やっと更新!!
TOYAさんの板さんのまかない vol.2
<LANCIA STRATOS (シャシーだけ)塗装、組み立て編>
【 今回もお題は フジミ製 1/24 ランチア ストラトス EnthusiastModel 】
( いったい、いつになったら次のお題に移れるのだろうか?! )
< 目 次 >
今回も途中写真がいっぱい!見る価値ありっす!...写真あり!
・とりあえずエンジンを組み立ててみるの巻 エンジンの塗装と組み立て!...写真あり!
・フロント廻りをディティールアップの巻 反則と言われながらもさらに手を入れる!...難易度高し!
・内装も塗装してやる!の巻 内装とダッシュボードを仕上る!...お手軽!
・サスの部品もさらにディティールアップしてやる!の巻 サス部品にも更に手を入れる...効果大!
・いよいよ、はりきってエンジンをパイピングするっす!の巻 TOYAさんのパイピングテクを見てくれ!...写真あり!
・今度はフロント廻りをパイピングするっす!の巻 もうどうにも止まらないっす!...写真あり!
・最後にリヤをパイピングするっす!の巻 いいかげんにしろ!って感っす!...写真あり!
・完成したシャシーパーツを確認するの巻 ディテールアップポイントも紹介しているぞ!...おすすめ!
・ボディをかぶせて確認するの巻 やっとここまで組み上がりました!...写真あり!
・参考資料のご紹介の巻 今回、お世話になった資料本の紹介!...お役に立ちます!
別にここだけ読んでも面白くありません。あしからず
・前回までのあらすじ...
前回はこのキットをどのように作るか?とか、どこをポイントに作るか?とか、
そもそもエンスージャストキットってどういう物なのか?とかから始まり、
すえはパーツ毎のディティールアップ方法迄をかなり熱めにご紹介してきました。
(一部ではそこまでやる!!って、きち○い扱いされたりしたのですが...)
[ っという訳で前回までに出来あがったあの頃のストラトス ]
(あっ!前回の「まかない」見てない!...とか、もう一回見たい!って人のために)
「TOYAさんの板さんのまかないvol.1」をもう一回みる
・前回作ったこれから早くも数ヶ月が経過しました...
・
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そ・し・て
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・
・
[数ヶ月がんばってみた後のストラトス]
( ぜんっぜ〜ん、すっすんでないじゃ〜んって言わないで欲しい...ぐすっ。 )
・これだけ見るとほとんど進んでいないみたいに見えてしまいますが...
実はけっこうがんばっているのです...たぶん。
詳しい事は、このあとの「TOYAさんの製作日記vol.2」で...
相変らず字が多いHPですが、よろしくお付き合い下さい。
前回のボディを仮組みしている内に、とんでもないことに気がついてしまいました。
なんと、このままでは塗装後に組み立てることが出来そうも無い!!
これは、困った!!!
まぁ、とりあえず、難しいことは後で考えるとして、エンジンでも組み立ててみる...っていいのか?
(ほんとはちゃんと考えてますので、ご安心を!?)
[ とりあえず塗装して組み立てたエンジンパーツ ]
・エンジン部分の塗装に関して重要な事は、とにかく1色のシルバーで塗ってしまわない事!
プラモデルの宿命で実車では多数の部品で構成される部分が1パーツとなっていることが
多いので、その辺りを考えながら何色かのシルバーを使い分けてやりましょう!
部品毎に色を変えて、いくつかの構成部品が組み立てられている様に見えれば成功です。
エンジンの上の方に明るい色、下の方に暗い色を使う様にするとスケール感を出し易いみたいです。
(調子に乗って実車では1個の部品を複数の部品みたくしてしまわないように注意!)
・ゴムの部分の塗装はフラットブラックにほんの少しフラットホワイトを混ぜたもので塗ってから、
ダークグレーでドライブラシをかけてやりましょう!(なぜホワイトを入れるかは後で説明します。)
完成後に見えにくい所は、少し大袈裟ぎみにしておくと模型映えします。
・各部品を接着してから、エナメル系のスモークとフラットブラックを使って、
ウオッシングしてやります。
ウオッシングも塗装と同様に下に行く程、強めにしていくのがポイントです。
・今回はプラグコードのパイピングもエンジンの組み立てと同時に行っています。
そこで、プラグコードの作り方をご紹介しましょう!
[ プラグコードの作り方 ]
1) 今回は赤いプラグコードにしたかったので赤いランナーを準備します。
2) とりあえずライターであぶって伸ばしランナーをたくさん作ります。(20本くらい?)
プラグコード先端部を再現する為にそれらしくなる様、引っ張る時の力加減を調整しながら、
同じ形状の物が出来る様に!!(結構、むずかしいっす!)
3) 伸ばしランナーを5mmの長さにカットし、形状の近い6本を選びます。
カットする時は、同じ太さになる様にプラ板にφ1.0の穴を開けたゲージ(?)を使います。
(いくつもの同じ部品を作るときは、たくさん作っていい感じのヤツを選ぶのがコツっす!)
4) 3)で出来た部品の小端側にφ0.5の穴をピンバイスで開けてから、
モデラーズのプラグコード(赤)を瞬着で接着してプラグコードの完成です!!
(ピンバイスで穴を開ける前にケガキ棒で位置決めをしておかないと絶対失敗します!)
前回、力技で作ったフロントのシャシーを更にディティールアップしていきます。
0.3mm厚のプラ板を使ってタイヤハウスの裏側をディティールアップしていきます。
あと、ジャンクパーツを使って補機類も再現していきましょう!
[ とりあえずディティールアップしたフロント廻り ]
・ここでは資料を見ながら、前回作ったフロント廻りにディティールを施していきます。
0.3mmのプラ板でモールドを追加!(資料を見ながら進めていきます。)
φ0.8mmのプラグコードをシャシーの縁に接着して、シールも再現しておきます。
後でゴムっぽく見える様にフラットブラックで塗ると、なかなか良い感じに仕上がります。
・フロント廻りの補機類は、ストラトスの不使用パーツとフジミ製エンスージャストポルシェ911のキットより
流用してあるのですが、これらの配置を検討する時は、スペアタイアとかラジエターとかを仮組みしておかないと、
後で干渉して、やっぱり組めないって事にもなりかねませんので注意っす!(実はやりそうになりました。)
[ ジャンクパーツを使ってフロント廻りの補機類を再現の図 ]
・こういったジャンクパーツを使う時ってのは、資料と全く一緒の形状とかサイズって訳にはいかないので、
それなりにコツっていうかテクニックが必要になります。
まずは資料を見て、それぞれの補機の機能を考えます。
(もしも違っていても自分でそう思ったら自分を信じて自身を持って良しっす!)
そして、その機能を持っていそうに見えるパーツを配置していきます。
こういった補機類の再現をする場合、1つ1つの再現度よりも、全体的な密度を重要視して、
ディティールアップして行った方が完成後の見栄えが良いってもんです。
あと、この時にはある程度はパイピングの事も考慮しておきましょう。
(あとでパイピングしようと思っても隙間が無いって事にならないように!!)
内装も先に塗装しておいた方が良さそうなので、ここで塗装しておきましょう。
今回みたいに、クローズドボディの車の場合、完成後はダッシュボード上面以外は
ほとんど見えなくなりますが、それでも手を抜かないのがモデラーの魂ってものでしょ??(本当か?)
[ 塗装後にボディに接着した内装パーツたち ]
・ダッシュボードパーツは実車の資料を見るとスエード調みたいだったので、
モデラーズのインテリアグレーで塗装し、表面をスエード調にしておいてから、ダークグレーを
ベースに調色した色をエアブラシで吹いてやります。(マイカラー?...詳細は後でね!)
(塗膜を薄くしないとスエード調のモールドが消えてしまうので、エアブラシで慎重に!!)
・メーター部はキットのデカールを良くみてみるとパーツのモールドと感覚が合っていないので、
デカールのメーターのみを切り出し、シルバーに塗装したパーツに貼り込んでやります。
デカールが完全に乾燥したら、パーツのくぼみにクリアーの塗料を表面張力を使って塗ってやります。
完全に乾いてしまえば、メーターのガラス面を再現できます。(塗るのはメーターの所だけです!)
・ハンドルは皮巻きの様なので、セミグロスブラックに少しホワイトを混ぜた色で塗ってやります。
少し白をいれるのは1/24の空気の色っていうか、光の屈折率っていうか(?)を補正してやる為です。
こういった色は先に「少し白いフラットブラック」だの「少し明るいダークグレー」だの
ビンのままで調色しておいて、自分専用色(マイカラー)を作っておくと便利です。
ちなみにハンドルに塗った色は「皮みたいなセミグロスブラック」(マイカラー)です。
(左右の内装部品にもこの色を使っています。)
・ハンドルを取りつける部品(B12)は1/24のプラモデルにありがちなディフォルメが入っています。
(ウインカー等のスティック状のスイッチがただの棒状で全部、水平に取り付いている。)
当然、作り直してやるのですが、やってる事はプラグコードの時とほぼ一緒です。
伸ばしランナーをφ0.5の真鍮線に接着して形状を整えてから、
一旦、モールドを落としたB12パーツに接着してやります。
乾燥後に上下方向にそれらしく角度をつけてやれば完成!
前回、ショックのスプリングを金属パーツに変更してやりましたが、
今回は完成後の見栄えを考えて、更にサスのリンク部品をディティールアップしてみます。
[ 更にディティールアップしたサスのリンク部品 ]
・リンク部品にもプラモデルの宿命でオミットされているモールドがあります。
自動車のサスペンションてのは各リンクが軸によって接続されている事により可動するって物なのですが、
金型の分割の関係でナットの頭が再現されていません。(当然といえば当然!)
そこで今回はウエーブ製のRリペットを使って再現しています。
サスの可動軸に接着して行きますが、それぞれの加重を考えて大きさを変えてやる方がそれらしいですね。
(この様なディティールアップパーツは見つけた時に買っておかないと、いざって時にはなかなか売っていない!)
セミグロスブラック(マイカラー)で塗装したパーツにリペットを接着して、タミヤの新色のチタンシルバーを塗ってやりました。
(タミヤのエナメル系チタンカラーシリーズは艶がGoodです。....TOYAさんの最近のお気に入りっす!)
後の写真を見てもらえれば分かると思うけど、このシルバーのナットがなかなかいい感じになります。
いよいよ、パイピングを施していきましょう!
これって比較的楽しい作業なのですが、加減っていうのか、塩梅っていうのかが、
なかなか、難しい作業なのです。
[ まずはエンジン単体からパイピング ]
・まずはエンジン単体からはえている配線を再現していきます。
使用したコード類はモデラーズのコード類を中心にジャンクパーツにあったものを使っています。
今回は3種類の太さの異なったコードを準備しましたが、太さってのも
全部が全部一緒でも、全部が全部異なっても、違和感を感じてしまいますので、
この辺りでも「ちょうどいい塩梅!」ってことを意識してがんばりましょう!
次に気合いを入れて、フロント廻りをパイピングすることにしましょう!
[ 今度はフロント廻りをパイピングするっす! ]
・フロント廻りをパイピングしていくのですが、フロント廻りは補機類を接着した後でも
パイピングを行えますので、先に塗装して、配線用の取り付け穴をあけておきます。
(リヤは配線と組み立てを交互に行うのですが、それって面倒くさい!)
この時、どこからどこに配線するのか、どの補機にどの太さのコードは入ってくるのかが、
途中で分からなくなってしまわない様に、あらかじめ図面(?)らしき物を書いておくと良いでしょう!
リヤでもやることは一緒なのですが、フレームとエンジンと上部フレームを接着してしまうと、
後でパイピングが難しくなってしまうので、作っていく順序をよっく考えてから作業を始めましょう!
[ なんとか完成したリヤ廻りのパイピング ]
・リヤ廻りは補機類を接着した後にパイピングする事が難しいので、順序を考えながら、
塗装と接着とパイピングを繰り返してやりましょう!
(実はこれを考えた上でエンジン単体のパイピングを先に行っておいたのです。えっへん)
先に上部フレーム(B2,C2,C3)に取り付ける補機類を仮組みしながら選んでいきます。
その後、塗装、接着を行い、それらからはえるパイピングを先に終わらしておきます。
フレームにエンジンパーツを接着し、エンジンのコード類を処理し、
上部フレームを接着、再度コード類を処理して仕上げていきます。
こんどこそ本当に覚えきれませんので、図面(?)は絶対書いておきましょう!
ここまで組み立てたシャシーパーツを確認していきます。
[ とりあえずここまで出来たの図 ]
フロントも組み上がって内装も接着し終わったので、ここで確認してみます。
この時、重大な事実が発覚!
タイヤがきちんと接地していないっす!さ〜たいへん!
実はこうなる事は分かっていたっす。(サスの高さを変更すると決まってこうなるのです。)
なのでこの段階で修正しておきます。(ホイールの軸を削って調整しました。)
ここで、フロント廻りのディテールアップを多少は詳しくご紹介しておきます。
・細かい補機類を配置する時は、一度ボディパーツをかぶせて確認してから接着しないと、
後で全く見えなくなってしまったりするので注意が必要です。
・室内換気用のダクトはウエーブのA・スプリングで蛇腹を再現、内線には
糸ハンダを使ってあります。(糸ハンダってラジエターにも使ってます!)
・室内換気用のファンとかラジエターのファンとかは、当然電気が来ている筈なので、
φ0.48の赤と黒のコードを配線してやりました。
・パイピングを行う時は途中から太さを変えてやるとか、
細い2本を途中から太い1本につないでやるとかって小技を使ってやっても効果的です!
・最後にパイピングの時のポイントとして、部品とつながる所を一段太くしておく!
(実車だって、部品から突然、配線が出ている訳ではありませんので、そこを再現してやるわけです。)
こういった、細かい作業で模型の緻密感ってのを表現してやる訳です。
[ 今度は後ろから確認してみる ]
・この時点で内装とかシートとかダッシュボードを無理やりシャシーに接着していますが、
(ほんとはボディの方に接着する様になっている)
シートの後ろのボード(B10)をエンジンと一緒に接着してしまうと、
上からではボディが組めなくなってしまう為、前方から組める様に変更した為です。
(こんなことが後から分かった!って事にならない様に仮組みは入念に行っておきましょう!)
リヤ廻りのディティールアップも多少詳しくご紹介しておきます。
・上部フレームパーツ (B2,C2,C3)の左右には色々なパーツがついている筈なのですが、
なぜが全く無かったことにされています。
(こんなのは発売してもらった喜びに比べれば、メーカーのせいとかって言ってる場合では無いです。)
・エンジンの後部にはオイルタンクがあるのですが、これは不用パーツ(D18,19)を流用します。
・上部フレームの前方にはリヤカウル固定用のヒンジみたいな物が付いている様なので、
前回、切り飛ばしてしまったキャブパーツ(D43)のモールドのみを削り取って貼り付けてやります。
・パイピングを行うには資料は欠かせませんが、資料にあるコードの全部を配線してしまうと、
うるさい感じになってしまうので、この辺りも「いい塩梅」ってのを目指してがんばります。(1/24って感じで)
・あと、絶対ある筈の配線ってのはやっておかないと後で(???)になってしまいます。
例えばキャブにはガソリンホースとスロットルケーブルは最低でもついている筈なので、
資料で目立たなくても配線しておいた方が、完成後に説得力があります。
(この辺の感じって、とても文章で表現できないし、教えることも出来ないので、自分で掴むしかないっす!)
ここまでシャシーを組み立ててきましたが、ここでもう一度ボディをかぶせて確認しておきます。
[ 前から見たの図 ]
・こうやってボディをかぶせてしまうと、さっきまでの努力が水の泡状態になって、
かなり悲しくなってしまいそうですが、そこはモデラーの悲しい宿命ってことで
かたずけてしまいしょう!(精神衛生上この方が健全でしょ?)
[ 後ろから見たの図 ]
・この段階ではまずまずの出来と言えます!(っと自分をなぐさめてみたりする。)
・このあと、前後のカウルを仮組みすると更に悲しいことに...
なんにも見えなくなってしまうのでありました。...くじけそうっす!
まぁ、このHP見てもらって効果が無い様に見えるディティールアップは
真似しない方が身の為ってことっす!(あっ〜あ...ぐすっ。)
[ 前後カウルを仮組みしたところの図 ]
・ここで前後カウルの合わせ目を確認してみると、前の仮組みの時と0.5mm位ずれてしまっている。
あ〜っあ!、やっぱりね〜!こうなるんだよな〜!人生って!
ってとりあえず納得して再度調整してやりましょうか...ってところで今回はここまで。
ってお付き合いありがとうございました。
今回、大変ためになった参考資料をご紹介致しましょう!
[ネコ・パブリッシング社 I LOVE LANCIA]
・最近、発行されたランチアの本で\1,714円だったけど値段分の価値はあると思う。
・STRATOSを始め、037 RALLY等をカラー写真満載で紹介している。
ネコ・パブの本って写真が取り下しだし、モデラーのかゆい所に手が届く様な
写真が多いので資料にはもってこいっす!
っという訳で今回はここまでです。
今回もここまで付き合ってくれた人がいたのかと思うと涙が出そうです。
(毎回、毎回、字ばっかりで申し訳ありませんです。やけに低姿勢!)
作業を始めて早4ヶ月が経うとしておりますが、いまだにボディは切り飛ばしたまんまです。
最近は仕事(私も一応、一人前の社会人なので)が忙しくってなかなか作業がすすみません。
とはいっても、ここまでやったのだから止める訳にもいかないですしね。(ほんと泣きそうっす!)
まぁ、なんとか頑張って完成させるつもりでおりますので、次回もおたのしみに!
それでは、次回「板さんのまかない」vol.3 ほんとに完成したのか?編で!!
あと、こんな私に少しでもがんばって!って思ってくれた人はゲストブックに応援のメッセージを
入れておいてください。
最近、難しい作業が増えてきて、ともすると止まりそうになる手を動かすのは皆様からの
温かい応援メッセージだけなのです。(ほんとうに!)
...それでは!