目の前に、巨大な塔がある。

さして目立つような装飾はないが、その形状はどこか鋭利な美しさをただよわせている。

見上げてもその先端は雲に隠れ、どこまで続いているのかすらも分からない。

地上に視線を戻すと、そこには、つい先ほどまでは無かった看板が立っていた。



中央魔導研究所



古めかしいデザインの扉を開くと、中の空気はどこかひんやりとしていた。

入ってすぐにあるのは、かなり広い、ロビーのような部屋だ。

階段や扉がいくつか見える。

中へと入ると、背後で大きな音がし、あたりが闇につつまれた。

振り返って調べると、今入ってきた扉が、閉じてしまっている。

試しに取っ手を掴み、引いてみると、扉はあっさりと開き、外界の光と風が塔の中へ入り込んできた。

閉じこめられたわけではなかった。

安心して再び塔の中へ戻ると、明かりをつけようとする。

その時、突然目の前が明るくなった。

すぐ前にある柱の上方についた明かりが、ひとりでに点灯したのだ。

柱を見上げていると、前から人の声がした。

「ようこそ、中央魔導研究所へ。」

目の前に、いつの間にか一人の少女が立っていた。

少女はにっこりと微笑んで、口を開いた。

「貴方は、人目のお客様です。
 あ、申し遅れました。わたしの名は、カリナ
 カリナ・カノープスと申します。
 貴方を案内させていただく、当研究所の特別研究員です。
 以後、お見知り置きを……。」

カリナは、そう言うとロビーの方を向き、顔を少しだけ後ろへ向けた。

「どちらへ向かわれますか?
 まずは、簡単な説明をいたしましょう。」



所長室

「当研究所の所長、群咲 紫蓮さんの部屋です。
突然訪ねても、自己紹介ぐらいはしてくださるはずです。
なお、所長の名字が変更(^_^;になったので、一応覗いていってくださいね〜。
最終変更は、'98/12/17ぐらいです。」


書庫

「ここには、膨大な数の書物が収められています。
……が、ほとんどが、どこのものか分からない、解読不能の文字で書かれているので、読むことができるのはごく新しい物のみです。」
最後に書物が追加されたのは、'99/03/08ぐらいだったはずです。



メモリー・オーブ

「伝言用のメモリーオーブです。
誰かに知らせたいメッセージがあれば、ここに書き込んで下さいね。
所長も、ごくまれにですが、書き込んでいるようです。
でも、一般常識に反することは書かないで下さいね。」


転移魔法陣集積場

「他の方の領地へ跳ぶための魔法陣が集められた部屋です。
所長お勧めのものばかりですよ。
……たぶん。
最後に魔法陣が追加されたのは、'99/10/18ぐらいだったはずです。」



「それから、所長さんのメールアドレスは、corundum@geocities.co.jpです。
 当研究所に関して、何かご意見、ご感想があれば遠慮なく言ってくださいね。」