TOYAさんの
因縁の「R33スカイライン後期型」はシルバーでリベンジ!の巻


【 青島製 1/24 R33スカイライン Sパッケージ 】
  

・はじめに...

いやいや、ふっと気が付くと随分と製作をさぼっていたもので...(汗;)

前作の完成から早??...どの位たつものなのか...本人でも忘れてしまっています。

そんな訳で、長期間の沈黙をやぶって今回の「R33後期型」なのであります。

タイトルにもありますが、因縁のR33(シルバー)???リベンジ???

実は去年のちょうど今頃にも同じR33の完成見本を製作していたのです...が!

研ぎ出し直前に、プラパーツとキャストパーツの接合で失敗しているのを発見!

リペアも効かずに、みごとにボツになってしまったのでした。

(酔った勢いでシャリバンクラッシュ!をおみまいしてしまった...)

ヴィッツでもシルバー塗装でイマイチ不完全燃焼になっていましたし...

っという訳で今回はR33後期型っという意味でも、シルバー塗装という意味でも

因縁のリベンジ製作なのであります。

アオシマのキットをR33後期型に変更する為のパーツ達は随分前に販売用に複製したの

を使っているのでその辺の製作記事は今回は省略させて頂きます。

っていうか、昔の事であんまり覚えて無いもんで...


・大食製 トランスキットの紹介!


っという訳で、以前、イベント等で販売していたトランスキットを紹介させて頂きます。

近々、再販の可能性もあるみたいなので、欲しい人は大食HPを要チェックって事で!

       

  【 大衆食堂製 1/24 R33後期型用トランスキット 】

・ボンネット形状が異なる為、キャビンより前は一体で交換する様になってますが、

 製作時に別れていた方が作りやすそうなパーツは別パーツにしておきました。

 (特にライトのレンズパーツには苦労しましたよ。)

ハンドルはマイナーチェンジに伴いエアバック付きが標準になってますので、

 形状を変更しています。

・手持ちのキットにはなぜかMT用のシフトノブが入っていなかったのでわざわざ作ったのですが、

 別のキットでは入っているのもあるみたいです。

あと、大型になったリヤウイングはイベント限定でオプションのGT−R風のも付けていました。

 まぁ、ざっとこんな感じのキャストパーツを使っていますって事で...

これらの原型を作った時には、こんなのを完成させられる人がほんとにいるのか?っと

不安だったのですが、最近のフジミのキットってこれ位は当たり前(?)になっていてビックリです。

(時代が変わったのでしょうか?...フジミが無謀なんでしょうか?...)


・まず始めにボディから始めるっす!の巻

まず、プラキットのボディパーツをドアの前のスジ彫りに沿って切り離します。

        
  
    【 プラキットのボディパーツとキャストパーツ 】

切り離すときはアートナイフの刃を新品にしてスジ彫りに沿って何度も軽く走らせていきましょう。

この時、あせりは禁物です。気長にアートナイフを走らせてください。

切り離したあとはFRガラス周辺の剛性が全然なくなってしまうので、

壊さない様に取り扱いには十分、注意してください。

スジ彫りが無い所で接合する方が、剛性も確保できて、後で成形しやすい様な気もしますが、

それは大きな落とし穴です。(実は去年の失敗の大きな原因はここでした。)

簡単に説明すると、プラとキャストではシンナーの吸収率が異なる為、

それに伴う収縮率も微妙に異なってしまうものなのです。

それをカーモデルの様な繊細な研ぎ出し面でつなぐと、どうなるか...

サフ吹きして、きれいに成形しても、塗装時のシンナーの影響で、

あっという間にクラックが入ったみたいになってしまうのでありました。

これは最近のフジミのキャスト製エアロパーツ付きキットでも

同じ事が言える筈ですので製作する時は注意してください。

さて、無事にキットのボディパーツがカットできたら、レジンパーツを接着します。

当然、プラ用の接着剤は使用できませんので、瞬着かエポキシ系を使ってください。

あとでヒビが入ってしまわない様に、裏から補強しておいた方が安心です。

今回はたまたま、Sパッケージシリーズのキットを買ってあったんで、

サイドとリヤサイド用のエアロパーツはプラキットのモノを流用しています。

(ちなみに、現在はメーカーにパーツの在庫が無いみたいでパーツ請求は出来ない様です。)



       【 ボンネットパーツとエアロパーツを接着したボディパーツ 】

ボディの接着が終わったら、サーフェイサーを吹いて、傷だの気泡だのを処理していきます。

スジ彫りの修正だの、左右対称だのを、なんどもサフを吹いては修正していく内に

表面がざらざらになってくる時があります。

ヴィッツの時は急いだあまり、そのままシルバーを吹いてしまったのですが、

今回はリベンジって事で、1200番のフィニッシングペーパーで表面を整えてから

ボディ色を塗装しています。

(タミヤのフィニッシングペーパーって2000番ばっかり使うんで、1200とかって...)



               【 ボディ塗装前のボディパーツ 】

なんとか、それっぽくなってきたでしょ?...ここまでくれば、あとの作業はプラキットと一緒です!


・ボディカラー(シルバー)についてもう一回考えてみるっす!の巻

ここでシルバーの色の選び方について一言...

シルバーという色は色味以外に粒子の大きさによっても感じが違ってしまう非常に難しい色です。

たとえば、実車に使っている色をそのまま塗ったとしたら、同じ色になる筈なのですが、

模型としてみた場合に、色味が明るく、粒子が大きく見えてしまい、

逆に縮尺をあわせて細かい粒子の塗料で塗装したとすると、

キラキラ感が少ない地味な色になってしまうってことです。

この辺りの加減は、残念ながら経験則に頼るしかない様です。

特に私の場合はラッカー系缶スプレーを愛用している為、

複数の色を試吹きして一番、イメージに近い色を使う様にしています。

それでも、テストで吹いたのと、ちゃんとボディに吹いたのでは、感じが違って見えたりして、

現実にはなかなかイメージ通りにはいかないものです...ふぅ〜。


ボディカラーは試し吹きの結果、グンゼのグレーシルバーマイカ(167)に決定しました。

ボディ色の塗装が終わったら、同じメーカーのクリアーでコートして乾燥させます。

(この辺りはヴィッツの時に説明したんで、今回は軽めにしてます。)

ボディと同色の細かいパーツもこの時いっしょに塗装してやります。


       

 【 今回使った グンゼ Mr.カラースプレー 167:グレーシルバーマイカ & 46:クリアー 】
 ・シルバーグレーマイカはこの頃の日産車に多いソニックシルバーの再現にはぴったりの色だと思います。

ここでリヤコンビ中央部の「SKYLINE」と書いてある部分が前期型では透明なのですが、

M/Cに伴いボディ色に変更されていますので忘れずに塗装してやりましょう。

実は形状も若干変更になっていますが、今回はそこまではフォローしていません。

やる気のある人は、がんばって改造してみてください。

(ちなみに実車では形状が凹型に変更になり、「SKYLINE」が浮き出し文字になっています。)


そんなこんなでボディの乾燥が終わったら、研ぎ出しを行ないます。

グンゼの塗料はタミャやモデラーズと比較して、乾燥後の硬度が高いという特徴があります。

そのため、研ぎ出し後の光沢が出し易く、経時劣化がおきにくいといった利点もある反面、

ちょっとした衝撃でヒビが入ってしまうといった欠点もあるのです。

特にシルバー等の場合は萩焼きみたいな、ヒビヒビの表面になってしまったりします。

これを防ぐために完全乾燥前のまだ軟らかい塗装面の状態の時に研ぎ出し、組み立てを

行ない、完全乾燥後に磨ける所だけを再度、軽く研ぎ出しする事にします。

完成後に磨けない所って、結局、良く見えない所なので、あまり問題はありません。

(これって、他のメーカーの塗料でも失敗が少なくなる方法なので初心者にはおすすめっす!)



・UVカットガラスでもリベンジっす!の巻

そういえば、今回はもう一つリベンジしないといけない事がありました。

それは“UVカットグリーンガラス”の表現っす!

これは前回のヴィッツの時に思い付いた技なんですが、前回は塩梅がつかめずに

色を薄くしてしまい、ほとんど見えなくなっていました。 ちゃん!ちゃん!

っという訳で今回は強気に濃い目に塗装してみました。

使ったのはラッカー系クリアーをベースに調色したモノでエアーブラシで表から塗装しています。

当然、塗装前にはペーパーで面を整えておくと更にGOODです。

リヤ廻りの“プライバシーガラス”は裏からは缶スプレーのスモークで表現しています。

乾燥後、表面の研ぎ出しを行なってから、ガラス周辺の黒い部分と点検シールを

裏からデカールで再現します。

クリアーパーツへ裏面からデカールを貼ると、経時劣化ではがれてくる場合がありますので、

別売りのデカール用のりを使って強力に貼り付けてやりましょう!

本来は面倒くさがらずに塗装しておいた方がぜんぜん安心です。

         

 【 そんな訳でUVカットカラー(マイカラー)に塗装したガラスパーツ 】
・手間のかかる作業ですが、効果は絶大です。...新らたなスタンダード工作になるかも?


・もっと上手に模型を作るには...たまにはまじめに考えてみるっす!の巻

ここらで、最近、私が考えている「研ぎ出しの次のステップ」について...

一般的にカーモデルといえば研ぎ出し!っと思われがちなのですが、

研ぎ出しだけがきれいにできれば良いというモノでもありません。

(研ぎ出しが重要なのも間違いないんですけれど...って私は何を言っているのやら?)

私もカーモデルを初めたばかりの頃は研ぎ出しが上手くできれば一人前みたいに思っていましたが、

研ぎ出ししてあっても上手に見えない完成品もあれば、

研ぎ出ししないのに上手に見える完成品もありますよね...なぜでしょう?

それは研ぎ出しした塗装面だけが精密になっても、細部のディテールが甘いと

スケール感のギャップが大きくなり模型全体でのスケール感にムラが出てしまう為です。

最近、わたしはこの「スケール感のムラ」を出さない様に心がけて模型を製作しています。

(ストラトスのエンジン部分のディティールアップの時とか...)

まぁ、これが正解って訳でもないんで、模型道に行き詰まったときでも、参考にしてみてください。

(文字ばっかりで申し訳ありません...m(_ _)m)


・早速、実践ってコトっす!(小物で勝負!)の巻

だからという訳でもないのですが、次に小物のディティールアップを行なっていきます。

(デジカメも買い替えたし、今回はここからがメインです。)

まず、ライトのカバーですが、キットのパーツでは配光用のモールドがあるのですが、

これもマイナーチェンジで、配光機能付きのレンズに変更され、モールドが無いカバーに

変更になっている為、内側のモールドを削った後に研ぎ出ししてあります。

慎重に研ぎ出ししないと、割ってしまうかも...

       

【 キットのレンズカバー(上)とモールドを削り落としたレンズパーツ(下) 】
・実は2回くらい失敗してパーツを割ってしまいました...

次にライトのレンズですが、事前にボディとの擦り合せを十分に行っておきます。

配光レンズ特有のキラキラ感は塗装では表現できそうも無いと思ったので、

キッチン用アルミシールを貼り込んで表現してやりました。

1度ではなかなか上手に貼れないのですが、なんどもやっていれば、そのうち出来るものです。

      

  【 やっとの思いでアルミシールを貼り込んだレンズパーツ 】

FRのフォグとウインカーのパーツはディティールアップしやすい様、別パーツにしてあります。

実車ではフォグとウインカーのレンズカバー面は平面になっているみたいなので、

カバーは薄い塩ビ板(なんかのパーツの箱)で再現し、

レンズ面をモデラーズのレンズキットを使って再現しています。

裏からアルミシールを貼ってやればバッチリっす!

   

 【 思ったよりたくさんのパーツで構成されているウインカーパーツ... 】

そんでもって、ライトのパーツとウインカーのパーツをボディに組み込むと...

        
・こんな感じに仕上がります。
 ライトの周りは実車は黒いのですが、くどくなってしまったのでダークシルバーに変更!

サイドのウインカーもキットではデカールでの表現になっていましたので、

クリアパーツで作り直しています。

実はキットを2セット持っていたので、リヤ用のクリアパーツから削り出して作っています。

当然ですが、デカールと比べるとスケール感が全然違う筈です。


         

    【 サイドのウインカーもクリアーパーツにて再現!! 】
 ・ライトカバーを割ったおかげでキットを2個買うはめになってしまったもんで...

ちなみに効果は...

       

  ・こんな感じなんですが...デカールよりは絶対いい!...筈っず

あと、フロントの「S」エンブレムはプラ板から削り出したモノにメタルックを張り込んで

エナメルのスモークを流して作ったモノで、

サイドの「GT」エンブレムはキットのモールドを削り取ったモノにデカールを貼り、

クリアーでコートしたモノにしてあります。

どちらも気が遠くなる位、小さいもので作業は大変ですが、効果は大きいと思います。

ちなみにキャストキットのパーツにはどちらのエンブレムもモールドにて再現してあります。

     


    【 わざわざ別パーツ化してみたエンブレム類 】
・左のは超巨大爪楊枝では無いので、まじでめっちゃくっちゃ細かいパーツっす!

こっちの効果は...

     

     【 フロントの「S」のエンブレム... 】
 ・プラキットではデカールなんで、効果は絶大だと思うけど...相当難しいっす! 

あと、もっと細かいパーツでウオッシャーの出口のパーツも別パーツにしておきましたが、

この辺りって、キャストキットにする時、自分で買うならば別パーツにしておきたいし、

かといって、あまり細かいパーツにしてしまうと、複製が難しくなるしって、

いつも、悩んでしまう所です。

     
   【 ウォッシャー液の出口も別パーツで再現! 】
  ・ここまでやんなくってもって思うでしょ...私もそう思うっす!

ワイパーについては、さっきのスケール感のムラを目立たなくする為に、

プラキットのパーツを削り込んだワイパーアームに、

エッチングパーツのワーパーブレードを接着しています。

その後、マイカラーのダークグレーを塗ってから、

ブレードのゴムの部分のみをフラットブラックに塗りましたが、

この塗り分けは、ほとんど効果がありませんでした...トホッ。

     
【 プラキットのワイパーパーツとグレードアップしたワイパーパーツ 】
 ・ブレードの部分だけをエッチングパーツにコンバートしてあります。

リヤ廻りでは、実はトランクの「NISSAN」のキーホールカバーはマイナーチェンジ後には

シルバーになっているのですが、適当なデカールが見つからなかったので、

今回は黒い前期型のままにしています。

     
・そんなに気にならなければOKっす!気になる人はディティールアップしてください。

あと、左後ろに付くロッドアンテナの基部はなぜかメッキ...?

とりあえず、ペーパーでメッキを落として、ピンバイスで?0.5の穴を開口、

ウェーブの真鍮線で伸びたアンテナを再現しています。

ロッドアンテナって伸びてる方がかっこいいって思いません??(私だけ?)


     

  【 とりあえず、グレードアップしたアンテナパーツ 】
          ...やっぱ伸びてた方がいいっしょ!



・忘れていた訳では無いのですが...(シャシー編)の巻!


おっと、内装とシャシーは忘れていた訳では無く、

実は去年作ったのが、そのまま、取ってあったので、それを使っています。

     

     【 1年前に作ってあった内装パーツ 】

さすがに、1年前に作ったモノなんで、修正したい箇所もあったのですが、

どうせ、あんまり見えない事は分かっていましたので、そのまま、使いました。

ただし、後期型のバンパーは前期型と異なり、開口部が大きいので、

ラジエターが丸見えになってしまうにも関わらず、キットのパーツにはモールドすら無かったので、

ラジエターをタミヤのR33 GT−Rからコンバートしておきました。

悪ふざけして、「CALSONIC」のデカールも貼ってみたのですが、

結局、ナンバープレートで見えなくなってしまいました。...あ〜あっ。

     

  【 ラジエターはタミヤのGT−R用をコンバート 】

あと、マフラーは最近お気に入りのフジミの金属製のモノに交換しましたが、

タイコがもう少し大きいモノを使った方が良かったみたいですね。

えっと、大体のパーツは完成したので、

あとはエポキシ系の接着剤で慎重にパーツを接着していけば、無事、完成となる訳です。


・完成したR33スカイライン後期型っす!の巻

 【 完成写真その1 】               【 完成写真その2 】
  

 【 完成写真その3 】              【 完成写真その4 】

    

 【 完成写真その5 】               【 完成写真その6 】

  

          これらの画像をクリックすると画像を大きく見る事が出来ます。


このR33の後期型も原型製作から考えると随分と長い間からかっていた車です。

いや〜っ、なんか、感慨深いものがありますね〜。

今回、作業してみて、やっぱ完成させるってのは楽しいもんだと再認識しましたよ。

これで、私の完成しない病も少しは回復してくれれば良いのですが...

とかいって、また、とんでもない事を始めてしまうのかな〜。





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