PS「エバーグリーン・アベニュー」のススメ。
 家庭用ゲーム「 エバーグリーン・アベニュー(Ever Green Avenue)
 ジャンル:友情アドベンチャー+対戦育成SLG
 機種:プレイステーション
 発売日:2001年9月/価格:5800円
 開発:BRIDGE   発売:データムポリスターメディアワークス
 キャラクターデザイン:moo(代表作:エターナルメロディ・此花悠久幻想曲
 攻略サイト:「悠久書店」/「WhiteFeather
いや、多分、フラッシュのデート後嫉妬イベントの後は、こんなもんだと…(汗)
…実話(笑)。

 エバーグリーン・アベニューとは?
 人間界にやってきた精霊さんたち(総勢7名)にこの世界の常識を教育する「友情アドベンチャー」+「対戦育成SLG」
 温室育ちの男主人公(カタン)激烈貧乏な「この世はお金!」主義の少女(女主人公:アイラ)からいずれかを選択、 選ばれなかった方の主人公と「何でも願いをかなえてくれる」精霊王の接待役の座をかけて争うのだ!!
騙されてる。騙されてます。フラッシュさん。素直すぎます(大笑)
男主人公:カタン(左)/雷の精霊:フラッシュ(中央)/女主人公:アイラ(右)
   ずばり、エバーグリーンアベニューの魅力って??
・その Ц沈豊かな精霊さんたちとの交流!!
 説教屋のメリル(属性:緑)を筆頭に、精霊王の人間界訪問に備えて、人間界に降り立った精霊たちは 個性派揃い
 とにかく元気で騒がしい少年:アッシュ(属性:炎)天才的な閃きの多くをナンパにつぎ込む、理論派:ルシエル(属性:氷)春日のように穏やかな少女:イルミナ(属性:月)真面目でしっかり者に見えて、裏ではとことん情けないリーダー:フラッシュ(属性:雷)その時その時の気分ですべてを決めてしまう気分屋:フェイ(属性:風)、そして、無邪気なちびっこ王女様:ピア(属性:花)
 彼らの悩みを聞きながら・ときには本音をぶつけあいながら。出会って間もない彼らとの、友情を深めていこう!

・その◆Д押璽爐隆靄椶蓮△笋辰僂蠡仞!!

月夜のお茶会〜。  月末。精霊は主人公たち抜きで定例集会を開く。
その際に、男・女主人公。一体どちらが、より精霊王の接待役に ふさわしいかを投票するのだが、精霊たちのそれは、本当に気まぐれ。それまでプレイヤー/ライバルキャラが、一体どれだけ自分に優秀な授業を行ってくれたか、…ではなく、単純「自分は今、どちらの人間が好きか」、で票の行き先を決める。
 普段の授業のクオリティで・たまには週末のお出かけに誘って。
 時にはライバルが育てた優等生を横取りして、自分への支持を増やせ!!

   面白そう!ところで、どうしてこのゲームはマイナーなの?
  販売会社のプロモが悪…(ぐはっ!!)
 …じ、じゃなくて、各主人公&目当ての精霊のイベントを全部見ようとすると、とんでもなく攻略難易度が跳ねあがる仕様(育成SLG部分)のせいです…(泣)。
 一応このゲーム、目当ての精霊とのイベントを一切起こさずとも、特定の精霊との会話回数と成績が一定値に達していれば、個別EDを迎えられるようになっているのです。
 …が、精霊の知られざる横顔と、主人公との関係。それらが面白おかしく、暖かく描かれたイベントを全て見ようとすると、精霊とのED条件の一つとなっている、精霊が自分の「成績」を稼げる唯一の日。(日)を犠牲にしなければならず。
 …しかもこの日を消費して、イベント全6回分を見ると、どれだけやり込んだベテランプレイヤーでも、成績の点数不足のせいで、その精霊とのEDを迎えられるかは非常に怪しくなる、という極悪ぶり。
 加えて、ライバルの情け容赦ない、精霊キャラクターの好感度奪還工作も手伝って、早い話が、「精霊とのイベントを全部見て、かつその精霊とのEDを迎えるのはほぼ不可能」。
 …おかげで大多数のプレイヤーは、育成SLG部分に邪魔されて、製作者の意図するほどキャラクターを楽しむことができず。
 「●●萌え〜〜〜〜!!」と声を大にしてハマるプレイヤーを多数産出できなかったことが、原因となってしまったようです。

   それじゃぁこれは、…ダメダメゲーム?
 んなこたーございません。
 確かに、育成SLG部分の難易度は、昨今のゲームに比べて難しい方ですが、慣れれば十分問題ないレベルですし。
 その上、それぞれのキャラクターや設定が、いわゆる「お約束」を踏襲しながら更に、2味も3味も継ぎ足すという手法で作り込まれているので、ぶっちゃけ、5割くらいしかその精霊キャラクターのイベントを見られなくても、十分萌えられます。(存分に萌えるには、5割じゃ足りませんが…)
(例:「フラッシュ」(雷の精霊): (※青字はお約束)
「優しい」「真面目」「しっかり者に見えて」「押しが弱い」「苦労人」「キレると180度性格が逆転し(ドスの聞いた不良)」「ピア(フラッシュが世話をしている精霊の王女様)のことになると途端に落ち着きを無くす」「肝心なところで不器用な」「ムッツリスケ…じゃなくて」「精霊たちのリーダー」etc)

 加えて、きちんとどのイベントにも、「先読みのできない」ユーザーを心踊らせるレベルの「ハプニング」が組み込まれていて、かつ、プレイヤーキャラクター&そのイベントのメインキャラが「同程度」に大活躍し(※重要)、勿論「お約束」も踏襲した上に、きちんと「起承転結」がついていて。トドメに、このゲームのメインが「恋愛の成就」ではなく「友情の育成」であるだけに、内容に打算だとか駆け引きだとかのドロドロしたものがほとんどなく。本当、ユーザーが気負いなく楽しめるようにという工夫がこれでもか、というくらいになされていますから。
…その設定の活かし方は、最高の一言。(ここまでこだわってるゲームは、本当に少ないんだな、これが)
 …メインが「恋愛」ではない、「全年齢」作品でここまで楽しませてくれるものを、私は、見たことがございません
 正直、脱帽いたしました…。

精霊もいいけど、ライバルキャラクター(選ばなかった方の主人公)とのEDが最高だったり。  打算だとか駆け引きだとか。人間界を知らないその分、素直に純粋な好意をよせてくれる精霊たち。
 男女2人の主人公の設定が最大限に活かされた、同性同士ならではのじゃれあい・悩み相談異性同士ならではのハプニング・友情といったイベント群。
 そして、「涙を流すことができない少年(男主人公:カタン)」と、「涙を流さないと誓った少女(女主人公:アイラ)」の謎が明かされていく メインストーリー。
 気の合う仲間と協力する・悩みを解決する・わいわいと過ごす楽しさが、絶妙においしいとこどりされて詰め込まれた「ほのぼの友情アドベンチャー」。それが、「エバーグリーン・アベニュー」

 …まぁ、確かに育成SLG部分がネックではあるのですが(汗)。

 …たまには、気になるあいつらのために、一肌抜いでやってくれませんか?


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