『いただきストリートポータブル』 前作から変更されたシステム、不具合・問題点

いたストポータブル前作『いたストSP』からの変更点

前作から変更されたシステム

いただきストリート シリーズ比較ページも参照

マップ内のカジノゲームが固定

UMDへのアクセスやメインメモリー容量を考慮しての仕様設定なのか、1ゲーム中のカジノの種類が固定となった。

  • 新トーナメント【バトルロード】では、予め決められたカジノゲームのみ。
  • フリープレイでは、勝利条件設定画面で任意に選択したカジノゲームのみ。

そのカジノゲームは全4種類で以下のとおり。

  • VS メタル(DQの戦闘をモチーフにしたもの)
  • チョコボの森(分かれ道を選択し、行き着いた先のアイテムを獲得)
  • バトルコロシアム(『いたストSP』と同等のもの)
  • いただきスロット(既存シリーズと同等のもの)

全てのマップにカジノが登場

全てのマップにカジノが配置されるようになり、小さなマップもカジノによって単調さにアクセントが付くようになった。

【株屋】が【証券取引所】扱いに

『いたスト3』から登場した【株屋】は「通過時(停止含む)に株が買える」仕様だったが、『いたストポータブル』では【証券取引所】(『いたスト2』『いたスト ゴージャスキング』に登場)と同じ「止まった時のみ株が買える」仕様に変更。

空き地用店舗に【紙の店】と【わらの店】が追加

『いたスト3』『いたストSP』では【空き地】に建設可能な通常店舗が1,000Gのお店一種類に削減されていたが、『いたストポータブル』では200Gの【紙の店】、500Gの【わらの店】が追加された。

建設可能な空き地用店舗数に制限

通常モード時に、建設可能な同一空き地用店舗の数が2店舗に削減。さらに、【神殿】【木の店】に関しては1店舗に制限されている。(『いたスト3』『いたストSP』では、3店舗まで建設可能)

新規イベントマス「超ラッキー」

1ターンのあいだ、発生した買い物料の50%がもらえる「超ラッキー」マスが登場。通常のラッキーマスも健在で、こちらは20%と変化無し。

分岐制限が旧作並みに

『いたストSP』のマップでは多くの分岐でルート制限が外されていたが、今作では『いたスト3』以前並みの分岐制限が復活。『いたストSP』であればループ周回可能そうに見えるブロックも、『いたストポータブル』では無理ということ。

公式ブログには、この路線修正にも影響を与えたであろう堀井雄二氏の指示が紹介されている。

ドラクエ&FF in いたストポータブル 公式ブログ / 2006年5月29日 私と『いたスト』と「バランス」

なお、上記のいたストポータブル 公式ブログのエントリーに

今回のマップが、前作『いただきストリート Special』のマップと大分違うことに気づかれたでしょうか。
一言で言うと、「ハマりやすい」マップが多いです。

との記述があるが、実際には分岐制限が過去作並に戻っただけで、ハマり要素(離れブロック)は減っている。

ハマリブロックの弱体化

『いたスト3』以前並みの分岐制限を復活させた反面、マップ設計にハマリブロック排除の方向性が見て取れる。よって、前作『いたストSP』との「難しい/簡単」といった単純比較は出来ず、「方向性による違う味付け」として比較するのが妥当。

「何ターンにも渡って閉じ込められ続ける」パターンが減った分、比較的スピーディなゲーム展開が得られるようにはなったが、「ハマリ要素の怖さと、そこから立て直す面白さ」は奪われてしまった感がある。

電力をバッテリーに頼る携帯ゲーム機特性を考慮すると「プレイ時間が長引く要素」は望ましくない訳で、マップ設計をこの方向性に振った理由が見えてくる。

『いたストSP』からの引き継ぎキャラ・MAPのアレンジ

『いたスト SP』から引き続き登場となるキャラクターの強さランクが変更されており、下記はその一例。

  • "ククール (DQ8)" CB
  • "アリーナ (DQ4)" BA
  • "エアリス (FF7)" AC

また、『いたストポータブル』はデフォルトでSランクが登場しない事から"ゼシカ"、"セフィロス"がAランクに変更されている。

  • "ゼシカ (DQ8)" SA
  • "セフィロス (FF7)" SA

MAPに関してはいたストポータブル 世界樹 / 参照が一新され、いたストポータブル 飛空艇 / 参照は過去シリーズで人気だった左半球を再登場させている。

低ランクキャラでもSランクに "Sランクオプション"

全てのキャラクターを通常ランクとSランクの2パターン選択可能なオプション。追加要素で全ての隠しキャラクターを入手後、1試合ゲームを成立させることで「最強キャラクター」(1キャラあたり40コイン)が加わる。いたストポータブル 追加バトルロードクリアによる追加要素 / 参照

Sランク化したキャラクターは「10株以上の売りが発生しない増資額に留める」「対戦相手の【総資産】【目標金額】が超えないように増資額を抑える」といった賢さを見せる。

ただし、【相乗り】テクニックの好みといった通常ランク時の嗜好タイプが必ずしも引き継がれるわけではなく、台詞回しも変わらない。対戦キャラクタの中には「極端な相乗り傾注」や「しつこいだけの【10株売り】」嗜好タイプに豹変させられるキャラもいる。たとえばパンネロ (FF12)などは、控えめな台詞回しのまま【10株売り】を仕掛けてくる。

全24キャラ分のSランク思考とSランク用セリフを用意するには、倍の48キャラ分作るのと同等の労力が必要な事を考えると致し方ない。

オプション「進行スピード」が追加

「セリフスピード」とは別に設定が可能。『いたストSP』での「ゲームスピードを取ると、セリフが犠牲になる」のジレンマが解消された。「進行スピード」を"超はやい"に設定すると、ダイスを振った時のダイスの転がり演出等が大幅にカットされる。

名簿登録に性別要素が追加

プレイヤー登録情報に、性別要素が追加された。

ただし、個人成績の画面に性別表示が無いことや、フリープレイ時に対戦キャラのセリフにも変化が見られないことから、バトルロード待合広場での対戦キャラクターとの会話イベントのみに影響を与える要素と思われる。

隠し要素追加の手順に若干の変更

既存シリーズでは「特定トーナメントクリアで、特定要素が追加」が主だったが、「プレイ内容に応じて、交換用コインが配布」に変更。獲得したコインを使って、任意のキャラやマップ、追加ルールを優先して追加できる。

ただし、特定トーナメントをクリアしなければ追加リストに登場しない要素もあり、基本的には既存シリーズと同じ作り。

トーナメントモードでリリーフ使用が可能に

【バトルロード】と呼ばれる今作のトーナメント戦では、リリーフの使用が可能。自身のプレイ成績こだわりがなかったり、プレイ時間が確保できない人にもありがたい設定。

また、自キャラの代役プレイを観察する事で苦手なマップや対戦相手への対処法、そしてトーナメント戦では決して対戦する事のない"自キャラ"の行動パターンを観察できる。

しかし、トーナメントのリリーフ解禁を行うのであれば「特定トーナメントクリアで、特定要素が追加」の悪習慣を撤廃した方が良い気も。

多額の所持金でスタート可能な"クイックモード"が追加

発売前情報の要約 / 詳細にも記載のとおり、多額の【所持金】(初期所持金が【目標金額】の50%額)を持った状態ではじめられる【クイックモード】(追加オプション扱い、50コイン)が登場。

DQ8 の音楽もオーケストラ演奏に

今作では、DQ8 のBGMもオーケストラ演奏となった(「景品交換所 / 酒場でブギウギ」のみオリジナル音源)。『いたストSP』楽曲リスト / 詳細

ただし、今作には「BGM 鑑賞モード」が無い模様。楽曲リストはいたストポータブル楽曲リスト / 詳細を参考に。

アドホックモードによる対戦と、アドホック・パーティーでのネット対戦が可能に

変更点ではないが、シリーズ初の「ひとり一台」対戦が可能になった。フリープレイ同様に最大4人まで対戦可能だが、アドホックモード対戦時にシェアリングは出来ないので各自ソフトを用意する必要がある。

快適性を別にすれば、PSP1台を回し使う事で4人まで対戦可能。従来シリーズの「コントローラー1台でも4人プレイ可能」の伝統(?)を引き継いだといえる。

インターネット対戦にはPS3を介す「アドホック・パーティー for PlayStation Portable」の環境が必要で、2008/11/20にSCEJが動作確認を正式発表した

いたストポータブル不具合と問題点

現在までに分かっている、いくつかの問題点

ここに掲載している情報は2006年5月25日発売版で確認したもの。2008年03月06日発売のアルティメット ヒッツ版(廉価版)で修正や改善がされているかは、現在のところ未確認です。

4枚目のマーク収得時にNo.53でぎんこう城へ飛ぶと、レベルアップボーナス時に株が買えない

以前下記に記していた症状をプレイヤー側でも確認した。

※ 4枚目のマーク収得時にNo.53を引いた対戦キャラが、レベルアップボーナスで株を買わない

4枚目のマーク収得時のチャンスパネルで「No.53/ルーラで ぎんこう城へワープ」を引いた対戦キャラが、【レベルアップボーナス】をもらっても【株】を買わない([株を買う/買わない]のメニューも非表示)というもの。

これまでフリープレイで二度ほど確認しており、いたストポータブル版 飛空挺 / 詳細マリベル聖風の谷 / 詳細マーニャと、それぞれ一度ずつ発生した。

ゲーム状況からいっても【株】を買わないのは不自然で、嗜好タイプは違えど共に【株】には精通した2キャラ。「No.53/ルーラで ぎんこう城へワープ」には"ただし、株は買えない"という制限は付いておらず、設定ミスと思われる。

状況は【どこでもカード】を一枚所持した状態で3枚目のマークを収得、その時のチャンスカードNo.53でぎんこう城へワープ(強制)したところ【レベルアップボーナス】は発生したが【株】購入のメニューが表示されなかった。

すでにマーク4種類収得済みの状態でNo.53を引いたときの動作は不明で、今後も検証プレイを継続の予定。

一部の対戦マップで処理落ちが発生

いわゆる"ゲームにおける処理落ち"とは、コンピュータが求められた時間内に仕事を処理しきれず、表示がスローモーションになる現象のこと。これは不具合ではないが、実際に発生する問題点としてリストアップする事とした。

ほぼ確実に発生するのはラーミア / 詳細で、ゲームスタート直後からスローモーションな動きを見せる。ゲームが進行するにつれて発生しやすいマップとしてはダーマ神殿 / 詳細があり、どちらのマップもフリープレイ・【バトルロード】関係なく発生する。

現状ではPSPファームウェアのバージョンアップでも改善は得られない。

なお、プレイステーションなどのゲーム機と一部ソフトにおいて、「初期型ハードでは処理落ちが発生するが、ハードウェアが変更された最新型では処理落ちが改善される」といった報告事例のゲームソフトもあるが、ハードウェアの変更が行われた新型PSP(PSP-2000以降)での発生状況は不明。

エンディングクレジットに記載もれ

同じく不具合ではないが、製作ミスと思われるモノ。

過去シリーズでおなじみの左半球のアレンジ版いたストポータブル版 飛空挺 / 詳細【目標金額】達成時に切り替わる音楽は「FF4 / バトル1」と思われるアレンジ曲だが、エンディングクレジットには記載されていない。

エンディングクレジットに登場するFF4の楽曲は「飛空挺(チャンスカード)」と「バトル2(カジノ - バトルコロシアム)」のみ。クレジットのFF楽曲数とゲーム内のFFの曲数を照らし合わせても1曲足りず、記載もれと思われる。いたストポータブル楽曲リスト / 詳細

※確認協力 うみまつ さん

利用不可な飛空挺にチャンスカードでワープ

『いたストSP』から空き地の飛空挺(旧ヘリポート)の利用は同一ターン内の飛空挺使用が一度きりに / 詳細仕様変更された。にもかかわらず、コンピュータキャラがこれをやってしまうというもの。

具体的には、「所有する飛空挺」→「マークマス」→「No.05/好きなお店か空き地にいける」→「先ほどの飛空挺マスを選択」という流れ(飛空挺を選択し、他のマークやぎんこう城へ飛ぼうとした?)。

フリープレイオペラ劇場 / 詳細にて、マリベル(Sランクオプション)で確認した。ゲーム進行上問題ないが、ちょっとお間抜けなコンピュータキャラの行動。

大砲マスで飛んだ先のカジノでイベントが発生

本来はイベントが発生しない仕様らしいが、【大砲マス】で飛んだ先の【カジノ】でイベント発生を確認している。

「らしい」と云うのは取扱説明書にもゲーム中のシステムメッセージにも「発生するイベントと発生しないイベント」が明記されておらず、市販の"いただきストリートポータブル プレイヤーズガイド(エンターブレイン)"に「基本的にイベントは発生せず、マークのみ収得できる」旨の記載があるため。今後も検証プレイを継続しますが発生条件を再現するのが難しいため、情報をお持ちの方はご一報頂けたらと願います。

いたスト3ルール変更でトーナメントデータ消失?

2012年5月に頂いたメールで「トーナメント後にデータが消え、いたスト3ルールに変えたのが原因ではないか(原文ママではありません)」との報告を頂いた。

ただ現状、当サイト管理人としては、この事によるセーブの不具合は結び付けて考え難く「大切なデータが消えて本当にお気の毒に思います。人ごとではないので身に包まされます(原文ママではありません)」旨と共に「この事が原因はシステム的に考え難く、メモリースティックとの相性や個体差が原因で運悪く発生した可能性が高いかもしれない(原文ママではありません)」と返信メールをしたものの、これでセーブデータが帰ってくるわけではなく、メールを下さった方には不快な思いをさせてしまったかもしれません。

データ消失やセーブ時の不具合回避策は難しいとはいえ、次の被害を減らす策に繋がれば思うので、同様のデータ消失等の経験談がありましたらメール(piazza_itasuto@yahoo.co.jp)にてご一報を願います。