザーソーでガシガシ削っても可です。)

・フロントカウルとキャノピー間のスジ彫りを根気よく、デザインナイフで切り離す。
 (あせらずに何度も何度もナイフを走らすと、そのうち切り離せます。)
・実車にもあるけど、前後カウルの位置決めをし易くする為、
 キャノピーパーツの前後に0.5mmのプラ板で縁を付けておく。
・フロントカウルの裏にも、フレームのヒンジ部と位置を合わせてヒンジを設けて
 0.8mmの穴を開けておく。

< フレームパーツのデティールアップ >

フレームパーツはフロント部が全く再現されていないので、再現してやります。
(ってひとくちに言ってもかなり大変ですね...出来なくは無いけどって感じ?)

・フロントのフレーム間が広すぎるので、一度カッターで根気強く切り離してから、
 幅を詰めて再接着する。(幅:32mm←38mm)
・予備タイヤの周辺のシャーシー部分は資料を参考にプラ板とポリパテで製作。
・予備タイヤをゴムタイヤに変更する為、取付け部をプラ棒で新設。
・フロントカウル開閉用のヒンジ部に0.8mmの穴をピンバイスで開けておく。

< ラジエターパーツのデティールアップ >

ラジエターパーツは裏側があっさりしすぎているので、ここはエンスーキットに
ふさわしくディティールアップしてやりましょう。

・冷却ファンを不使用パーツのE17を流用して再現してやる。
 実車は5枚フィンの物が多い様ですが、E17を流用した方が、
 精神衛生上良いのでは無いでしょうか?(やりたい人は止めませんが)
・ファンカバーの取付け部も不使用パーツのC13が流用できます。
 やや大きい様なので少し削って使います。
(このキットはディーノ用の不使用パーツがいっぱい入っているのでお得!?)

< フロントサスパーツのデティールアップ >

フロントサスパーツはスプリングがお団子状態で巻数も少ない様に感じましたので、
ジャンクパーツ等を使ってディティールアップしてやりましょう!
手間は掛かるけど、効果は抜群です。
・キットのスプリング部分は切飛ばして、金属製のスプリングに変更する。
 (スプリングはボールペンをばらしたら出てきたヤツです)
・サスの上部はジャンクパーツの中から、タミヤR34GT-Rのドライブシャフトパーツの
 ブーツ部分を使用してみた。(いい感じの角度が付いていたので)
・ショックアブ部分はφ2.0のプラ棒にピンバイスでφ1.1の穴を開けておいて、
 φ1.1の真鍮パイプを差し込んで再現している。

< エンジンパーツのデティールアップ >

エンジンパーツはさすがにエンスージャストキット!
50を超えるパーツ数は現在の目からみると異常とも思えるほどです。
ただし、今回はエアクリーナーボックスじゃ無く、キャブ丸見えにしてやるので、
ややモールドの甘いキャブパーツを中心にディティールアップしてやる。
・キャブパーツはキットの基部のみ、切断して使用、キャブ本体は
 タミヤのロータス7から流用(2台分=4個)した。
 ただし、片面にしかモールドがないので、1個のパーツから
 モールドだけを削り取りそれらしく接着してやった。
(難しそうなことを言っているけど、ヤスリでゆっくりと
 削ってやれば、モールドだけ取れるのです。(今回多用しているテクです。)
・ファンネルはキットに付属していないので、さかつうのディティールアップパーツを
 使って再現。(4個入りだったので2セット使用...前に買ってあった物です)
 手持ちのパーツは長さがちょっと長かったので、リューターにくわえて
 エッチングソーで切断!(詳しくはタイヤの章でね!)

< ガソリンタンクパーツのデティールアップ >

ガソリンパーツはモールドと言える様な物はほとんどないし、資料とも
かなり違う様なので完全に作り直してしまいました。
(キットのパーツを改造しても出来るけど...)
・カウル等との干渉を確認しながら大きさを決めてやりましょう。
 前後方向に約4mm位延長してあります。
 (他は結局、キットとほとんど一緒の寸法になりました。トホホ)
・実車では左右をはめ合せて作られている様な帯状の物が付いていたので、
 0.3mm厚のプラ板を1.3mm位の帯びにして巻きつけてみました。
・フレームとの固定用のステーを不使用のC13パーツを使って再現してやり、
 給油口のガイドは熱したプラ板にφ2のプラ棒を押し当てた物から削って作りました。
 この後に給油口をリヤカウルとの位置関係に気を付けながら接着してやります。

< リヤサスパーツのデティールアップ >

リヤサスペンションもリヤカウル開閉時によく見えるので、フロントでやったのと同じ細工をします。
・金属スプリング部分はフロントサスより若干太め。
 (バラしたボールペンに入っていたスプリングの太さが違っていただけなのさ。)
・詳細はフロントサスの章を参照。

< タイヤパーツのデティールアップ >

タイヤについても以前から気になっていた事がありました。
ホイール裏側の肉厚が厚すぎる。(薄いキットって見たこと無い)
ってことで裏から見てもかっこいいタイヤにしてやります。
・まず、ホイールパーツを2セット用意します。
 (今回は予備タイヤ含めて3セット使っています。...おっとな〜!)
 キットのホイールを半分に切断するのですが、素の前にノギスを6mmに固定しておいて、
 あたりを付けておきます。
 ホイールに固定用のゴムパーツを挿入した後、爪楊枝をくわえたリューターに取付け
 エッチングソーを使ってゆっくり切り離してやりましょう。
・半分の厚さのホイールが8個できたら、そのうちの4個のディスク部分を
 リューターで削り落としてやった後、精密やすりで仕上げておきます。
・塗装が落ちた所を、ガンダムマーカーのゴールドでタッチアップしてから、
 表と裏からタイヤに挿入し、接着!!...完成!
 (荒業だけど、効果大でしょ!...やりすぎ?)

< ダッシュボードパーツのデティールアップ >

ダッシュボードパーツは噴出し口のモールドが甘い。
不使用パーツのD15の方がはるかにシャープなモールドだったので、移植してみます。
・D15の噴出し口の周辺をニッパーで切った後、裏側からヤスリをかけていきます。
 斜めにならない様にゆっくり様子を見ながら削っていきます。
 そこそこ薄くなったら耐水ペーパー#400に切り替えて最終的にモールドだけ削り取ります。
・B11は噴出し口のモールドを彫刻刃かリューターで削ってから、再接着!...移植完了!
(難かしそうだけど、ゆっくりやれば絶対できる!...と思う?)

仮組みしながら、ほくそ笑むの巻

 

これまでにディテールアップしてきたパーツを仮組みしながら、

干渉や更にディテールアップする箇所を探してやります。

 

< エンジン周辺の仮組み >

エンジン周辺のパーツを仮組みしてやります。
・資料ではタンクに石跳ねによる破損防止のカバーが付いているので、
 0.5mmのプラ板をお湯に漬けて柔らかくしてからタンクに押し当てゴムっぽさを表現!
・マフラーのタイコ部分は裏側がまる空きなのでパテで塞いでおきます。
・タイコの上部のフレームがリヤカウル開閉用のヒンジが付く所の様なので、
 φ0.5の穴を開けてあります。(φ0.8にしたかったけど肉厚が薄くって...)

< フロントカウル内の仮組み >

フロントカウル内のパーツを仮組みしてやります。
・タイヤは当初の予定通りゴム製の物に交換してあります。
 実車では下向きに固定してある場合もある様ですが、ここでは模型映えを
 優先して上むきに固定してみました。
・仮組みをしていると、どうやら車高が若干高めの様なので、この時点で
 前後共に1oのローダウン化をしてみました。
 (前後サスのスプリングを文字通り0.5巻きカットしました。)
・フロントカウルの位置決めピンもこの時点で付けてあります。
 フロントカウルを仮組みし、テープ等で固定してからカウル、フレームを一緒にピンバイスで
 穴をあけてやれば、位置がずれる事もありません。

< 前後カウルの仮組み >

前後カウルのパーツを仮組みしてやります。
・この時、キャノピーとフレームが上手に位置決めできないので、フレームの裏の
 どこでもいいので位置決め出来る様にブロックを接着しておきましょう。
・リヤカウルの位置決めピンはフロントカウルの時と同じ要領で作ってやります。

< ボディパーツの仮組み >

ボディパーツを仮組みします。
・フロント部のスリットは7mm幅に切った#400のペーパーでバリを取ってやります。
・前後カウルとキャノピーの合わせ目はスジ彫りと同じ幅になる様に、十分に仮組みと
 すりあわせを行ってやりましょう!
(今回は比較的上手く出来たと思っておりますが...)

次回の予告

っという訳で今回はここまでです。
ここまで付き合ってくれた人がいたのかと思うと涙が出そうですが。
机の上にはもう塗装の終わったエンジン部分があり、フレーム関係にもサーフェイサーを吹いて
あったりするのです。
まぁ、それについては次回「板さんのまかない」vol.2 塗装、組み立て編にて
ご紹介する予定にしておりますので、おたのしみに!
あと、本文中で「よく分からなかった!」とか、「もっと詳しく知りたい!」とかって
思った所があった人は大食HPのゲストブック欄に書いておいてください。
なんとか回答しますので...それでは!!